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看護ブログ

2019年9月20日

第143話 日常のひとこま17「イメージすることが退院支援の第一歩」

~ 師長・副師長・主任Nsが 日々あふれている「日常ひとこま」 を
                   不定期につぶやき、発信するページです ~

皆さまこんにちは! ツカザキ訪問看護ステーション網干 看護師の藤原です。
「ツカザキ訪問看護ステーション網干」が開設して3か月が経ちました。看護師は病棟からの異動者がほとんどで、私も回復期リハビリテーション病棟から異動しました。

今回は、私が訪問看護で勤務して感じたことをほんの少しですがお話したいと思います。
 
当然ですが病院では患者様のケアで必要なものは、ほぼ揃っています。ところが在宅では、医療物品をすべて揃えるのは難しく、自宅にあるもので手作りすることが多いです。例えば、500mlのペットボトルを陰部洗浄や足浴用洗浄のボトルとして使用したり、点滴をする時には、針金ハンガーで即席点滴棒を作成したりして使用します。また病院では医師が近くにいて何かあればすぐに報告ができ、患者様には必要な医療機器が装着され、全身状態の管理ができる環境が整っています。一方在宅では、主治医がすぐに診察ができる状況下にはありません。訪問時に何かあった場合、緊急性があるかどうかも踏まえて、その状況を正確に主治医に伝えて指示を仰ぎます。正確な状況を得るための観察力・観察したことを判断する洞察力・情報を分析するアセスメント力、観察・分析したことを正確に伝える伝達力が必要だと痛感しています。
 
私が病棟で受け持った患者様が、当訪問看護ステーションを利用されています。入院中はベッド臥床時間が長く、表情も硬くあまり話すこともされず、「本当に家に帰れるのかな?」と心配していました。しかし、自宅退院された現在は「別人なのではないか!」と思えるぐらい表情が豊かで、おしゃべりもたくさんされ、訪問時はいつも鼻歌を歌っておられ、車いすでご自宅の周囲を散策できるまでになっておられます。この方を訪問看護師として関わる中で、やはり住み慣れた「自宅」が一番なのだと実感しました。そんな利用者様、ご家族様に寄り添い、「どんな病気や障がいあっても、住み慣れた自宅(街)で自分らしく生きたい」を支援することが私たち訪問看護師の役割であると思います。利用者様・ご家族様と、「自分でトイレに行きたい」や「歩いて台所まで行って食事をしたい」などの希望をどうしたら叶えられるのかを考えて実践することにもやりがいを感じています。
 
私自身、病院で勤務している時は「この患者様のご自宅の環境はどうか、家族背景はどうか、退院してからどういう生活を送られるのか」について具体的にイメージして考えられていませんでした。それが訪問看護に携わるようになり、退院後の生活を具体的にイメージし、介入を出来るだけ早期に行い、在宅チームに繋げることが重要であるとわかりました。そして、何よりも患者様・ご家族様がどこを目指したいのかを知ることも必要であると思います。
 
訪問看護師として在宅療養者の支援だけでなく、病院での退院支援についての重要性などを伝えることも、私たち訪問看護師の重要な役割だと考えています。皆さんは将来、看護師として医療施設で勤務されることと思いますが、日々看護にあたる中で、『この患者様は自宅に帰ったら、どうやってトイレにいくのかな?ご飯は誰が作るのかな?薬はご自分で飲めるのかな?お風呂に入って体を洗えるのかな?』など、イメージしてみてください。そしてイメージし疑問に思うことなどをぜひ声に出してください。そこからが退院支援の第一歩につながっていくのではないかと思います。