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ツカザキ病院眼科 疾患説明シリーズ Part11 飛蚊症と網膜剥離 ツカザキ病院眼科 疾患説明シリーズ Part11 飛蚊症と網膜剥離

はじめに
飛蚊症について
眼の中身である硝子体(しょうしたい)に、加齢による変化で濁りが生じることで、
小さな黒い点がまるで蚊のように目の前を飛んでいるように見える病気です。
飛蚊症 症状例 飛蚊症 症状例
症状は?
小さな黒い点、膜のような影、うっとうしいゴミのようなものなどが目の動きにつれて微妙に動きます。
原因は?
眼の中身はゼリーです。正式にはコラーゲンの線維組織と水分の混合物で硝子体と呼ばれています。若い時には非常にきれいな透明のゼリーなのですが。加齢に伴って、線維組織と水分の分離が進行します。ゼリーの中に水分の濁りが出来たり、線維組織の膜状のものが生じてきます。光がその不純物を通過する時に黒い影ができ、それを蚊のような黒い点として人間の眼は感じてしまうのです。
飛蚊症の原因 図示 飛蚊症の原因 図示
治療・当科では 治療・当科では
硝子体の変化が網膜に及んでいない限り、治療の必要はありません。
目の前の黒い点を消す方法はないのですが、多くの人は、しばらくすると黒い点に目が慣れてきて気にならなくなります。
なぜ、眼科医の診察が必要なの?
硝子体は、眼の底の光を感じる網膜と言われる薄い紙状の組織にいろんな部分で強固に癒着しています。硝子体の変性の進行が急激な場合、網膜にその変性が及んでしまう場合があります。その場合、網膜裂孔と呼ばれる網膜剥離の前段階の状態になったり、あるいはいきなり網膜剥離が生じている可能性があります。網膜剥離は失明につながる緊急性のある重大な病気です。
したがって、目の前の黒い点が、硝子体の変性にとどまっていて、網膜に影響がないかどうかの重要な判断のために眼科専門医による散瞳検査が必要です。
硝子体変性の影響
はじめに
網膜剥離について
ものを見るために大事な網膜が、眼球内のゼリー(硝子体)の構成変化に伴って、網膜内で分離することで生じます。光を感じる細胞のある層と、栄養を送る層が分離するために、網膜が剥離している状態を放置すると網膜の視細胞が死滅してしまい恒久的に視力障害が残ります。
網膜剥離 症状 図示 網膜剥離 症状 図示
症状は?
中高年の方の場合、急激な硝子体の変化に伴うことが多いため、急に眼の上から雨だれのように黒いものが落ちてくるように感じたり、部分的にカーテンのようなもので眼の前を塞いでいるように感じたりします。比較的若い年代では、硝子体の液化が進んでいないため、浮き上がろうとする網膜を重い硝子体で押し付ける効果があり、病気の進行がゆっくりです。そのため、若年者の場合、なんとなく見えにくいといった軽い症状で来院されることもあります。
網膜剥離 術前・術後比較 網膜剥離 術前・術後比較
治療・当科では 治療・当科では
放置すれば、視力を失う重篤な病気ですが、治療方法は外科的な治療法以外にありません。網膜に孔が開いただけでその周囲の網膜に剥離部分が認められない場合、レーザーの熱凝固で孔の周囲の網膜の接着力を増加させること(網膜光凝固術)で網膜剥離の進行を予防できることがあります。ただ絶対的な効果はないため、適応を十分に考慮してから慎重に行います。網膜剥離が生じている場合、眼球の外側から補強剤を当てる手術方法(網膜復位術)、眼球の内部から硝子体を取り除いた後に網膜下液を吸引して網膜を復位させる方法(硝子体手術)があります。おおまかに言えば、若年者および剥離が軽度の方は、網膜復位術を選択し、中高年で剥離が高度な方は、硝子体手術を選択します。
当科では、網膜剥離の手術は可能な限り診断当日に入院の上、緊急手術で行っています。
入院期間は約1週間から2週間です。
今回は、ツカザキ病院眼科で加齢黄斑変性を一手に担当していただいている松葉先生にお話を伺います。
今回は、ツカザキ病院眼科で加齢黄斑変性を一手に担当していただいている松葉先生にお話を伺います。

