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ツカザキ病院眼科 疾患説明シリーズ Part6 網膜血管閉塞疾患について ツカザキ病院眼科 疾患説明シリーズ Part6 網膜血管閉塞疾患について

まずは診断

  • 田淵
    治療にはどのようなものがあるんでしょうか。
    乱視用レンズを選択する事で検査や手術中の操作に何かしらの違いが出るのでしょうか?
    永里
    眼球の外側へのステロイドの注射や、眼球の中の硝子体内にルセンティスやアイリアといった抗VEGF薬の注射、または網膜へのレーザー治療、もしくは手術治療があります。他にも効果は少ないとされていますが、内服や点眼治療があります。
  • 田淵
    なるほど、複雑と言うかいろいろな組み合わせがあるんですね。
    永里
    その通りです。病気のタイプや患者さんの全身状態によって決めています。実際は、抗VEGF薬の眼球内への注射をまず行い、タイプによってはレーザーも行い、それらで改善しない場合は手術をする、という方針が多いです。
  • [血管閉塞疾患に対するいろいろな治療] 血管閉塞疾患に対するいろいろな治療 血管閉塞疾患に対するいろいろな治療
    A.テノン嚢下ステロイド注射:眼の中ではなく、白目のうす皮(結膜)と眼球の壁(強膜)の間にあるテノン嚢膜と呼ばれる結合組織の下にステロイド薬を注入します。眼内炎のリスクはほぼゼロですが、結膜切開が必要で眼が真っ赤になり、注射後の違和感は大なり小なり必ずあります。
    B.抗VEGF剤の硝子体注射:眼の中に注射します。注射自体はさほど苦痛を伴う訳ではありませんが、硝子体出血、水晶体損傷、網膜剥離、眼内炎等の合併症のリスクが常にある上に、通常複数回の注射が必要となりますので、ツカザキ病院眼科では通常手術と同等の扱いで手術室内で施行します。(B図内左上部)現在厚労省から認可を受けている抗VEGF剤は、BRVO(網膜静脈分枝閉塞症)による黄斑浮腫に対してのルセンティス®、CRVO(網膜中心静脈閉塞症)による黄斑浮腫に対してのアイリーア®の2種類となります。
    C.網膜レーザー治療:ツカザキ病院眼科ではアルゴンレーザー(Novus Varia)とパターンスキャンレーザー(PASCAL)それぞれの医学的特性をいかして、病状に応じ組み合わせて使用しています。
    C1(下図).アルゴンレーザー(Novus Varia)を用いたBRVO(網膜静脈分枝閉塞症)治療: 白矢印部位で比較的不揃いだが密なレーザー凝固斑を認める。
    C2(下図).パターンスキャンレーザー(PASCAL)を用いたCRVO(網膜中心静脈閉塞症)治療: 白矢印部に比較的疎だが、完全に均一なパターンのレーザー凝固斑を認める。
    D.網膜硝子体手術 : 黄斑浮腫が上記の治療に抵抗する場合、合併した硝子体出血が自然吸収されない場合、硝子体牽引や網膜前膜を生じている場合等では硝子体手術を施行する事があります。
  • [2種類のレーザーによる治療後眼底写真(説明文は上記にあります)]
    2種類のレーザーによる治療後眼底写真(説明文は上記にあります 2種類のレーザーによる治療後眼底写真(説明文は上記にあります
  • [良好な結果をたどったBRVO(網膜静脈分枝閉塞症)症例]
    ※ただし、治療が奏功しない症例も数多くある事、逆に治療をしないで経過観察だけでも自然に軽快する症例も存在する事にご注意下さい。
    この症例では、永里医師と当該患者さんの相談の結果、抗VEGF剤の硝子体注射治療の選択になり、3回の注射施行により幸いな事に3か月後にはほぼ軽快となりました。
    網膜血管閉塞疾患について
    網膜血管閉塞疾患について
  • 田淵
    注射治療には費用の面で心配な事があると思いますが。
    永里
    ルセンティスという硝子体内に注射する薬を使うことが多いのですが、1回当たり、1割負担の方で20,000円近く、3割負担の方で55,000円程度必要です。そして、病状に応じて1カ月に1度の割合で行うこともあります。非常に高価な治療になり、厚生労働省の認める高額療養費制度の利用で負担が軽減される事も多いですので、最初に病気だけではなく、高額療養費制度に対するパンフレットもお渡ししております。
    高額療養費制度に対するパンフレット
  • 田淵
    いろいろと相談しながら、進めていくんですねえ。
    患者さんも担当する永里先生も双方にストレスがかかる疾患ですが、先生のこの疾患に対する考え方や、
    患者さんから学んだ事があれば教えて下さい。
    永里
    突然見えづらくなり、治療してもなかなか改善せず、患者さんによっては悪くなってしまう、そして「この治療法がベスト」というものもない網膜血管閉塞疾患は、患者さんにとっては肉体的にも精神的にも非常に辛い病気です。
    その時々で最善と考えられる治療の選択を行っていくことはもちろんですが、基本的にはずっと付き合っていく必要のある病気ですので、より良い視機能を得るために、患者さんと医師が向き合うというよりも同じ方向を向いて一緒に頑張って治療を続けていく気持ちが大切かな、と考えています。
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