ページトップへ

社会医療法人三栄会 ツカザキ病院 基幹型臨床研修病院社会医療法人三栄会 ツカザキ病院 基幹型臨床研修病院

当院へのアクセス 079-272-8555
三栄会のご紹介
文字サイズ
検索
079-272-8555
アクセス

眼科 眼科

Top > 診療のご案内 > 眼科 > 硝子体注射について
  • 緑内障について
  • 日帰り緑内障手術について
  • 網膜前膜について
  • 流涙について
  • 加齢黄斑変性について
  • 多焦点眼内レンズと乱視用眼内レンズ
  • 網膜血管閉塞疾患について
  • 円錐角膜について
  • 糖尿病網膜症について
  • 強度近視眼底
  • 網膜色素変性症について
  • 飛蚊症と網膜剥離
  • 角膜疾患
  • 斜視について
  • ドライアイについて
  • 黄斑円孔について
  • ぶどう膜炎について
  • 眼瞼疾患について
  • ロービジョンについて
  • 眼圧、緑内障、視野検査について
  • 色覚異常について
  • 弱視、およびその治療
  • 硝子体注射について

ツカザキ病院眼科 疾患説明シリーズ Part22 硝子体注射について ツカザキ病院眼科 疾患説明シリーズ Part22 硝子体注射について

硝子体注射について

  • 田淵
    本日は、当科で加齢黄斑変性症などの網膜の中心部(黄斑部)に生じる変性疾患を担当していただいている吉村寿彦先生に、この領域の治療の中心である「硝子体注射」について、分かりやすく解説して頂きます。
  • 吉村
    眼科の治療では、目薬(点眼薬)や飲み薬(内服薬)などをよく用います。しかし、点眼薬だけでは目の奥の病気(眼底疾患)に効果が不十分なことがあり、内服薬では全身的な副作用を起こすこともあります。硝子体注射は眼内に直接薬剤を投与することで全身的な副作用のリスクを軽減し、眼内の病変に対してより強く治療効果を引き出せます。
    硝子体注射で投与する薬剤としては、血管を縮める抗VEGF薬や、炎症を抑える副腎皮質ステロイド薬などがあります。感染症の場合には抗生剤を用いることもあります。
    硝子体注射についてインタビュー
  • 田淵
    吉村先生、そもそも「硝子体(しょうしたい)」とは、どのような部位なのでしょうか。
  • 吉村
    硝子体は眼球内の大部分の体積(全眼球容積のおよそ4/5)を占めていて、水晶体と網膜の間で眼球を支えています。
  • 田淵
    なるほど。目の「中身」ですね。でも、硝子体の「役割」というのは、まだよく分かっていないと昔勉強した気がするのですが。
  • 吉村
    硝子体は角膜や水晶体と同様に光を通す役割があり、基本的には無色透明です。眼球の形態保持だけではなく、眼球を外力から守るクッションのような役割も果たしています。
  • 田淵
    さて「目に注射」と聞くと、一般の方にとっては「とんでもなく痛そう。」と感じるに違いないのですが、注射の実際、特に痛みについて教えてください。
    吉村
    確かに硝子体注射前の患者さんからそのような質問をされますが、治療前に何回も点眼麻酔をしますので、麻酔が効いている状態では目をわずかに押される感覚くらいで、痛みを訴えられることはほとんどありません。
    硝子体注射についてインタビュー
  • 田淵
    それでは注射するお薬の中でも抗VEGF薬について、その薬理作用を説明して頂けますか? 
  • 吉村
    抗VEGF薬というのは、VEGF(血管内皮増殖因子)という炎症性サイトカイン(炎症を引き起こさせる性質のあるもの)の働きを抑える薬のことです。
    加齢黄斑変性や強度近視、糖尿病などの病気が進行するとVEGFが多く発現し、眼内に新生血管という余分な血管が発生することがあります。この新生血管は構造が未熟なため、炎症や出血・浮腫などを起こし、視力低下など目にとって悪く働くことがあります。
    そこでこの抗VEGF薬を眼内に直接投与すると、新生血管の活動性を低下させ、それに伴う悪い変化を抑えることができます。現在、保険適応のある抗VEGF薬は3種類(マクジェン、ルセンティス、アイリーア)ありますが、当院では治療効果や副作用等を考慮しながら薬剤を選択して投与しています。
  • 田淵
    ちょっと難しい話で、なかなかイメージしにくいところがあるかも知れませんね。注射の効果という面ではいかがでしょうか。1回注射すればそれで治る、というわけじゃないですよね。
  • 吉村
    初回から治療効果が出る方が多いですが、複数回実施後にようやく効果が出てきたり、出にくい方もいます。そして一度落ち着いて治療を中止できても、しばらくして再発される方もいます。
