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整形外科

ご挨拶

整形外科の名称は、パリ大学医学部長で内科医のNicolas Andryが1741年に著した「L'ortho-pedie」という著書に由来します。この名称の意味は「小児の身体の変形を予防し矯正する技術」とされ、当初はコルセットや装具による保存的治療や、生活環境、栄養、習慣の改善による予防が行われました。現在は脊柱だけでなく、四肢をふくめた運動器全般をあつかう診療科に発展しました。その守備範囲は非常に広範で、全身の骨・関節、筋肉だけでなく、四肢の血管、皮下軟部組織、末梢神経までが対象となります。当科でも、なるべく幅広い疾患に対応できるよう、スタッフ一同、日々研鑽を重ねております。

診療科紹介/診療内容

当院整形外科は、現在6名の常勤スタッフで診療にあたっております。近年の超高齢化社会の影響もあり、高齢者の骨脆弱性にともなう骨折症例が増加してきており、当科の手術症例内でも大きな割合を占めております。当科では、大腿骨近位部骨折に対して、麻酔科、内科と十分に連携し、安全かつ迅速に手術を行うことで、離床への期間短縮に努めております。術後は、骨折再発予防を目的として、多職種チームで回診を行い、患者様の全身状態を評価し、可能な範囲での骨粗鬆症治療介入を行っております。またそれ以外の骨折、人工関節(股関節、膝関節)症例、手根管症候群、肘部管症候群、絞扼性腱鞘炎(ばね指)などの上肢の手術症例などにも対応しております。脊椎疾患に関しては、診断・保存加療を中心に行い、手術の必要性がある場合は、当院脳神経外科脊椎専門医にご相談させていただいております。

医療関係者の方へ

ツカザキ病院整形外科では、上記のように幅広い疾患に対する外科的治療対応が可能となっております。骨折などの外傷に加え、保存加療が困難な症例などぜひお気軽にご紹介頂ければと考えております。また整形外科疾患は、治療が落ち着いたあとも継続的なリハビリテーションや、経過観察を要することも少なくなく、その際はかかりつけの先生のもとに戻っていただくことになります。その際はなにとぞご協力よろしくお願い申し上げます。

国際骨粗鬆症財団(IOF)認定について

国際骨粗鬆症財団(IOF)より、骨粗しょう症治療の専門性の高い病院として認定されました。 
当院では、2022年より、多職種(整形外科医師、回復期病院リハ医、看護師、薬剤師、理学療法士、管理栄養士、社会福祉士、事務スタッフ)で連携し、FLS(骨折リエゾンサービス)チームとして骨粗しょう症の治療・啓発活動を行っております。 

このたび、この活動が国際骨粗鬆症財団(IOF:国際的な骨粗しょう症治療、予防・啓蒙活動に取り組む財団)が行う「脆弱性骨折の二次骨折予防の取り組みに対する認定制度」にて【銅賞】の評価を受けました。 

2024年3月時点で、世界57ヵ国929施設、国内では、81施設が評価を受けています。これからも骨粗しょう症治療において、地域の患者さんの骨の健診、健康寿命の延伸に貢献できるよう邁進してまいります。

主な疾患

当院整形外科で診る主な疾患

  • 骨折、脱臼、靭帯損傷、腱断裂などの骨、関節の外傷
    反復性肩関節脱臼(肩の脱臼癖)、膝十字靭帯損傷、半月板損傷、足関節靭帯損傷、ルーズショルダー、肩鎖関節障害・脱臼など
    ※特に高齢者の股関節骨折については超早期に手術を行っています。
  • 年齢にともなう関節の変化
    変形性膝関節症、変形性股関節症、変形性肩関節症、腱板断裂、肩関節周囲炎、五十肩、石灰沈着症など
  • 足の障害
    外反母趾、偏平足、変形性足関節症
  • 手の疾患
    腱鞘炎、変形性手指関節症
  • 末梢神経障害
    手根菅症候群、肘部管症候群、足根管症候群など
  • 関節リウマチに伴う障害
    代謝性、炎症性疾患、骨粗しょう症、化膿性関節炎、化膿性脊椎炎ほか
  • 頚椎や腰椎の疾患
    頚椎や腰椎の椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、頚部脊髄症、脊椎圧迫骨折、胸郭出口症候群など

骨折は高齢者の骨折から多発外傷まで幅広く対応することが可能です。 合併症をもつ患者さんも他科との連携を図り、安全に手術治療を行います。手術室の医療チームや麻酔科と連携して、可能な限り緊急手術の受け入れを行っています。