緑内障について

  • 田淵
    飛蚊症と言うと、どうでしょうか、我々眼科医が一番よく外来で遭遇する病気じゃないかと思いますが、吉積先生いかがですか?
    吉積
    そうですね、飛蚊症の訴えで受診される方は非常に多いと思います。初めにはっきり言っておきますが、飛蚊症は気にならなくなることはあっても治ることは無いと思って下さい。実際、私自身も飛蚊症はありますがそういうものだと諦めています。
    網膜血管閉塞疾患インタビュー
  • 田淵
    患者さんの症状としてどんなものが多いですか?
    吉積
    眼の前に黒いものが飛んで見えることがあると言って受診されますね。黒いものと言っても虫が見えるという方もいれば糸くずや泡が見えるという方もいて、見え方は様々です。
  • 田淵
    この疾患は眼底検査が必要になりますが、それがなぜかについて説明して頂けますか。
    吉積
    飛蚊症のほとんどは硝子体の混濁が原因で問題のないものです。しかし、稀に網膜に穴が開いて眼の奥の色素が出てきていたり、硝子体出血を起こしていたりして飛蚊症の症状となっていることがあります。網膜に穴が開くと、その部分から網膜剥離という状態になることがあります。ですので、穴が開いていないか確認するために眼底検査が必要となってきます。
  • 田淵
    なるほど、網膜剥離やその前駆的状態である事があるからですね。
    網膜剥離は放置すると失明につながりますからね。では網膜剥離とはどんな病気なのでしょうか。
    吉積
    網膜が眼球から剥がれてくる病気です。網膜が剥がれた部分は見えなくなり、黄斑部という眼の中央まで剥がれると急激な視力低下を来し、そのまま放置すると失明につながります。
  • 田淵
    網膜剥離と飛蚊症では自覚症状に意外と違いがあるというのが眼科医としての実感ですが、
    どうでしょうか。
    吉積
    飛蚊症は黒いものが見えたり消えたりしますが、網膜剥離になった部分は見えないままです。
  • 田淵
    確かに、患者さんの感じる見え方には違いはあるけど、もちろんしっかりと区別するには眼科医の診察が必須ですね。そういう症状があった場合に、緊急性があるかどうかについてアドバイスもらえますか。
    吉積
    黒いものが時々見えるぐらいであれば緊急性は無いかと思います。
    黒いものの数が増えてきたり、見えない部分があったりする場合には早めの受診をお勧めします。
    網膜血管閉塞疾患インタビュー
  • 田淵
    飛蚊症はもちろん一刻を争う疾患ではありませんね。落ち着いて来院して頂ければと思います。
    そしてもし網膜剥離だったとしても1〜2日の違いは臨床的には問題ないと思いますが、いかがでしょうか。
    吉積
    今にも黄斑部に及びそうな網膜剥離の場合は1~2日以内の手術が推奨されています。しかし、周辺部限局している場合やすでに黄斑部が剥がれている網膜剥離の場合は4.5日以内の手術であれば視力予後はあまり変わらないと言われています。
    どちらにせよ1~2日の違いであれば視力予後に大きく変わりは無いかと思われます。
  • 田淵
    これらの疾患の場合は散瞳検査が必要だと思いますが、その理由について教えて下さい。
    なお散瞳検査の場合は車やバイクの運転はできませんね。
    吉積
    散瞳検査とは瞳孔を広げる目薬を使用し、網膜の周辺部まで観察するものです。散瞳検査を行わないと観察できる範囲が限られますので、周辺部の網膜の穴や網膜剥離を探すためには必要な検査となってきます。また、散瞳検査をすると目薬が効いている間(約5.6時間)は見えにくくなるため車やバイクの運転が危険となりますので、受診の際はご自身の運転では来院しないようお願い致します。
  • [ 網膜剥離のoptos画像 ]
    網膜血管閉塞疾患インタビュー
  • 田淵
    ツカザキ病院には、オプトスと呼ばれる広角眼底カメラがありますね。この機械は特に網膜剥離臨床で大きな力を発揮しますが、この装置について説明して頂けますか。
    吉積
    オプトスでは散瞳することなく眼底の広い範囲の写真を撮ることができ、周辺の網膜剥離の有無についての情報を得る上で非常に有用です。ですがやはり詳細な観察のためには散瞳検査が必要ですので、受診の際は自分の運転以外での来院をお願い致します。

