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新型コロナウイルス対応の現場より

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2021.02.19

診療再開いたします

新型コロナウィルス感染症チームの萩倉と申します。
2週間新型コロナウィルスの患者さんが発生しなかったため、感染の広まりが収まったと判断され、2月19日本日より急病の患者さんのご対応、外来診療の再開方針となりました。

多くの患者さん、そのご家族、またこの時期に急病となってしまい、当院が急病の治療にあたることができなかった近隣住民の皆様に多大なるご迷惑をおかけいたしました。

わからないことが多い感染症ながら、今回多くの患者さんを診させていただく機会をいただき、正しく感染予防をすれば感染の広がりを抑えることができると感じましたが、それは我々だけではなしえず、患者さんやご家族の御協力があってこそ、でした。ありがとうございました。

この新型コロナウィルスの難しいところは、簡単に診断がつかないところです。
・本当の新型コロナウィルス感染の患者さんであっても、鼻に棒を入れてPCR検査を何度繰り返しても陰性になるなど、診断が難しい。
・熱が出て何度検査を行っても、陰性になってしまうことがある。
・陽性になったときに、すでに他に感染をさせてしまっている。

上記のように、入院時1回だけのPCR検査だけで新型コロナウィルス感染が病院内に入ってくることを防ぐことは難しいです。
病院内の感染の広がりを抑えるために、大変申し訳ないながら、すべての来院される方に対し、まず新型コロナウィルス感染の状態と思って対応を始める必要があります。
『自分はコロナじゃないよ!』
と不快に思われる方もいらっしゃるかもしれません。大変申し訳ありませんが、診断が難しいのです。入院される方は持病を持ち状態が悪い方が多いため、そういった方が新型コロナウィルスに感染されると命取りになってしまいます。
御協力をお願いできますでしょうか。

さて、いつまでこんなことを繰り返す必要があるのか。
ワクチンの広がりや、またこのウィルス感染となってしまった後に効果のある飲み薬・吸入薬などの治療が確かなものになってきましたら、皆さんの普段の生活も同様に、通常に戻っていくことが予想されます。
まず残念な話ですが、診断がついた段階で状態が軽い方に対して効果が確かな薬は…2021年2月19日現在ありません。
確かな希望はワクチンのみになります。

ホンモノのウィルスより先回りして、ウィルスに似た異物に対する反応を体に起こさせ、いざウィルスが体に侵入しようとしたときに防いでくれたり・軽い病状で済ませたりしてくれるものです。
日焼け止め、みたいなものでしょうか。

日焼け止めと違うのは、針を使って体に異物を入れなければいけないので、針による痛み、異物に対する反応(痛み、筋肉痛、関節痛、体のだるさや発熱など)は多くの方が経験をします。異物に対する炎症反応のおかげで、ホンモノのウィルスに対する防御力(抗体)がつきます。

例えば日本で開始となったファイザー(BioNTech/pfizer)のワクチンですが、アナフィラキシーとよばれる強いアレルギーは、非常に低い割合 (0.0011%)で報告されています。
非常に低い割合かどうかは、各自の判断によりますが、飛行機に乗り亡くなる確率は0.0009%と言われているそうですので、近いでしょうか。

どのワクチンでもそうですが、刺した場所周囲の痛みが続いてしまう複合性局所疼痛症候群という状態や、また抗体が誤って自分の体を攻撃してしまう自己免疫性疾患の可能性があるといわれています。
新型コロナウィルスワクチンを打って、どのくらいの方にそういうものがみられるのか、数年先の話はまだ分かっていませんが…、例えば日本のワクチン後(子宮頚がんワクチン)の実例としては、複合性局所疼痛症候群となってしまった割合は0.0006%、ギランバレー症候群や急性散在性脳脊髄炎といった自己免疫性疾患についてはさらに低い割合(それぞれ0.0004%、0.0002%)でした。インフルエンザのワクチンと大きな差がないことがわかっています。
これは多いのか、少ないのか、意見はあるでしょうか。いずれも飛行機事故で亡くなる可能性よりは低いでしょうか。
ワクチンを打つと新型コロナウィルスに20倍なりにくくなるそうです。子宮頚がんワクチンをうつと、子宮頚がんに42倍なりにくくなるそうですが、それよりは効果が低いでしょうか。十分でしょうか。私自身は十分な効果と考えていますが、感じ方はひとそれぞれでしょうか。

それでは、注意して普段の診療に取り組みたいと思います。
画像は、心臓血管外科部長の田内先生です。腕が良く患者さん思いの先生だけに皆様のお役に立てずに最近は元気がありませんでしたが、またいつでも手術を引き受けてくださるでしょうか。

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