骨折は高齢者の骨折から多発外傷まで幅広く対応することが可能です。 合併症をもつ患者さんも他科との連携を図り、安全に手術治療を行います。手術室の医療チームや麻酔科と連携して、可能な限り緊急手術の受け入れを行っています。

術前Xray

術後Xray

関節疾患・関節痛でお困りの方

患者さんの自己治癒力を最大限に利用します。具体的には、整形外科領域のリハビリテーション治療に特化した理学療法士や作業療法士と連携をとり、必要に応じて薬物治療も併用していきます。 徹底した保存治療を重視して治療を行っていきます。 保存的治療のみでは十分に関節痛が治らず、回復が見込めない場合は高度な手術治療を受けていただくことも可能です。

関節鏡視下手術


膝関節内骨折


半月板縫合術

手術は関節鏡(内視鏡)を用いた小侵襲手術を得意としています。 肩・膝はもとより最近では股・肘・足・手関節にいたるまで関節鏡が可能です。関節内の骨折も関節鏡を用いて関節面の整復を確認しながら手術を行っております。


腱板断裂

人工関節手術

人工関節手術で膝・股関節についてはMIS(最少侵襲手術)を可能な限り適用して行います。 最近ではリバース型人工肩関節手術も行っています。 外反母趾など足のトラブルに対しても、骨切り術などの関節形成術が可能です。


人工股関節置換術(THA)

人工膝関節置換術(TKA)

人工膝関節再置換

人工膝単顆置換術(UKA)

全人工肩関節置換術(TSA)

リバース型人工肩関節(RSA)

腰部・頸部痛にてお困りの方

関節疾患と同様に治療を行います。腰痛が症状でも股関節に原因がある場合があります。 他院にて腰に異常がないと言われた方は股関節のレントゲンを撮る事をお勧めしています。 保存治療にて回復が見込めない頸椎や腰椎の脊椎疾患に関しては当院の脳神経外科、日本脊髄外科学会認定医により専門的な手術加療が可能です。

上肢・手の外科について

上肢および手の外科を専門とする専門医を招聘し治療にあたっています。専門医による関節リウマチの診断・治療も行っています。 手根管症候群の手術は可能な限り関節鏡を用いて手術を行っています。

佐藤 誠久

主任部長

サトウ ノブヒサ

佐藤 誠久

専門分野:

整形外科一般

専門医 etc:

  • 日本整形外科学会専門医
  • 日本整形外科学会運動器リハビリテーション医
  • 日本心療内科学会登録医
  • MMC合同指導医養成講習会修了
  • 緩和ケア研修会修了
  • 日本整形外科学会研修指導者講習会受講
  • 医学博士

学歴:

奈良県立医科大学

理念
患者さんの痛みによりそう治療を心がけております。
所属学会

日本整形外科学会、中部日本整形外科災害外科学会、日本脊椎脊髄病学会、日本心療内科学会

栗岡 英生

顧問

クリオカ ヒデオ

栗岡 英生

専門分野:

骨折・外傷(多発外傷、救急外傷)、生体工学・構造力学、股関節骨折(特に高齢者股関節の大腿骨頸部骨折、転子部骨折)、スポーツによる骨折、一般整形外科、四肢・関節運動器リハビリテーション全般、足の外科、アンチエイジング(抗加齢)医学全般

専門医 etc:

  • 日本整形外科学会専門医
  • 日本整形外科学会運動器リハビリテーション認定医
  • 日本リハビリテーション医学会認定臨床医
  • 身体障害者指定医
  • 全日本病院協会認定特別健診特別保健指導医
  • 厚生労働省認定卒後臨床研修指導医
  • 日本整形外科学会研修施設指導医
  • BME(Bachelor of Mechanical Engineering)/同志社大学工学部機械工学科卒

学歴:

同志社大学工学部機械工学科
川崎医科大学

理念
「生まれ故郷に根をはり地域の人々と共に生きる」
所属学会
  • 日本整形外科学会
  • 日本抗加齢(アンチエイジング)医学会
  • 中部日本災害外科整形外科学会
  • 中国・四国整形外科学会
  • 日本骨折治療学会
  • 転倒予防医学会
  • 日本東洋医学会
  • 日本最小侵襲整形外科学会
  • 川崎医学会
  • 同志社大学理工学部会
業績目録

業績目録

土井 洋幸

部長

ドイ ヒロユキ

土井 洋幸

専門分野:

