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2020.05.25

医局という生活空間

 こんにちは。今日は自宅で昼下がりの静かな時間を過ごしています。もう少ししたらシャワーを浴びて当直に行かないといけません。日差しは強そうですが風はとても良い気持ちです。

 少しずつ社会は動き出してきたようですね。勿論、安心は禁物ですが、これまでは何も考えずに過ごしてきた日常・社会がこんなに大切な物であった、ということを実感しました。昔から色んな人がそれを指摘しているのですが、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」生き物です。日常を有難いと思わないといけないですね。

 私の日常は病院内での出来事が多いです。医者は医局という大きな部屋にそれぞれの机があります。職員食堂もありますが、お弁当を食べたり、お茶を飲んだり、仕事をしたり、他の先生と交流したりしています。寝てる人もいます・・・。
 今までいくつかの病院で働いてきたのですが、医局って何故か「雑然とした空間」というイメージがあります。当院は清掃をして下さる方もいらっしゃるし、医局秘書の美しい女性2人が綺麗な医局を維持しようと努力してくれていますが、どうしても雑然とした雰囲気が完全になくなることはありません。

 なんででしょうね?やっぱり医師という職業集団だからでしょうか?みんな自覚はないようですが、医者ってこだわりが強い人が多くて手術などでは自分なりのパターンを変えたがらない人が多いですね。かくいう私もカテをするときの物の配置はおおよそ決まっています。
いつもと違うと調子が出ないんですよ。実はこれは大切な事で緊急時には何も考えなくても欲しいものに手が届くって大きいですよ。

 そう考えると、スポーツ選手や職人に似たところがあるのでしょう。ということはそれ以外の部分には無頓着な人が多いって事ですよね(他職種の方不愉快ならすいません)。
医局内の良くある風景は電子カルテの机にはコーヒーのこぼした跡、ひどければ飲みかけのコーヒー(汚いねん!片付けなさい!)、共用の机に食べさしのお菓子とご飯、医局のシンクには、そのまま捨てたと思われるラーメンなどなどです。

 私も自己中心的な人間ですので、心に余裕があって気付いたり、自分が困る物は摘まんで(他人のだし握れない) 処分しますが、ま、そこまでです。ただ、土曜日の昼下がり、カルテを「ポチポチ」打っていたら、横で若き外科医2人が突然、「エタノールクロス」って書いている缶を持ってきて机やパソコンを拭き始めるじゃないですか。

 私が片付けをするのは、やりたくない仕事しかなくなったとき、現実逃避として自分の机整理をする時しかありません。掃除の終わった綺麗な自席に座って、大きなため息を1つついてその逃げていた仕事に向かうのですが、彼らに医局掃除を始めさせたのは何なんでしょう?正直そこまでヤツらに興味も無いですし、医局が綺麗になるのは気持ちよいことですので、「ありがと」と一声かけて見ていたのですが・・・

 結構真剣にやっているんですよね。写真でも見ていてもおわかりになるでしょうか?コーヒーの跡でしょうか、机を「コキコキ」言わせながら拭いていますし、パソコンの裏に着く「ホコリ」もしっかり拭いてくれていました。

 こういう人間がいるからこそ、医局の平和は保たれるのかもしれません。

 あと医局でバイオハザード的にヤバいホットスポットとしては冷蔵庫でしょうか。この業界の言い伝えでは「食べれる時に食べる、寝れるときに寝る」です。患者さんが相手なので、「また来て下さいねー」が効かない商売です。

 私も昔、先輩と当直しているときに中華料理の出前を御一緒したのですが、「ラーメンが良いです!」って言った時、先輩が「お前大丈夫?」と声をかけてくれました。意味も分からず「大丈夫ですよ」って答えて、料理が当直室に来たのですが・・・

 丁度、胸痛の患者が来ちゃって緊急カテーテル検査→手術になっちゃったんですね。手術終わって病状説明終わって数時間後に帰ってきたらラーメンがこの世の物とは思えない「物体X」に変態しておりました(>o<)。勿体ないから、と思って口にしてみたんですが無理!涙をのんで処分させていただきました。その日はお腹をすかせて涙で枕を濡らして当直です。

 それ以降、私は絶対に汁物は頼みません。焼きそば・焼きめし(酢豚とか麻婆豆腐は良いけど、丼物になると時間経過でお汁によってご飯がエラいことになるので不可!) なんかが定番でしょうか。
 網干に来てからは実はこの病院、出前の過疎地でお弁当屋さんとピザ屋さんしか選択肢はありません。求む、出前のできる中華料理屋さん!

 ですから当直の時はコンビニの袋をもって来る先生も多いです。お弁当やヨーグルト等を入れていても忙しかったら忘れちゃうんですよね。そうなると徐々に冷蔵庫の中には、溜まっていくのが分かりますか?しかも他人の食べ物だから勝手に捨てるのも気が引ける・・。2週間も経てば、想像つくでしょうか。冷蔵庫の中はバイオハザードです。扉を開けると馥郁たる香りが鼻を鋭く突きます・・・。

 あれも捨てるときは医局にいる何人かの総意で(ある種の欠席裁判)、賞味期限切れの食品を廃棄することがあります。昨今、食品ロスという時代なのに情けない話です。

 ただ、その冷蔵庫。自分が入れていた飲み物が無くなることもあります。院内で飲み物の盗難?!そりゃないで・・。と憮然としていたら、ある人物が同じ飲み物を入れていたようで間違って飲んじゃったみたいです。

 どうやら兄弟がいるご家庭では時々ある事らしいですが、一人っ子の楠山、自宅の冷蔵庫でおやつがなくなった経験が無いので、ビックリしました。どうやら掃除していた外科医の内の一人が容疑者のようです(^_^)。
当直明けに「飲もーっと」と思って冷蔵庫を開けてみると「ない!」。これは結構な衝撃です。「嫌がらせ」かと思ったぜ、M君(僕、意外と敵多かったりして・・・(゚o゚;)。

 兎も角、自分を含めて冷蔵庫は整理しないといけないですよね。

 今回はちょっと医局の裏側のお話でした。
家の近くで綺麗なバラを見つけました。いつもその家の方、お花のお世話をしていらっしゃいました。バラって手がかかると聞きます。その方の丹精込めたバラ、つい写真に頂いてしまいました。映画の赤いバラも情熱的ですが、この色も素敵ですね。優しい気持ちになれます。

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