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ツカザキ病院眼科 疾患説明シリーズ Part15 眼瞼疾患について ツカザキ病院眼科 疾患説明シリーズ Part15 眼瞼疾患について

眼瞼疾患について

  • 田淵
    眼瞼下垂と並んで重要な疾患に眼瞼内反症がありますね。この疾患について教えて頂けますか。
    清水
    退行性(加齢性)眼瞼内反症は、様々な原因で眼瞼自体が下眼瞼上縁を軸として眼球方向に回転する病態で、睫毛や皮膚が眼球に接触する病態を言います。
    また、睫毛内反症は、眼瞼の位置は正常で、眼球方向に生えた睫毛が、眼瞼余剰皮膚により眼球側へ押されて接触している病態で、小児の内反症はこれに当たります。
    症状としては、目の違和感・充血・目やに・流涙・羞明の症状を来し、時に角膜障害や視力低下を生じることもあります。
    退行性下眼瞼内反症では、下眼瞼牽引筋筋膜lower eyelid retractors(LER)の弛緩による眼瞼の前葉と後葉のバランス、瞼板を支える内外嘴靭帯の緩みによる水平方向の弛緩が原因となり、下眼瞼が内反します。
    また、成人の上眼瞼内反症は、元来の眼瞼の形状に加えて余剰皮膚など前葉の睫毛への乗り上がりによるものや、慢性的な炎症(かつてはトラコーマ)などによる睫毛乱生も合併していることがあります。
  • 田淵
    この疾患は比較的に自覚症状が出やすいので、自然に手術加療になることが多いですね。
    清水
    成人では、ほぼ上記の何らかの訴えで来院されるか、長期的に睫毛抜去で経過観察されていることが多いです。
    一方、小児では、自覚症状の訴えが乏しく、よく目をこする、充血・目やにがでている、瞬きが多いとの家人からの訴えで来院されるか、軽症では検診などで偶発的に見つかることもあります。
    田淵
    特に、白内障手術などの内眼手術の前にはこの疾患は手術をしておいた方が安全だと思うんですが、いかがでしょうか。 
  • 清水
    内反症を内眼手術より先に手術して改善させるメリットとしては、感染症予防の点からも、角膜不正乱視や混濁による眼内レンズ計算の誤差発生の可能性の点からも挙げられます。また、白内障と内反症の両者が相乗的に視機能障害を引き起こしている場合、内反症改善だけでも、自覚症状はかなり改善されることがあります。
  • [ 眼瞼内反症の治療経過 ]
    [ 眼瞼内反症の治療経過 ]

    [ 眼瞼内反症の治療経過 ]
    術前のフルオレセイン染色写真において、両症例ともに角膜に睫毛(まつ毛)が接触している。その状態が手術によって改善されている事が術後写真からよく分かる。

  • 田淵
    この疾患に対する外科的手術の最大の問題点は、どうしても再発してしまう症例が一定の確率であるという事じゃないでしょうか。
    清水
    再発する理由としては、加齢性(退行性)という原因、すなわちLERが弛緩してくることで生じます。また、それに加えて、下眼瞼の水平方向の弛緩も重要な再発因子となります。
  • 田淵
    ツカザキ病院眼科では、再発眼瞼内反症に対して、 特別な手技を用いて治療を行うという事ですが、その術式について教えて下さい。
    清水
    退行性の下眼瞼内反症手術では、所見に合わせて、なるべく再発率を抑えるように術前診察で手術方法を選択しています。Tuckingのみでは瘢痕形成が弱く、再発率が高いため、通常初回手術はJones変法で行うことが多いですが、特に再発例では弛緩している部分の確認をし、Jones変法とlateral tarsal strip(LTS)法を併用しています。
    Jones変法は、LERの前面と後面を剥離し、LERを瞼板下縁に固定すると共に、且つ眼輪筋の乗り上げを防ぐべく瞼縁側の皮下へも通糸しています。
    Jones法は1960年からの方法に、愛知医大の柿崎先生らがlower eyelid retractor’s advancement(LER advancement)として2007年に発表された方法で、水平方向の弛緩が目立たない症例では再発率を抑えられます。
    また、LTS法は、退行性の外反症でも適応となる手技ですが、水平方向の弛緩が目立ち、術前にPinch test, Snap back test, medial distriction test等から修正が必要であることを判断した上で、瞼板の外眥部を切断しlateral canthal bandの下脚を切断し、下瞼板外側を自由にして瞼板外側の上皮性成分を除去して眼窩縁後方の骨膜に固定し水平方向の弛緩を改善する方法です。
    1979年からある術式ですが、術前診断で改善すべきターゲットの判断が大切です。
    LER advancementとLTSの併用は、再発率が低いため、下眼瞼内反症の手術方法として良好な成績が得られています。
    程度により、LER advancement とtucking、またはwheeler法の併用で改善が得られます。
    また、機能性流涙に対しても改善が得られる報告もあり再び注目されています。
  • 田淵
    眼瞼治療分野もこの10年で随分と進歩しましたから、どんどん新しい考え方が出てきますね。
  • 田淵
    清水好恵先生にはツカザキ病院眼科の眼瞼領域を現在完全に主導して頂いているわけですが、ツカザキ病院眼科のこの領域での未来像を教えて下さい。
    清水
    上記で述べてきたように、個体差の影響が出やすい眼瞼手術ですが、その中でも長期的に安定した結果を出すことができる方法を選択し、洗練していきたいと考えています。
    また、他領域でいくつか見受けられるガイドライン的な明確な指標が、眼瞼領域ではまだありません。人種差も大きい眼瞼領域ですが、長期的に見ていく中で、安定した結果が得られ、また、術前術後に得られた結果の中で、眼表面への影響、視機能への影響を検討し、眼瞼手術に伴って生じる負の因子を将来的に減らしうる、何らかの一定の値が出せるようになることを念頭に入れ、それぞれの症例と注意深く向き合い、日々努力し邁進していきたいと思います。
  • 田淵
    ありがとうございました。
眼瞼疾患でお悩みの方は、どうぞお気軽に当科を受診下さい。
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