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急性心筋梗塞症 急性心筋梗塞症

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虚血性心疾患

急性心筋梗塞症

最近、皆さんも様々な場面でお聞きになる機会が増えてきたのではないかと思います。冠動脈が急に閉塞していまい、閉塞した先の部分の心筋が壊死(壊れて腐っていくこと)していきます。残念ながら心筋は現在の医学ではまだ人工的に作ることができないので、極めて緊急事態です。できるだけ速やかに血管を再開通させる必要があります。

症状

自宅で発症することが多く、冷汗や吐き気を伴う強い胸全体の胸痛・胸部の圧迫感・呼吸困難がよく見られる症状です。このような症状が治まらなければ救急車を要請して下さい。
救急車は大げさだし近所に御迷惑がかかるからちょっと・・・というお話を伺うことがありますが、命にも関わる病気の可能性もあり自家用車での来院は危険です。

成人心停止の最大の原因は急性心筋梗塞症に起因する致死性不整脈とされています。救急車には何があるでしょうか?そうです!救急隊員の方とAED(自動体外式除細動器)があります。当院に胸痛で電話を頂いた場合も担当看護師は我々と相談し万が一の事態を想定して救急車での来院をお願いしていると思います。
皆さん、救急車と言いますと抵抗があるようですが、どうぞ御理解いただきたいと思います。

検査・治療

救急外来につきますと、手早く検査をしていきます。心電図モニターをつけて、心電図・採血をしながら血圧を測ります。症状を伺いながら診察して・・・。非常にめまぐるしいです。本当の心筋梗塞であれば一刻を争うからです。

診断がつけば簡単でありますが御本人・御家族に病状をお話ししカテーテル検査室へ搬送します。
カテーテル検査は手首・肘・足の付け根のいずれかの動脈からカテーテルを出し入れする管(シースといいます)を挿入して心臓までカテーテルを進めていきます。

治療前
急性心筋梗塞症の血行再建
(静止画)

治療前
急性心筋梗塞症の血行再建
(動画)
ガイドワイヤー通過

ガイドワイヤー
通過

このように責任病変を特定し引き続き血行再建を行っていきます。急性心筋梗塞症の場合はカテーテルによる緊急治療をまず行うことが多いですが、非常に重症な狭心症に急性心筋梗塞症を合併した場合は緊急冠動脈バイパス術を選択する場合もあります。

風船(バルーン)で拡張中
急性心筋梗塞症の血行再建(静止画)

風船(バルーン)
拡張中
急性心筋梗塞症の血行再建(動画)
ステント留置

ステント留置
治療後

治療後

このように冠動脈を広げて血流を再開して終わりではありません。やはり心臓がダメージを受けているため集中治療室で急性期の合併症管理を行います。血管治療がうまくいっても致死性不整脈・心不全等の可能性はあり、起こった場合は迅速な対応が必要とされますし、心臓リハビリテーションを始めて徐々に心臓を慣らしていくことも重要です。

採血などで心臓の被害範囲を確定し退院に向けてリハビリテーションを行っていきます。被害範囲の大きさで変わりますが、おおよそ1-3週間程度の入院で社会復帰を目指していきます。

社会復帰のために

実際に当院でも毎年、急性心筋梗塞症で心肺停止に陥ったにもかかわらず歩いて社会復帰していただける方がいらっしゃいます。我々としても非常に嬉しい事ですが、その患者さんに共通している事があります。
倒れたときに側にいた人が胸骨圧迫をしていることです。救急車要請から当直まで約7〜8分です。その間、心肺停止のままですと脳・心臓は不可逆なダメージを受けてしまいます。
急性心筋梗塞症の心停止では最初は血液内に酸素があるので胸骨圧迫だけでも脳・心臓を保護するには十分です。蘇生に成功しても社会復帰ができない症例で御家族の残念そうなお顔を見ると残念に思います。勇気のいる行動ですがお願いしたいことです。
当院では地域での救命の連鎖を強化することを目的として月に2回程度、土曜日午前に院内で蘇生講習会を行っております。胸骨圧迫に集中した実習と各職種からの小さな健康講座を継続しております。病院ホームページにも掲載しておりますので、皆さんの御参加をお待ちしております。

【文責:楠山 貴教】

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