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消化器内科

診療内容と患者さんへのメッセージ

 

消化器内科では、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸といった消化管および肝臓、胆道(胆のう、胆管)、膵臓等の臓器の症状や疾患を抱える方に対して、診察や検査、治療を行う診療科です。まず、受診された方の症状をお聞きし(問診など)、その原因になっている疾患がないかを調べ(診察、検査など)、対応方法がわかれば投薬等の治療を行います。治療には投薬によるものと内視鏡を使用して行うもの、あるいは両者を組み合わせたものがあります。当院では、できる限り消化器症状・消化器疾患を有する患者様のニーズに向き合えるように日々精進したいと思っています。

患者さんへ(外来について)

内視鏡検査、治療について

内視鏡(胃カメラ、大腸カメラなど)による検査・治療も幅広く対応しております。患者さん自身が胃カメラを予約する胃がん検診や、地域医療機関から当院内視鏡検査を予約するオープン検査など、消化器がんの早期発見や、症状の原因となりうる疾患の検索に日々努めております。
 

受診当日の内視鏡検査もおこなっておりますが、以下の点にご注意ください。

  • 前日21時以降の絶食(飲水は可)
  • 当日10時までの患者さん本人の来院、当科受付
  • 検査開始まで待ち時間があります。(状況により午後の検査となることもあります)
  • 大腸カメラは、緊急対応を除き、当日できません。
  • 検査時の鎮静剤使用を希望される場合、検査後に車・バイク・自転車の運転は終日できません
  • 上記に関わらず、外来担当医、検査施行医の判断で、検査もしくは検査に付随する処置が行えないこともあることをご了承下さい。

例)・発熱や呼吸器症状がある患者さんの内視鏡検査

  ・抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)を複数内服している場合の組織検査(生検)

ご不明な点がございましたら、消化器内科外来までお問い合わせ下さい。

また、内視鏡検査についての詳細は、内視鏡センターのページをご参照下さい。

 

内視鏡治療としては、胃がん・大腸がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術 (ESD)や、消化管出血(貧血、吐血、下血、血便)に対する内視鏡的止血術なども積極的に行っております。
また、胆道膵疾患における超音波内視鏡検査(EUS)による精密検査、膵腫瘍やリンパ節腫大、粘膜下腫瘍の確定診断が可能な超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA/FNB)が行えるようになっております。
そして、胆道閉塞による黄疸に対する内視鏡的胆管ステント留置術や、胆石による胆管炎、胆嚢炎に対する内視鏡的胆管結石除去術、内視鏡的胆道ドレナージ術など、内視鏡的逆行性膵胆管造影検査(ERCP)が24時間体制で行えるよう整えましたので、いつでもご相談ください。

 

■内視鏡検査・治療実績 (2023/4/1〜2024/3/31)

 上部消化管内視鏡検査(胃カメラ) 2,025
 上部消化管内視鏡治療 167
 下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ) 1,518
 下部消化管内視鏡治療 750
 内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP 253
 ERCP関連手技 390
 超音波内視鏡検査(EUS 124
 EUS関連手技 25
 内視鏡検査総件数 4,385件
 内視鏡治療総件数 1,174

詳しくは当ページ内の診療実績をご参照ください。

 

消化器センターについて

当院では消化器疾患診療において、内科的外科的という垣根を取り払い、個々の患者さんに最適な検査や治療を行うべく消化器センターを設立しました。詳しくは消化器センターのページをご参照下さい。

 

胃がん検診(姫路市検診含む)について

胃がんは全国で第3位、兵庫県で第2位の罹患率(がんにかかる確率)の病気です。
医療の進歩により早期発見、早期治療を行うことで完治が期待され、5年生存率(がんと診断されてから5年たった後も生存している割合)も95%以上と非常に高く、「治るがん」の一つになりつつあります。しかし、他の臓器のがんと同様で早期のものほど症状はなく、検診での拾い上げが大切な病気であることは以前より変わりありません。さらに早期発見、早期治療を目指すのであれば、上部消化管内視鏡検査、いわゆる胃カメラによる検診が必須となります。

姫路市では50歳時のみの胃がん市検診(胃カメラもしくはバリウム検査)が制定されていましたが、4.6%(令和4年度)の方しか受けられていないのが現状です。令和6年度より40歳時、50歳時、60歳時の検診に増えましたが、それでも全国と比べると間隔は広い(2年に1回が一般的)ため、患者さんの自発的な検査受診が必要です。当院では姫路市の検診はもちろん、自費診療での胃がん検診をスムーズに受けていただくために、検査予約をwebと電話にて行っております。

