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ツカザキ病院眼科 疾患説明シリーズ Part13 斜視について ツカザキ病院眼科 疾患説明シリーズ Part13 斜視について

斜視について

  • 田淵
    斜視というのは、すごくポピュラーな病名ですが、斜位との違いについてはあまり知られていないと思います。説明して頂けますか。
    清水
    通常、両眼の視線は見ようとする目標に向かってそろっていますが、片眼の視線が目標からそれている状態を斜視といいます。それに対し、斜位とは両眼を開けている時には両眼の視線は目標に向かっているけれども、片眼を遮ると視線がずれてしまうものをいいます。外へずれるものを外斜視(がいしゃし)、内へずれるものを内斜視(ないしゃし)といいます。
  • 田淵
    両眼が開いている状態で時々視線が外れるという状態はどうでしょうか。
    清水
    間欠性の斜視とは、斜視になる時とならない時の2つの状態をあわせもっている外斜視です。日本の小学生にもっとも多いタイプの間欠性 外斜視は近くよりも遠くを見るときに出やすく、疲れたり眠いときにもよく出ます。
    他に特定の方向を見た時だけずれるタイプもあります。
  • 田淵
    なるほど、となると殆どの患者さんは間欠性と呼ばれる、「ときどき」とか「場合によっては」斜視という事になるわけですね。こういう患者さんに対しては治療が必要なんでしょうか。
    清水
    視線のずれている時間が短くて視力や両眼でものを見る機能が正常であれば治療は必ずしも必要ありません。逆に視力や両眼で見る機能が悪い場合は治療の対象となります。両眼で見る機能とは距離を感じたり立体的に感じる力のことです。
    他に無意識に斜視が少なくなる向きに頭をかたむけている場合も程度が強いと顔や首の筋肉のバランスが変わってしまうので治療対象となります。
  • 田淵
    年齢によって意味が違うんでしょうか。
    清水
    見る機能は生まれた後に成長します。両眼で見る機能は生後2~3か月から始まって、8歳ぐらいまでの間に成長すると言われています。その途中で視線がずれていると両眼で見る力がうまく育ちません。
    また、年齢が低い場合は一度育った機能がその後の視線のずれによって悪くなることがあります。
    成長途中のお子さんは視線をそろえて両眼で見る環境を整える必要があります。
  • 田淵
    低年齢の場合は、検査そのものが正確でない
    という大変大きな問題がありますよね。
    その点については清水有紀子先生自身はどのようにお考えですか。
    清水
    保護者の方に協力していただいて、写真を持参してもらったり検査を繰り返してお子さんの状態をできる限り評価します。明らかに機能が悪い場合は小さくても手術による治療を行うこともありますが、成長を待てそうな場合は信頼できるデータを集めて正確な評価に基づいた治療を選択します。
  • 田淵
    低年齢でやはり一番重要なのは視力の成長ですね。
    清水
    子供の目は生まれた時にはぼんやりとしか見えておらず、生まれた後にものを見ることによって色々な機能が育ってきます。斜視でどちらかの目が決まってずれやすいとその眼はあまり使わないため視力が育たない「斜視弱視」となる事があり、これは一生影響するので注意が必要です。
  • 田淵
    立体視と呼ばれる両眼を同時に使える機能も重要視する考え方がありますよね。
    立体視を獲得するためには斜視手術を若い時期にした方が良いという考え方ですが。
    清水
    立体視は脳の働きで決まります。斜視のために立体視が悪くなったのか、立体視が元々弱いから斜視になるのかはよくわかっていません。手術で脳の働きを変えることはできないので、早く手術をしても必ずしも立体視が獲得できる訳ではありません。しかし視線が合っていないと立体視を獲得する可能性はありませんから、成長を手助けするために手術を行うこともあります。
  • 斜視インタビュー
  • 清水
    私自身の経験でも、斜視手術によって良好な眼位になったとしても、なかなか立体視まではうまくいかなかったという事は多いですね。
    田淵
    立体視がない事で日常生活には何の問題もない気がしますが、いかがでしょうか。
  • 清水
    検査で測ることのできる立体視が苦手でも経験的な感覚がありますので日常生活で困ることはないと思います。強いて言えば3D映画や3Dテレビが飛び出して見えないことぐらいでしょうか。職業運転手などの就業には制限のある場合があります。
  • 田淵
    3Dテレビですね。最近映画業界がなんとかして観客を取り戻そうとして一生懸命になって登場させたものですが、両眼視を前提にした装置ですから、確かにそれは見られないです。
    でもまあ、大した話じゃない気がしますが。
    映像関連のお仕事をされている方で困っている方はおられるかもしれませんね。
  • 田淵
    我々が最も問題にしているのは、整容的な部分です。人間の脳というのは、科学的にも人の顔に一番反応するという事が明らかに分かっていて、しかも視線の向きというのは特に重要ですので、明確に対人関係に影響します。
    特に思春期に恒常性の斜視の状態を過ごすという事はできれば避けた方がよいというのが私の個人的な考えですが、清水有紀子先生はいかがでしょうか。
  • 清水
    若い年代はもちろんですが年齢や性別にかかわらず斜視診療において外見は重要な要素です。
    お子さんの場合は友達に指摘されて気にしていたり、成人でも人と目を合わせたり写真に写る事を苦手に思っておられる方は多くいらっしゃいます。
    手術で両眼を使う機能に変わりがなくても、ずれが目立たなくなる事で喜ばれる事が多いです。