  • 田淵
    注射は、結局のところ生涯続けなければならないと思ってよいのでしょうか。
  • 吉村
    この治療をすれば完治するという治療法はありません。実際には治療効果が出ていても、患者さんの視力は改善しにくいこともあります。抗VEGF薬投与により病勢をコントロールしながら根気強く治療し、視機能の維持を目標としていきます。
  • 田淵
    そうなると、一生のうちに、大変な回数の注射をしなければならない。大変ですね。
    何とか注射の回数を減らす方法はあるのでしょうか。
  • 吉村
    まずは視力検査、眼底検査、網膜断層撮影検査などを行い、さらに病態および病勢の把握を目的とした蛍光眼底造影検査(フルオレセイン、インドシアニングリーン)を実施します。その検査結果を総合して患者さんそれぞれの治療計画を立てていきます。
    抗VEGF薬投与の効果は通常1か月程度持続しますが、その後効果は減弱していきます。そこで多くの症例では2~3ヶ月連続して硝子体注射を行い、治療効果を判定しながら再投与が必要か判断しております。しかし、この方法でも毎月投与が必要になる患者さんもおられるので、病気や病態によってはレーザー治療や手術など、その他の治療と組み合わせていく必要があります。
  • 田淵
    注射の投与方法にも、いろいろな考え方があり、学術的な理論があるのですね。
    科学的な面に加えて、注射する際にかかる費用について教えてください。薬剤費、注射の処置料などありますが。自己負担比率、高額医療費補助なども患者さんにとっては必要な情報ですね。
  • 吉村
    注射薬が高額なので、3割負担の患者さんの場合は毎回約4~5万円の自己負担が必要となります。複数回実施する患者さんが多いので、高額療養費の活用によって医療費の自己負担を軽減することは、無理なく継続的な治療をしてくうえでも必要だと思います。
  • 硝子体注射についてインタビュー
    田淵
    薬剤費が高すぎるのではないかという意見がありますが、その声に押される感じで若干安くなりましたね。
    吉村
    そうですね。若干安くなったとはいえ約12~15万円ですし、依然として高額である状況は変わりません。もう少し安価になって少しでも負担減になれば、治療を諦めていた患者さん達が治療開始・継続することも可能となり、病状をコントロールできるようになることが期待されます。
  • 田淵
    現在、ツカザキ病院眼科では、吉村先生と松葉真二先生のお二人が、メディカルレチナと呼ばれる外科的手術では治療できない黄斑部(網膜中心部)疾患を受け持っておられます。ツカザキ眼科では、医師以外にも視能訓練士さんが専門的な医療チームを形成しているのが特徴ですが、吉村先生が考える今後のチームの展望などお聞かせください。
  • 吉村
    黄斑疾患の中でも加齢黄斑変性を中心とした脈絡膜新生血管が関与する疾患においては、従来の検査方法に加え、眼底自発蛍光撮影や、OCTアンギオグラフィー検査等の非侵襲的な検査からのアプローチが行われるようになってきています。日々の診療において我々医療スタッフ同士はコミュニケーションを取り合いながら、こういった疾患と向き合い治療をしております。
    治療経過で中心視野が障害され、日常生活に支障が出てこられた患者さん達は、当院のロービジョン外来を受診して頂いています。残存視機能を有効に生かしていくことをご本人、ご家族、チームスタッフと連携し、今後はロービジョンケアチームとも連携して、治療に取り組んでいきたいと考えています。
  • 田淵
    ありがとうございました。
硝子体注射、およびその治療でお悩みの方は、どうぞお気軽に当科を受診下さい。
硝子体注射、およびその治療でお悩みの方は、どうぞお気軽に当科を受診下さい。
硝子体注射、およびその治療でお悩みの方は、
どうぞお気軽に当科を受診下さい。
交通のご案内
アクセスマップ
■お車でお越しの場合
太子龍野バイパス福田ランプより南へ約15分
(旧ツカザキ病院から約25分)
診察を希望される方へ 診察を希望される方へ
◆散瞳検査等での時間を考慮して、出来るだけ早い時間帯での受診をお勧めします。
◆緊急性がない場合については、後日の精密検査となることが通常ですので、複数回の受診となることについてあらかじめご了承ください。
◆セカンドオピニオンにも対応致します。
■お車でお越しの場合
太子龍野バイパス福田ランプより南へ約15分
(旧ツカザキ病院から約25分)
眼の現代病特集
疾患説明ページ一覧