詳しくは胃がん検診のページをご参照ください。

 

下記動画は音声が入っております。視聴時の音量等にご注意ください。
動画記事をご覧になる場合はこちら

 

がん検診について

  

内視鏡オープン検査

■内視鏡オープン検査数 (2023/4/1〜2024/3/31)

 内視鏡オープン検査数 104件

 

オープン検査は、当院外来に検査前受診をすることなく、近隣のクリニック・診療所・病院などの医療機関から検査予約を行い、当院で検査を受けていただくシステムです。

患者さん自身からの予約はできませんが、検査を希望するにあたり当院受診の一手間が省けます。しかし、症状がある方の場合には内視鏡検査のみならず、消化器内科医の問診や診察、内視鏡以外の画像検査、血液検査等が必要となることが多いため、紹介状持参の上、外来受診をおすすめしております。

検査結果につきましては、ご予約された医療機関へ郵送致しますので、かかりつけの医師より説明を受けられます。ご希望があれば当科消化器内科医が説明いたしますので、ご予約時に「結果説明希望あり」としてください。説明日は、検査日より1週間以上経過した月曜日・火曜日・金曜日の1130分からとなります。ご希望の日程を内視鏡センタースタッフへお伝えください。

オープン検査の詳細については、地域医療連携室のページをご参照ください。

 

 

 

患者さんへ(入院について)

■入院実績 (2023/4/1〜2024/3/31)

 入院患者数 802名

 

当科では、患者さんやご家族に安心していただける、心あたたかい医療を提供させていただくために、下記の目標を掲げております。

  • 患者さんへの標準的医療の提供
  • 患者さんへの十分なインフォームド・コンセントの提供
  • 患者さんの治療中に生じる可能性のある異常の早期発見と対処
  • チーム医療の推進

この目標を達成するためのひとつとして、入院におけるクリニカルパスの活用を進めています。

  

クリニカルパスとは

医療の内容を評価・改善し、より質の高い医療を患者さんに提供することを目的として、入院から退院までの治療・検査のスケジュールを記述した計画表です。クリニカルパスを使用することで、検査の予定や治療の内容、いつ頃に退院できるかということをわかりやすくご案内し、患者さんが入院生活を安心して過ごしていただけるものと考えています。また、立てた計画を定期的に評価することにより、技術の進歩に合わせたより良い医療を患者さんに提供することができると考えています。

 

※クリックするとPDFが開きます。

 
なお、クリニカルパスの内容は病気ごとの標準的な治療経過をもとに作成されており、治療を進めていくうえで治療の内容などが一部変更となる場合があります。また、病気の特性や入院患者さんの状態によっては、標準的な経過が把握しづらく、クリニカルパスを使用できないこともありますのでご承知ください。

 

医療機関様へ

■外来実績 (2023/4/1〜2024/3/31)

 外来患者数(新患)

1,271

(救急車搬送含む:1,717名)

 外来患者数(再来) 6,150

 

■紹介受診数 (2023/4/1〜2024/3/31)

 全紹介数

 (救急外来受診を含む)

1,142件

 紹介予約

 (事前にFAX予約をして受診)

393件

 紹介予約外

 (紹介状を持参して予約外で受診)

749件

 

紹介予約について

当院は「紹介受診重点医療機関」「地域医療支援病院」に指定されています。近隣医療機関様からの紹介患者さんが増加する中、可能な限り待ち時間を短縮するため、事前のFAX予約をお願いしております。

ご紹介いただく患者さんのご希望の日時が埋まっている場合には、地域医療連携室に直接ご連絡下さい。可能な限り迅速に調整をさせていただきます。また、緊急性があり当日受診が必要な場合には、入退院支援室にご連絡下さい

 

内視鏡オープン検査

2023年度より内視鏡オープン検査予約枠を拡げ、FAXで送っていただく予約申込書や診療情報提供書を簡素化しております。また、ご希望があれば検査結果を当院消化器内科医が行いますので、是非ご利用下さい。検査希望日に予約枠が埋まっている場合には、可能な限り調整致しますのでご相談ください。

 

