脳動脈瘤の外科的治療には開頭手術による動脈瘤クリッピングと脳血管内手術によるコイル塞栓手術があります。
・コイル塞栓手術
局所麻酔下に大腿の動脈から管(カテーテル)を頚部の血管まで挿入します。次にマイクロカテーテルという直径約1mm位の細いカテーテルを動脈瘤内に挿入します。その管を介してコイル(プラチナ製)を挿入していき、動脈瘤を閉塞します。動脈瘤頚部(入り口の部分)の径がドーム(動脈瘤本体)径に比較して狭いものが適しています。
局所麻酔で行えますので、全身麻酔が行えない方でも治療を行うことが出来ます。頭皮をきったり、頭蓋骨を開けたりはしませんので、傷は穿刺部のものだけです。
当院ではこの脳動脈瘤にはコイル塞栓術を主に行い、良好な結果を得ています。
2022年 脳血管内手術件数内訳 | 件 数 |
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経皮的脳血栓回収術 | 91件 |
脳血管内手術(コイル塞栓術) | 40件 |
経皮的頸動脈ステント留置術 | 38件 |
血管塞栓術 | 9件 |
経皮的脳血管形成術 | 18件 |
その他 | 19件 |
総件数 | 215件 |