緑内障について

  • 田淵
    網膜格子状変性、網膜円孔、網膜裂孔、網膜剥離裂孔、網膜剥離とそれぞれ段階があると思うんですが、
    それぞれどんな治療法があるんでしょうか。
    吉積
    網膜格子状変性、網膜円孔、網膜裂孔では経過観察をする場合と網膜剥離の予防目的に孔の周辺にレーザーを行う場合があります。基本的に孔に対して硝子体の牽引がある場合にはレーザーの適応となります。また牽引が無くても、もう片眼に網膜剥離の既往があるなどリスクが高い場合は予防的にレーザーを行います。
    網膜剥離に至っている場合は基本的に手術の適応となりますが、網膜剥離の範囲がごく狭い範囲に限られている場合はレーザーでそれ以上の進行を予防し経過観察することもあります。
  • 網膜血管閉塞疾患インタビュー
    田淵
    網膜に孔があったとしてもレーザーしないで様子を見ることがあるんですね。網膜剥離の手術には2種類ありますね。
    吉積
    強膜バックル(強膜内陥術)と硝子体手術があります。眼球から剥がれた網膜を、外から眼球をへこませ押さえることで元に戻すか、眼の中の硝子体をとってガスやシリコンオイルを入れ、その力で内側から押さえることで元に戻すかの違いがあります。
    また、硝子体手術の場合は白内障の手術も同時に行うことが多いです。
  • 田淵
    主に年齢で決めるんでしょうか。
    吉積
    若年者の場合は強膜バックルで手術を行うことが多いです。しかし、剥離の状態によっては若年者でも硝子体手術を行うこともありますし、中高年者でもバックルの適応となることもあります。
    ですので、年齢だけでなく原因裂孔の場所や大きさ、網膜下液の量などを総合的に判断して術式を選択することとなります。
  • 田淵
    飛蚊症の原因となっている単純な硝子体混濁に対して手術を選択するという事はあるんでしょうか?
    吉積
    理論的には硝子体手術を行い、硝子体の混濁を除去すれば飛蚊症は軽減できます。実際に海外では飛蚊症に対し硝子体手術を行う施設もあるようです。しかし、手術をしても完全に飛蚊症を失くすことは困難ですし、硝子体手術には網膜剥離を起こす危険もあり、網膜剥離から失明に繋がるリスクを考えると単純な硝子体混濁による飛蚊症に対して硝子体手術を行う事は日本では普通ありません。慎重にも慎重を重ねて、相当な事情があった上で考える、まあ変わった適応の手術になるという感じですねえ。少なくともきちんとした臨床研究が行われていない現状ではどこまでも怪しげな手術適応であるのが単純な硝子体混濁に対する硝子体手術であるというのが日本の眼科のコンセンサスだと思います。
    網膜血管閉塞疾患インタビュー
  • 田淵
    吉積先生は、ツカザキ病院眼科で網膜チームの一員として責任ある立場をスタートされたのですが、
    未来像について教えて下さい。
    吉積
    私は網膜チームの一員として、主に糖尿病網膜症の分野を大原部長と共に担当させていただきます。糖尿病網膜症は患者さんの数も多く、また重症になると失明することも多い難しい疾患でやりがいと責任を感じており、糖尿病をはじめ網膜疾患で視力を失う人を少しでも減らせるよう日々精進していきたいと思います。
飛蚊症と網膜剥離でお悩みの方は、どうぞお気軽に当科を受診下さい。
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