上部消化管内視鏡枠
曜日 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
時間

10時

11時

10時

11時

10時

11時

10時

11時

10時

11時

下部消化管内視鏡枠
曜日 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
時間

15時

15時 15時

なし

15時

※前処置薬は当院にて朝から内服していただきます。前日内服の下剤のみ処方をお願い致します。

上下部消化管内視鏡枠
曜日 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
時間

なし

なし なし

13時

なし

※前処置薬は当院にて朝から内服していただきます。前日内服の下剤のみ処方をお願い致します。

  • ご不明な点がございましたら、地域医療連携室にお問い合わせ下さい。
お問い合わせ先 社会医療法人三栄会 ツカザキ病院 地域医療連携室
電話番号 079-272-8130
FAX 079-272-8571

研修機関認定

  • 日本内科学会認定教育関連病院
  • 日本消化器病学会専門医制度関連施設
  • 日本消化器内視鏡学会指導連携施設
  • 日本消化管学会認定胃腸科指導施設
  • 日本膵臓学会認定指導施設
  • 日本がん治療認定医機構認定研修施設

関連診療科

冨永 桂

主任部長

トミナガ ケイ

冨永 桂

専門分野:

消化器内科一般

専門医 etc:

  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
  • 日本肝臓学会専門医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
路川 陽介

部長、消化器センター副センター長、内視鏡センター長

ミチカワ ヨウスケ

路川 陽介

専門分野:

消化器内科一般(胆膵領域)

専門医 etc:

  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医
  • 日本内科学会認定医
  • 医学博士
  • 厚生労働省認定卒後臨床研修指導医
眞鍋 琢

医長

マナベ タク

眞鍋 琢

専門分野:

消化器内科一般

岸野 恭平

医長

キシノ キョウヘイ

岸野 恭平

専門分野:

消化器内科一般

専門医 etc:

  • 一般社団法人内科学会認定内科医
  • 日本消化器病学会認定消化器病専門医
  • 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
  • 日本肝臓学会肝臓専門医
  • 日本内科学会認定内科医
栗本 紀之

医長

クリモト ノリユキ

栗本 紀之

専門分野:

消化器内科一般

専門医 etc:

  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医
  • 日本内科学会認定医
  • 医学博士
野邊 晃頌

医員

ノベ  アキノブ

野邊 晃頌

専門分野:

消化器内科一般

松木 晃史

医員

マツキ アキフミ

松木 晃史

専門分野:

消化器内科一般

髙木 克規

医員

タカギ カツノリ

髙木 克規

専門分野:

消化器内科一般

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午前 眞鍋 冨永 栗本 岸野 路川
野邊 髙木 - - 松木
    • 初再診の受付時間は11:00までです。

臨床実績

消化器内科手術症例・症例数

■2023年度 総内視鏡件数 4385件 (2023/4/1~2024/3/31)

上部消化管内視鏡

上部消化管内視鏡
上部消化管内視鏡検査(EGD)※胃カメラ 2025
上部消化管治療内視鏡
粘膜切除術(EMR) 12
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) 胃:37
止血術 49
食道静脈瘤治療 硬化療法 (EIS):3
結紮術 (EVL) :3
内視鏡的胃十二指腸ステント留置術 2
胃瘻造設術 40
食道及び胃内異物摘出術 8

下部消化管内視鏡

下部消化管内視鏡
下部消化管内視鏡検査(CS)※大腸カメラ 1518
下部消化管治療内視鏡
内視鏡的ポリープ切除・粘膜切除術(EMR) 736
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD) 大腸:21
止血術 56
内視鏡的大腸ステント留置術 20

胆膵内視鏡

胆膵内視鏡
内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP) 216
超音波内視鏡(EUS) 124
ERCP関連手技
内視鏡的乳頭切開術(EST) 108
内視鏡的乳頭大口径バルーン拡張術(EPLBD) 25
内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD) 8
内視鏡的胆道ドレナージ術(EBD) 103
内視鏡的経鼻的胆管ドレナージ術(ENBD) 10
内視鏡的経乳頭的胆嚢ドレナージ術(ETGBD) 29
内視鏡的胆管メタリックステント留置術(EMS) 18
内視鏡的膵管ドレナージ(EPD) 34
内視鏡的胆管結石除去術(内、結石破砕術) 338(24)
術後再建腸管症例 8
経口的胆道鏡(POCS) 3
電気水圧式結石破砕術(EHL) 3
EUS処置手技
超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診(EUS-FNA) 22
超音波内視鏡下胆嚢ドレナージ術(EUS-GBD) 1
超音波内視鏡下肝胃吻合術(EUS-HGS) 1
超音波内視鏡下膵嚢胞ドレナージ術(EUS-CD) 1
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