ご挨拶
2022年1月よりツカザキ病院に赴任するとともに、呼吸器内科診療も開始することとなりました。
徳島大学を卒業後、京都大学の呼吸器内科に入局し、これまで主に京都大学の関連病院で勤務しておりました。このところは、2015年より倉敷中央病院 呼吸器内科(医長)、2018年より関西医科大学附属病院 呼吸器腫瘍内科(講師)として勤務しておりました。
呼吸器疾患については、十分な診療ができるように尽力したいと考えておりますので、宜しくお願い申し上げます。
診療科紹介/診療内容
呼吸器内科の取り扱う呼吸器疾患には、肺炎や結核、真菌感染症などの感染症、また、肺癌や胸膜中皮腫のような悪性疾患、さらに、特発性間質性肺炎を中心としたびまん性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支喘息のような慢性期の治療管理に加え、急性増悪、発作時などの対応を必要とするものまで幅広い疾患があります。
以下、主な呼吸器疾患の概要などについて、御紹介致します。
- 肺癌
手術などを行う早期症例から進行肺癌に対する化学療法まで対応致します。特に、肺癌の化学療法については、従来の細胞障害性抗癌剤に加え、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤などが次々と登場し、進歩の早い領域となっております。当院では、最新のエビデンスやガイドラインを患者様に丁寧に御説明し、適切な治療を行うように心掛けます。 - 呼吸器感染症
一般的な細菌性肺炎はもちろん、肺結核や非結核性抗酸菌症などの抗酸菌感染症、また、アスペルギルスなどの真菌感染症を含めて、様々な感染症を適切に診断し、各種抗菌治療を行います。 - 間質性肺炎
特発性間質性肺炎を始め、様々な原因により生じる間質性肺炎の診断や評価を適切に行い、管理、対応致します。最近は抗線維化薬などによる薬物療法が適応となる疾患もあり、進歩も認めている領域です。 - 気管支喘息
肺機能検査に加え、呼気一酸化窒素濃度の測定による診断も行い、また、吸入ステロイドや気管支拡張薬などの吸入薬による薬物治療を重症度に応じて行います。 - 慢性閉塞性肺疾患
症状の改善のため、気管支拡張薬の吸入薬の処方やリハビリテーションの導入、さらに必要に応じて在宅酸素療法(HOT)の導入や管理も行います。 - 胸膜疾患
結核性胸膜炎や膿胸、また肺癌や胸膜中皮腫など、様々な疾患により、胸水貯留を認めます。各種精査を行うことにより、原因疾患を特定し、適切な治療を行います。 - 睡眠時無呼吸症候群(SAS)
SASは、睡眠中に呼吸が浅くなったり、呼吸が止まったりすることを繰り返すことにより、低酸素状態をきたす疾患です。SASにより日中の眠気や起床時の全身倦怠感を自覚し、さらには、糖尿病や高血圧症、脳血管疾患などの合併症が増加する可能性が指摘されています。当院では、SASの診断のための、簡易検査や精密検査(ポリソムノグラフィ)を行い、検査結果により持続陽圧呼吸療法(CPAP)の導入や管理を行うことも可能です。
医療関係者の方へ
当院では、肺癌や呼吸器感染症、間質性肺炎や気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患から、胸水貯留症例まで、様々な呼吸器疾患に対応することが可能です。各種呼吸器疾患の診断のために、胸部画像や呼吸機能検査はもちろん、悪性疾患の診断を中心として、必要に応じて気管支鏡検査やエコー下経皮生検、CTガイド下生検、局所麻酔下胸腔鏡などの各種検査も積極的に行っております。
また、当科では、いずれの呼吸器疾患に対しても専門的に対応し、また最新のエビデンスやガイドラインに基づいた最適な診療を行っておりますので、是非、いつでも御紹介、御相談頂けましたら幸いです。宜しくお願い申し上げます。
リクルート
はじめに
当院は兵庫県西部の姫路市にありますが、姫路市は人口約53万人を有する兵庫県では第2位の都市です。その中で当院の周辺地域には、呼吸器疾患を専門的に診療する総合病院が少ないため、呼吸器疾患の症例は豊富に集まりやすい環境にあると言えると思います。また、呼吸器疾患は、肺炎や肺癌、COPDなど、多くの疾患が増加傾向にあり、ますます需要が大きくなる領域とも言えます。
当院では、今回、病床数を400床以上に増床することとなり、また上記のような背景もあり、これから呼吸器領域について強化していくことも目指しております。
当院での研修について
当院で診療・研修を行うに際しては、第一に、患者さんやその御家族に対して、優しく接して、分かりやすく丁寧な説明を行い、診療に満足して頂ける医師となることを目指すことがもちろん重要です。しかし、それだけでなく、日々進化するエビデンスや最新のガイドラインに基づく標準的な診断や治療の知識を身に着けていくことも必要と思います。
一方で、診療を行う上で、エビデンスやガイドラインは重要な指針となりますが、私自身、倉敷中央病院やいくつかの大学病院を始め、様々な病院で勤務してきた中で、病院により診療の方法には若干の違いがあることも経験しました。
当院で研修を行われた際には、エビデンスやガイドラインの内容に加えて、上記の背景や私自身の経験も踏まえて、どこの病院でも対応できる診療を身に着けられることも意識したいと考えております。
さらに、当科で研修を行う際の特徴としては、「各医師の主体性、希望を重視する」ことも挙げられます。希望する研修のあり方や、目指す医師像は人により異なると思います。当科はこれから新しい歴史を作っていくという面もありますので、過去や周囲のしがらみもなく、一人ひとりの希望に応じた研修スタイルをとることが可能です。研修内容や担当症例数など、希望は可能な限り伺い、対応できると思います。
最後に
当院は、新しい病棟も建設され、呼吸器領域に限らず、これから新しいジャンルへの取り組みも盛んに行われている、勢いのある状況にあります。
そのような環境で、数々の診療経験をしつつ、当科の新しい歴史を築いていく熱意と意欲のある方、是非一緒に頑張りましょう。まずは一度見学に来て頂けましたら幸いです。

部長
カネダ トシヒコ
金田 俊彦
専門分野:
呼吸器内科
専門医 etc:
- 日本内科学会総合内科専門医
- 日本内科学会認定医
- 日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医
- 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医
- 日本がん治療認定機構がん治療認定医
- 日本結核病学会結核・抗酸菌症認定医
- 医学博士
- 厚生労働省認定卒後臨床研修指導医
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | |
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- 初再診の受付時間は11:00までです。
- 詳細は、呼吸器内科をご覧下さい。