ご挨拶
消化器内科は、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸といった消化管および肝臓、胆道(胆嚢、胆管)、膵臓等の臓器の症状や疾患を抱える方に対して、診察や検査、治療を行う診療科です。まず、受診された方の症状をお聞きし(問診等)、その原因になっている疾患がないかを調べ(検査)、対応方法がわかれば投薬等の治療を行います。治療には投薬によるものと内視鏡を使用して行うもの、あるいは両者を組み合わせたものがあります。当院では、できる限り消化器症状・消化器疾患を有する患者様のニーズに向き合えるように日々精進したいと思っています。2022年初夏に、旧・内視鏡室から、現在の内視鏡センターにグレードをアップし、少しでも楽で安心して質の高い内視鏡検査を受けていただけるような環境や設備を整えました。消化器症状、消化器疾患を抱えている方々のお役に立てれば、と思っています。よろしくお願いいたします。
診療科紹介/診療内容
ツカザキ病院消化器内科では、日本消化器病学会専門医・日本消化器内視鏡学会専門医・日本消化管学会専門医を中心に、食道、胃、十二指腸、大腸をはじめとする消化管疾患や肝臓、胆道(胆嚢、胆管)、膵臓の疾患に対応すべく、日々の診療を行なっています。主な疾患として、食道炎、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、ヘリコバクターピロリ感染、虚血性大腸炎、感染性大腸炎、大腸憩室炎、胆嚢結石、胆嚢ポリープ、総胆管結石、胆道(胆嚢、胆管)腫瘍、膵炎、膵腫瘍等があります。さらに、消化器診療には内視鏡を使用した検査や治療は非常に重要な位置を占めることが多く、内視鏡検査・治療に軸足を置いた診療を行っています。主な内視鏡治療として
- 鎮静剤(眠たくなる薬)を使用した内視鏡検査(鎮静下内視鏡検査)
- 詳しい検査を行うための色素散布を使用した内視鏡検査(色素散布下内視鏡検査)
- 精査を行うための狭帯域光(特定の光の波長)を使用した内視鏡検査(狭帯域光内視鏡検査)
- より精密に観察するため病変を拡大して観察できる内視鏡検査(拡大観察内視鏡検査)
- 小さなサイズであれば、日帰りでの大腸ポリープ切除(内視鏡的ポリペクトミー、内視鏡的粘膜切除術EMR)
- 大きさのある腫瘍には、粘膜下層からその病変を剥ぎ取ることのできる内視鏡治療(内視鏡的粘膜下層剥離術ESD)
- 総胆管に結石や腫瘍等の病変が生じて黄疸を来した場合に胆汁の流れを確保する内視鏡治療(内視鏡的胆管ドレナージチューブ留置術ERBD、適応あれば金属ステント留置)
- 腫瘍性病変により、食道、胃、十二指腸や大腸が閉塞した際にその閉塞を解除するために行うステント治療(内視鏡的消化管ステント留置術)
- 胃潰瘍や十二指腸潰瘍から出血を生じた際の内視鏡による止血治療(内視鏡的消化管止血術)・食道静脈瘤から出血した場合に止血を行う内視鏡治療(内視鏡的食道静脈瘤結紮術EVL/内視鏡的食道静脈瘤硬化療法EIS)
- 内視鏡的胃婁造設術(PEG)
- 胃・十二指腸の中から胆管、胆のう、膵臓等を観察する超音波内視鏡検査(EUS)
- 超音波内視鏡 (EUS)を用いて膵や胃粘膜下の腫瘍に対して細い針を刺し、腫瘍細胞を吸引・採取し、診断を行う超音波内視鏡下穿刺吸引生検 (EUS-FNB)
- 肝生検
などです。
より適切な加療をうけていただけるように必要時には当院外科とも連携し診療にあたっています。
医療関係者の方へ
ツカザキ病院・消化器内科では、上記のように多様な消化器疾患に対応しています。特に、より専門性を要する内視鏡検査・治療においては、医師、看護師、臨床工学技師、放射線技師等の多職種でチームを形成し、安全であることを常に心掛けて、日々の診療に励んでいます。
安全で患者様に負担の少ない検査と治療を、できる限り低侵襲で行うことを意識して診療して行く所存であります。お気軽にご紹介頂ければと考えております。
主な疾患
消化管内視鏡検査・治療
EMR(内視鏡的粘膜切除術) ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術) 消化管ステント 小腸内視鏡
胆道系内視鏡検査・治療
ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査 EST(内視鏡的乳頭括約筋切開術) ERBD(内視鏡的胆管ドレナージ術) EPBD(内視鏡的乳頭バルーン拡張術) ENBD(内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術)
さらに専門性を追及して
胆汁の流れを回復させる
EVL(内視鏡的食道静脈瘤結紮術) EIS(内視鏡的食道静脈瘤硬化療法)

部長
トミナガ ケイ
冨永 桂
専門分野:
消化器内科一般
専門医 etc:
- 日本内科学会総合内科専門医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
- 日本肝臓学会専門医
- 日本がん治療認定医機構がん治療認定医

部長、消化器センター副センター長
ミチカワ ヨウスケ
路川 陽介
専門分野:
消化器内科一般(胆膵領域)
専門医 etc:
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
- 日本内科学会認定医
- 医学博士
- 厚生労働省認定卒後臨床研修指導医

医長
マナベ タク
眞鍋 琢
専門分野:
消化器内科一般

医長
クリモト ノリユキ
栗本 紀之
専門分野:
消化器内科一般
専門医 etc:
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
- 日本内科学会認定医
- 医学博士

医員
セキ モエコ
関 萌子
専門分野:
消化器内科一般

医員
コニシ カツヤ
小西 勝也
専門分野:
消化器内科一般

医員
ノグチ ヒロキ
野口 博希
専門分野:
消化器内科一般
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | 土曜日 | |
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午前 | 眞鍋 | 冨永 | 栗本 | 関 | 路川 | - |
- | 野口 | - | - | 小西 | - |
- 初再診の受付時間は11:00までです。
臨床実績
消化器内科手術症例・症例数
上部消化管内視鏡(2022年度) | ||
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上部消化管内視鏡合計 | 1608 | |
粘膜切除術(EMR) | 9 | |
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) | 食道:2 | 胃:17 |
止血術 | 67 | |
食道静脈瘤結紮術/食道静脈瘤硬化療法 | 10 | 1/8 |
ステント留置術 | 5 | |
胃瘻造設術 | 22 | |
食道及び胃内異物摘出術 | 3 | |
上部処置合計 | 152 | |
下部消化管内視鏡(2022年度) | ||
下部消化管内視鏡合計 | 1104 | |
ポリペク切除・粘膜切除術(EMR) | 539 | |
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) | 19 | |
止血術 | 49 | |
ステント留置術 | 5 | |
下部処置合計 | 612 | |
胆膵系内視鏡(2022年度) | ||
胆膵系内視鏡合計 | 178 | |
内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP) | 169 | |
内視鏡的乳頭切開術(EST) | 93 | |
内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD) | 9 | |
砕石・採石術 | 102 | |
ステント留置術 | 76 | |
Billroth Ⅱ法 | 3 | |
Roux-en-Y法 | 1 | |
超音波内視鏡(EUS) | 9 | |
小腸内視鏡(2022年度) | ||
小腸内視鏡 | 0 | |
カプセル内視鏡 | 4 |
手術・処置合計 | 946 |
総内視鏡件数 | 2898 |
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