こんにちは! ツカザキ病院整形外科の松村です。
ブログを見返すと、約1年更新していないことが判明しました!ネタが思い浮かばず、なかなか更新できずに申し訳ありません。何を書こうかと座っていたらお尻が痛くなってきたことで思いつきました!
そうです!本日は、坐骨神経痛のお話です!
『坐骨神経痛』という言葉を一度は耳にした方が多いと思います。座っているとお尻が痛いとか、お尻から太もも、そしてふくらはぎにかけて痛みを感じる、痛くて歩けなくなる等の症状で整形外科の開業医を受診し、その後「坐骨神経痛と言われましたが、治らないので受診しました!」という方を多く見受けられます。坐骨神経というのはお尻から太ももそしてふくらはぎへと繋がる、太く長い神経であり、この坐骨神経に沿って起こる痛みを坐骨神経痛と言います。つまり坐骨神経痛というのは症状であって、疾患を表す病名ではないのです。
わかりやすくいうと、お腹が痛いと病院に行って、「腹痛です」と言われたのと同じことです。それでは患者さんからすると、「それはわかってますが…」となりますよね?
ですので坐骨神経痛を起こす原因となる疾患を調べなければなりません。坐骨神経痛の原因となる主な疾患は以下の通りです。
主にはこういった疾患を挙げることができますが、その他にも腫瘍や婦人科疾患、尿管結石、心因性疼痛(ストレスなどによる)なども坐骨神経痛を引き起こす可能性があります。
冒頭のタイトルは間違っており、「あなたは腰部脊柱管狭窄症による坐骨神経痛です」などというのが正しい表現です。何となく、わかりましたか?
坐骨神経痛の治療は原因が何であろうとも、まずは保存的治療、つまり薬やブロック注射を行い、経過を見ることが多いです。そして牽引や温熱療法などの理学療法を行います。基本的にはこのような保存的治療で治るとは思います。しかし、症状が強く、保存的治療で治らない方はしっかりとした原因を調べる必要があります。現在、開業医のドクターのところに坐骨神経痛があり、通院中でお困りの方は先生に「坐骨神経痛の原因は何ですか?」と聞いてみましょう!ただ、なかなかMRI等の精密検査をしないと診断がつかないことが多いので、その際は紹介状を書いてもらって精密検査ができる病院へ受診するようにしましょう。(開業医の先生が間違っているという意味ではなく、基本的には保存的治療で治るので「何らかの原因による坐骨神経痛」として説明し治療していることが多いということです)
そろそろ私もずっと座っていて坐骨神経痛が強くなってきたので終わりにしようと思います!(笑)
人のことをいえませんが、、、座る姿勢を直すことも大事ですよ!クッションも有効ですよ!
ではまた!