こんにちは。寒くなってきました。
本来であれば空を見上げれば青空は高く、食べ物もおいしくなる季節ですが、今年はコロナの感染も増えてきて、この1週間は急激に寒くなったのが良くなかったのか緊急のカテーテル検査・緊急手術が増えています。
毎年この時期と春先にはいつも申し上げているのですが、体調に注意していただきたい時期です。
さて、一応専門家らしきことをまずお話ししました。
今日の題名は「餅は餅屋」です。
10月のある平和な日が大変な週末に変わった件、覚えていらっしゃるでしょうか?
実は壊れたパソコン、当院のSEに死亡宣告され、データの回収を待っていたのですが、あのいつも仕事が速い当院 SE U氏から連絡がありません。
ま、病院内のパソコンの管理もしているし彼らもいつも忙しいもんね。
新しいパソコンも使えるようになったし「ま、いっか」と思っていたのですが、ある朝いつもの時間に医局に行きますと、私の机の上にどこかで見たことがあるようなパソコンがあるではないですか!
しかも一つUSBまで置いてあります。
見てみるとパソコンの上の付箋に飾りっ気も無く「修理完了しました」と書いてあるではないですか!
「コイツ、死んだんちゃうん?!」とびっくりして電源を入れてみると普通に何事も無かったかのように中身も元通りに復活しています!
USBにはバックアップできていなかったファイルまで入っています。
びっくりしてU氏に電話を朝一番出かけてみると
「イヤー、なんか電源周りを触っていたらなんか治りました」と今日の天気でも話しているような口調で言われました。
先日事務所に行ったら死亡宣告されたパソコンは病理解剖されていたのに・・・?!
U氏、とてもいい人なのですが解剖しているときに
「先生のパソコンの中身、しっかりしてますね~」と私には理解することができない専門的なことを言っていましたよね?
あの状態から復活させてしまうとは・・。まさにプロの仕事です。
私の業界では死亡宣告してから患者が復活すると、これは「ある種の」想像するにおぞましい大事件となります・・。
下手すりゃ新聞に載るかもしれません。
皆さんも感じていらっしゃるかもしれませんが、今や病院はパソコンと電気製品の塊です。
カルテも電子カルテになってしまい、ちょっとサーバーやパソコンの調子が悪くなってしまうと病院機能は停止してしまいます。
人間とは自己中心的な生き物で問題なく動いているときは何の文句も言わずやっているのですが、ちょっと調子が悪くなると
「問題なく動いていて当然、どうなっているの?」みたいにいろんな所からクレームの電話がかかってきて(私もその一人ですが・・)、彼らはてんてこ舞いしている姿をみたことがあります。
彼らに専門的なことを言われても私には理解不能で、それ故に専門家に任せるわけです。
となるとその人に対する信頼感で任せるしか無くなりますよね。
例えば、家を建てるとき私達は希望を言いますが、建築士さんが私達にはわからない法的側面や強度などを計算して設計してくれます。
それを信頼するしか無いんですよね。
どうやって信頼できるかを見分けるか?皆さんはどうされていますか?
私自身はその方の顔・視線を見るようにしています。
自信のある方は傲慢では無く、優しいながらもしっかりした視線を持っているように思います。
「私、失敗しないので」とかは現実の世界ではなかなか言えるものではありません。
人にひけらかす事はしないですが、今までの自分の経験を養分に育ててきた心の中の自信はその人からそんな時に身体からにじみ出してくるのかもしれません。
そう思うとその後、U氏と会って御礼を言ったのですが、U氏は何事も無かったようないつもの眼をしていました。
ただ「もしかしたらまた電源周りが壊れるかもしれないですね」と言っていました。
その時も冷静な眼をしていました。
流石、プロって感じですね。
これからも困ったときはU氏に相談しよーって思った日でありました。
さて、車も治り、聴診器も帰ってきて、パソコンも治りました。
皆さんのおかげですね。ありがたやありがたや。
大事に使うことにします。
休みの日に道を歩いていて、ふと目にした光景です。
きれいな青空ですね。紅葉と青空って映えますよね。
皆さん、ごきげんよう。