整形外科一般

専門医 etc:

  • 日本整形外科学会専門医
  • 日本整形外科学会運動器リハビリテーション医
  • 厚生労働省認定卒後臨床研修指導医

学歴:

徳島大学

理念
丁寧な病状説明を心掛けます
所属学会

日本整形外科学会、中部日本整形外科災害外科学会、日本手外科学会、日本肘関節学会、日本マイクロサージャリー学会

堀 芳郎

医長

ホリ ヨシロウ

堀 芳郎

専門分野:

人工関節(膝・股・肩) 関節鏡(膝・肩・手根管)

専門医 etc:

  • 日本整形外科学会認定専門医
  • 日本整形外科学会認定リウマチ医
  • 日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
  • 日本整形外科学会認定スポーツ医
  • 日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医

学歴:

広島大学

理念
患者さんの痛みを全力でとる努力をします
所属学会

日本整形外科学会、中部日本災害外科整形外科学会

山田 祐嗣

医長

ヤマダ ユウジ

山田 祐嗣

専門分野:

整形外科一般

専門医 etc:

  • 日本整形外科学会専門医

学歴:

徳島大学

理念
地域の皆様のお役に立てるよう頑張ります。
所属学会

日本整形外科学会、脊椎脊髄外科学会、日本骨折治療学会、日本リウマチ学会

松村 浩平

医長

マツムラ コウヘイ

松村 浩平

専門分野:

人工関節(膝、股)、骨折・外傷(多発外傷・救急外傷)

専門医 etc:

  • 日本整形外科学会専門医

学歴:

川崎医科大学

理念
地域に密着した医療を心がけ、一人一人の患者さんに丁寧に対応します
所属学会

日本整形外科学会、中部日本災害外科整形外科学会、骨折治療学会

西田 凌

医員

ニシダ リョウ

西田 凌

専門分野:

整形外科一般

学歴:

川崎医科大学

田中 和幸

医員

タナカ カズユキ

田中 和幸

専門分野:

整形外科一般

梅原 憲史

非常勤

ウメハラ ノリフミ

梅原 憲史

専門分野:

関節外科

専門医 etc:

  • 日本整形外科学会専門医
  • 日本リハビリテーション学会認定医
月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午前 松村 佐藤 誠 土井 佐藤 誠
田中 和 山田 土井 西田 山田
午後 西田 栗岡

田中 和

松村
  • 受付時間は午前11:00までです。

臨床実績

術名 部位 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022
人工骨頭挿入術 21 27 29 38 44 72 76 71 85
2 0 1 0 0 0 1 3 0
人工関節手術 61 76 78 71 70 84 114 67 95
18 17 24 23 18 36 36 31 30
6 2 10 8 11 14 9 19
関節鏡手術 25 38 35 24 17 14 12 13 18
手根管 29 19 19 10 9 19 21 25 30
1 3 7 0 0 0 0 0 0
(半月板) 21 32 34 8 3 5 0 3 11
(前十字靱帯) 8 9 13 5 5 4 4 5 6
下肢(骨折) 3 4 2 0 0 0 0 0 1
上肢(骨折) 0 2 0 0 0 0
その他 3 8 11 5 5 3 5 4 5
下肢観血的骨接合術 82 79 118 143 132 127 110 102 179
股以外 40 59 79 103 99 86 95 70 121
下肢非観血的整復術 0 0 0 0 3 1 3 0
股以外 0 3 2 5 6 17 12 6 33
上肢観血的骨接合術 69 107 139 127 129 133 144 155 181
上肢非観血的整復術 0 10 18 12 50 25 20 43 25
関節脱臼観血的整復術 上肢 5 4 10 5 2 7 7 2 0
下肢 1 3 5 2 1 1 2 0 0
関節脱臼非観血的整復術 上肢 0 6 3 3 52 48 37 19 34
下肢 1 0 2 4 15 11 8 3 7
手の外科
(腱鞘切開・腱縫合・
関節形成など)
40 53 75 108 119 125 105 144 182
腫瘤・腫瘍摘出術 10 14 26 15 11 5 12 8 18
外反母趾骨切り術 4 9 7 6 1 7 5 4 11
小児上腕骨顆上骨折
(15歳未満)
観血的 7 2 2 0 2 5 0 2 0
非観血的 0 5 0 0 6 6 16 4 2
その他の手術
(抜釘術・異物除去術など)
90 163 228 248 209 208 190 188 232
合計 541 756 969 975 1015 1062 1047 984 1325
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