こんにちは。
新年度が始まって2週間が過ぎました。
皆さんの職場では新しいリズムができてきたでしょうか?
昔からのリズムも心地よいのですが、新年度・新メンバー加入など、環境が変わる機会しか新しいことにはチャレンジできないですよね。
新しいことをやってみて「意外と良かった」ってこともあります。
最近の風潮を見ていますと古い物が悪い、という論調も時々見られます。
しかし、元々古風な私は古い物が悪いとは思っていません。
少し意味はずれますが、「温故知新」という言葉もあります。
今までの物をベースにして新しい物を加えて update していく、update したものの中には「これまでの物」が入っているわけです。
先日もお話ししましたが、手術のテクニックなども同じです。
先週の金曜日、新しい心臓カテーテルの治療器具の講習会に大阪まで行ってきました。
このカテーテルは概念も新しく、いつも使うわけではないけど自分の物にしたいテクニックでした。
その講習会が終わったのが午後8時過ぎ。
お腹が減りました。
皆さんは独りでご飯を食べることができますか?
勿論、普通の喫茶店・スタバ・ファストフードとかなら大丈夫なんですが、しっかりしたレストランで独りは抵抗がありました。
朝食なら良いのですが、夕食になると難しい(ロイホでも朝は良いけど夜に独りは苦しい・・)。
でも時々、ホテルのラウンジやお昼のレストラン(夜は流石にないかな)で、私より少し上の男性がスマートにお食事されて時間を楽しまれているのを見ませんか?
あれ、憧れるんですよね。
私の場合は喫茶店でも独りで時間を潰すことができない人なんです。
コーヒーをさっさと飲んで出てしまう。
でもそのような男性は食後にコーヒーを前に本を読んでいても格好いいわけです。
で、知り合いも居らず大阪で独りになったので、ふと「今日は独り飯デビューをしよう!」と決断し、北新地にあるよくお世話になるお店「Vin 樹亭」さんにお電話させて頂きました。
流石に知らない店に殴り込みはできなかった・・・(当たり前か)。
そうしたら「少ししたら席空きますからゆっくり来て下さいね」、という金曜夜にもかかわらず優しいお言葉。
ゆっくり久々にグランフロントから北新地まで大阪の空気を楽しみながらお店に向かいました。
いつもは病院で14時に温まりすぎたお弁当とかおにぎり2個と肉まんをかきこむ昼食、夜はなか卯、CoCo壱、ラーメン屋各種、近くの喫茶店、コンビニ弁当ですもん。
たまには贅沢しても罰は当たらんでしょ?
さてその「Vin 樹亭」のオーナー二宮さんとは大学院生時代からお世話になっていて、ミナミの「Rideau」以来15年のお付き合いになります。
きっかけは先輩とミナミを歩いていて「楠山!開店、フォアグラステーキ半額サービスってあるぞ!いくぞ!」という正にたまたまの御縁でした。
そこから姫路転勤などありましたが、御縁を続けさせてもらっています。
私にお酒の楽しみ方を教えて下さった方、三人いらっしゃいますが、その内の重要な1人です。
カウンターのお好み焼き×ワインのお店で有難いことに端っこの席を用意して下さっていました。
流石、二宮さん、独り飯を分かって下さっている。
壁際が落ち着きます。
壁際は落ち着きます。
それにお店の中全体を見ることができて良いですね。
テーブルも綺麗だとホッとしますよね。
いつものお店なので、メニューは「独りでちょっと贅沢な夕ご飯お願いします」です。
実はVin 樹亭ではいつもお任せでほとんど注文をしたことがないのです。
そしたらまずはシャンパンを出して頂いて・・・。
豆のムースにアーモンドパンケーキ、ミネストローネで温まって、ズワイガニと白ネギの塩焼きそばからすみ風味(めっちゃ美味しい!)で白ワイン、マトンで赤ワインを頂き、お好み焼きをチーズでフロマージュして貰って、柔らかいチーズとカリカリに焼いたチーズにお好み焼き(チーズ好きにはたまりません!)、最後にチーズを出して頂きました。
食べているときは美味しくて幸せなんですが、お料理とお料理の間の時間、2人ならお話しして過ぎるのですが、独りでは今まではなんかやることなくて手持ちぶさただったのです。
これが私にとって独り飯のコワいところ。
でも先日はどうでしょう。
落ち着いたBGM、時々他のお客さんの会話がBGMに絡んで何となく居心地良い時間が流れていました。
カウンターの端っこからお店の方のきびきびした仕事っぷりを見たり、自分の仕事の事を考えたり、昔のことを思い出したり・・・。
時々適切な距離感・タイミングで二宮さんやシェフもお話しして下さる。
実は独りでいる時間って自分の心の整理をすることができる時間なんですね。
ふと最近、自分をそうやって見直す時間が無かったことに気付きました。
先程書いたホテルで見た素敵な方、おそらく責任あるお立場の方の様に見えました。
そのような方は、多分仕事の時は周りに部下の方がいて決断を繰り返していらっしゃるのでしょう。
だからこそお休みの時は自分独りだけの時間を自分好みの環境で過ごされているのでしょうか。
私も他の方からそのように見てもらえるような男性になりたいですね。
そういえば二宮さん「少し話してみるとそのような方にもアレ?って方もいますよ」って言ってたな。
外見に中身が出てくると言います。
私ぐらいの年齢になりますと外見より中身ですよね。
日常に流されず自分を磨き続けないとダメですね。
あ、二宮さんごちそうさまでした。
Vin 樹亭の落ち着いた環境で美味しい食事とワイン、久しぶりに自省と思索にふけることができました。
また「独り飯」させて下さいね。
写真・ブログ掲載はVin 樹亭オーナー 二宮さんの許可頂いております、念の為・・