斜視について

  • 田淵
    手術の適応について清水有紀子先生のお考えをまとめて頂けますか。
    清水
    斜視が眼の機能の成長過程を邪魔していたり視線のずれにより二つに見えるなどの症状があって、治療により改善できる見込みが高い場合は治療が必要です。機能的に問題がなくても外見により精神的なストレスとなっている場合も希望があれば治療の適応です。
  • 田淵
    手術をやるとなった場合には、どんな手術を行うのかという事が気になります。教えて下さい。
    清水
    眼球を動かしている筋肉の位置を変えることで視線のずれを減らします。
  • 田淵
    手術はツカザキ病院では基本的には子供も大人も全身麻酔下で行いますが、その理由について教えて下さい。
    清水
    斜視手術は筋肉を触りますから痛みがあります。また、筋肉を引っ張ることで自律神経によって脈が遅くなる反射が起こります。
    麻酔の先生が血圧や脈拍、呼吸の管理をしてくれる全身麻酔は安全に手術ができると考えます。
    体の状態によっては全身麻酔のリスクが高くなることもあるので患者さんに合った方法を選びます。
    ちなみに私が受けるなら全身麻酔を希望します。
    田淵
    ご高齢の方は、痛みの感じ方が少ないという事もあり、手術する筋肉が少ない場合は局所麻酔下でやった方が安全という判断をする事もありますが。全身麻酔の方がやりやすいのは確かですよね。
  • 田淵
    若い時のみならず、斜視手術というのは、「戻り」と呼ばれる現象があって、やる意味があるのかという立場もありますね。
    清水
    ものが二つに見えたり立体視が悪いなど機能的に問題のある場合は現在異常があるわけですから手術対象です。間欠性外斜視やもともと立体視の悪い大人の方は必ずしも手術が必要ではないので、ご本人やご家族とよく相談をして手術時期を検討します。
    しかし実際に術後に戻りが出ても「ずれにくくなった」、「二つに見えなくなった」など自覚症状は改善している事が多く手術を受けてよかったと言われます。
  • 田淵
    ツカザキ病院眼科の斜視治療の責任者としての未来像を教えて下さい。
    清水
    斜視治療は歴史が古く術式などは確立されていますが、まだまだ分かっていないことも多くあります。新しい検査装置などを使ってこれまでの治療方法を確認し、より精度の高い治療を目指します。
  • 田淵
    ありがとうございました。
  • 参考文献
    Ophthalmic Epidemiol. 2005 Feb;12(1):31-6.
    The prevalence of strabismus and amblyopia in Japanese elementary school children.
    Matsuo T, Matsuo C.
斜視でお悩みの方は、どうぞお気軽に当科を受診下さい。
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