緊急事態宣言が明けました。
まだまだ予断を許さぬ状況ではございますが、皆様、気を緩めずに、しかしアクティブに参りましょう。
さて僕はと申しますと、先日奈良県の長谷寺に参拝して参りました。
息子が奈良の大学に通っているもので、久しぶりに息子の下宿を覗きに行くついで、と言ってはなんですが、下宿から程近いところにあるこのお寺。前から行ってみたかったのです。
というのは、今、私、太子町矢田部という所に住んでおるのですが。長谷寺に十一面観世音菩薩を造られたのが、なんと矢田部出身の徳道上人!
神亀四年(727年)と申しますから、今から約1300年も前に、地元出身の偉人が遠く奈良まで赴き、立派なお寺を建てられたのです。是非体感してみたかった!
訪れますと、やはり全国的に名を知られた寺だけあって、なんともいえない趣があります。
有名な登廊を通って山を登れば、周囲の山並みが見渡せる素晴らしい眺望。
本堂を覗けば、十一面観音はそれこそ豪奢で、金色の像がのしかかってくるような風情には圧倒的な迫力があります(現在の像は徳道上人が造ったものとは違いますが)。そして本堂の舞台から見える景色!是非体験していただきたい!
「来てよかった」と息子共々徳道上人像に手を合わせ、お寺を後にしました。
徳道上人については、西国三十三所観音霊場巡拝(西国三十三所巡り)を提唱されたり(実際のところは花山法皇が広められた)、いろいろとそのスジでは有名な方なのですが、よくぞ1300年も前に、わが故郷矢田部から奈良まで旅し、ここまで立派なお寺を建てられたものだと、感嘆の意を新たにしました。
京都も閑散としているようですが、奈良もなかなか大変なようで、広い駐車場もほとんど車がなく、密にもなりようがない状態。
そう頻繁に行ける場所でもありませんので、皆様お時間が許せばお尋ねになってみられたら如何でしょうか。
矢田部に住む人はマストですよ!
あ、わらしべを拾ってくるの、忘れました。(長谷寺はわらしべ長者の舞台です)