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1日25時間働く循環器内科部長BLOG
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2021.08.19

初対面の怖さ

 皆さんこんにちは。楠山です。皆さんお元気でしょうか?今年の夏はどこにも行けず、何となく終わってしまいますね。さてコロナのこともあり制限はありますが、医学部生の皆さんが時々見学に来てくれています。そろそろ当院でも採用面接が行われる時期になってきました。
 採用面接ですか・・・。社会人の皆さん、一度は経験した事がある方が殆どではないかと思います。医者の採用面接ってどんな感じを皆さんは想像されますか?「白い巨塔」のイメージをお持ちの皆さんであれば・・・

 とんでもなく大きな会議室で遠い机の向こうで白衣を着た3人の先生が座っていて、面接される側は椅子が一つ・・・。って想像されているとすればもう時代遅れです。
 私の時代は、大学病院隣にある学舎の学生自習室 (20室ぐらいあったと思います) で3人の教授に面接されたような記憶があります。面接官は3人で1人は自分が入局(就職)しようとしている教授、残り2人は他の教室の教授です。

 ただ、実習とかで1学年80人ですから何となく教授もわかっているんですよね。私の場合は大学しか受けなかったのでバイトの面接は経験ありますが、就職面接は初めてです。控え室で「大丈夫!オーケストラの舞台と一緒やし・・」と自分に言い聞かせましたよ。
 扉をノックして緊張しながら「第1内科志望の楠山です。宜しくお願いします」と固い声で言って一礼してぎこちなく椅子に歩いて行く途中で・・

 「おー、楠山君、君は吉川先生の所に行くんか・・・どうや?ウチに鞍替えせーへんか?」と消化器内科の教授に明るく声をかけて頂き、「いやいや、先生何言ってんの?アカンで」と吉川先生は笑いながら言い返した段階で緊張は爆砕!
 あとは完全に循環器内科教授・消化器内科教授・消化器外科教授(あの方々3人並ぶと結構迫力有ります・・)による医学生の就職面接は、一瞬にして人の良い叔父様達とその辺の兄ちゃんとの近況報告に豹変しました。

 一応、興味ある分野を聞かれて、数分後に「ま、国試(国家試験)、頑張りや。合格せんかったら仕事できへんからね」と温かい言葉を頂いて終了です。まあ、一般企業の就職面接の方が桁違いに大変だと思います。多分、僕が一般企業を受けたら完全に面接まで行けないでしょうね。噂では面接までも大変な道のりと聞きます。
 当時は良い意味でアットホームであったのだと思います。その後、愛情あるしごきが始まるとはその時思っていませんでしたが・・・(^_^)。

 さて、現在は当院では面接官は確か6人だったかな?一応、やや広めの部屋で医師のみならずコメディカルの方も参加して360度評価ってやつを試みているんだと思います。私は末席を汚しているのですが、皆さん凄いんですよ。私の医学部6年生の時とは違って、面接に慣れているようで最初に自分をプレゼンテーションされる所は凄く洗練されています。

 でも面接って難しいですよね。面接の目的はその方の人間性・基本的な考え方をあの短時間で見抜いて、その会社(病院)のポリシーと合うかを判断しないといけないんです。「会社でも人事部は大切」と父は言っておりましたが、確かにその通りであるな、と最近感じるようになりました。

 一般論ですが面接ぐらいの短時間であれば本当の自分を出さずに押し通すことができると思います(実は我々の職業はそれを必要とする場合もあると個人的には考えています)。でも、面接官はその奥を見たいわけです。

 勿論、そんな状況が頻繁には起こらないと思いますし、当院の面接ではそのような方はいないでしょう。でも、稀であるからこそ見落とす可能性もあります。そう考えると人間を評価するというのは難しいことです。
 同じ人でも好きな人がいれば嫌いな人もいるのが社会です。最近思いますに何が正しいか、難しいですよ。面接官である私が変なヤツである可能性も大きいですしね。

 そうなると大切なのは最初のプレゼンテーションではなく、その方の本当の姿を見せる瞬間ではないかな、と思っています。志望動機は十分準備されているでしょう。私はできるだけ素の自分を出してもらえる質問を考えるべきなのでしょう。

 一緒に仕事をしていても何年もしてからその人の本当の考え・ポリシーを知って新鮮 (もしくはビックリ) に思うこともあります。だから所詮10-15分かな、その時間での面接でその方を知る、難しいですね。また誰か面接官とはなんたるかを教えてもらえたらと思います。

 さて今年はどのような方と会えるのでしょう。人と出会うのは嫌いではありません。良い御縁がありますように。

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