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ピックアップ Pickup / Column

楠山Dr

視線を感じたことはありますか?

こんにちは。皆さんお元気でしょうか?今日は日曜日の良い天気ですね。
ちょっと朝に外に出てみますと気持ち良いぐらい冷たい空気でした。
空も高いし散歩でもしたくなる天気です。

あ、先日のブログで恐れていた衣替えですが、今回はお陰様で無事通過しています。
今回を機に継続して食事に気をつけていかないといけないですね。
どうしても夜8時ぐらいになってくると美味しそうなお店の看板が輝いて見えるんです。
正に光に惹かれる蛾の如く近寄っている自分がいます。
しかも味も濃いめなので美味しく感じるんですよね。

自然の画像その1
自然の画像その2

今日の写真は家の窓から見えた紅葉です。
10月末なんですが・・・全然紅くなりません。
あの自然の紅色は色々な紅があって綺麗ですよね。
晴れた秋の青空とは映えるんだけどな~。

先日久しぶりに会う人と仕事をした後に御飯を食べに行きました。
仕事の場ではお話できない話で盛り上がり、楽しい時間を過ごしました。
彼と別れて電車に乗り、最寄り駅から摂取したカロリーを少しでも消費しようという涙ぐましい努力として、運動がてら夜道を歩いておりました。

夜道を歩くのは気を遣います。
独りであれば別に問題は無いのですが、例えば女性が前に歩いていて追い越すときなんかは不審者に見えないようにシャカシャカと早足で道の反対側を歩いて追い抜いていきます。
その日は静かな夜でした。
少し夜も遅くなってるので、歩いている人もおらず、ちょっと考え事をしながら自分のペースで歩いておりました。

ある角を曲がったとき、ふと違和感を感じました。
おかしい?何か違和感を覚えたんです。前を見ても人は居ません。
後ろを見ても誰も居ないのです。これはコワい。
医者の世界、明確に問題点が分かっているのは難しくとも何とかする努力をするのですが、原因が分からないことは非常にコワいことと教わります。

だって治療しているときに悪くなる原因が分からなかったら対応できないんですもん。
喧嘩したくても喧嘩する相手が分からないのは、手術中だとするとヤバい状況です。
24歳の時からそのように調教、いえ、教育を受けている医者はこの感じた違和感は本能的に恐怖を覚えました。

視線といえば・・・最早時効でしょうが、昔オーケストラをやっておりましたので、楽屋の廊下で白いブラウス・黒いロングスカートの舞台衣装が似合う素敵な方を見て友人と後追いをしたこともあります(⌒-⌒; )。
勿論、見られている人も気付いていたとは思います。
それに多分、男女関わらず良い意味で自分に注目を浴びることは良いことでもあります。
更にこのような状況はお互いが見えていますし、結局フラれることが多いので概ね平和に終わります。

しかし先日私が夜道で直面した状況は全く異なります。
前にも後ろにも誰も居ないわけです。でも視線だけは感じるのです。
立ち止まって感覚を研ぎ澄ませてみると右上の方から視線を感じるじゃ無いですか!

まさか家の2階からから誰か見ている?! って思い、感じた方向を見ると、いらっしゃいました!残念ながらロメオとジュリエットのようによる人目を忍ぶ出会いではなく・・・・

猫の画像

こんな感じでネコさんが「見慣れない奴、通っているなぁ」と見ていただけでした。
ネコの視線を感じていたようです。
私も見上げてネコさんに「君だな。見付けたでぇ~」と視線を送ったのですが、そのネコさん、全然動じません。

多分、自分の縄張りに入ってきたヤツ、としか思っていないのでしょう。
全く動かないので、もしかして人形を見ているのかな、と思ったのですが、眼に生気があります。
やっぱりじっとして私を観察しているようです。
多分見つめ合っていた時間は極短い時間であったと思いますが、妙に緊張した時間でした。
ネコさん、縄張り荒らしてごめんね。

視線は相手を助けることもできますし、緊張を与えることもできます。
眼は口ほどに物を言う、という言葉もありますね。
研修医時代に指導してくださった先生方は眼力がスゴかったです。
怒っているときは口を開く前に「怒られる(>_<)」って分かりましたし、慣れない病状説明をしていて不足していることがあったら、患者さんと御家族の後ろで私を見つめて首を捻るんです。

病状説明をしながら「何を落としたんだろ」と必死になって考えますよ。
思い出せなかったら、「今、楠山先生がお話ししてくださった事ですが、あとは・・・」と追加説明が為されて、不足分を補いながら私に敗北感を感じさせて教育してくれる。
ああ、思い出してきました。あの緊張感のある楽しい日々を。

今、私の下で頑張ってくれている2年目研修医の先生は麻酔科志望だそうです。
実は麻酔科は循環器内科と手技が一部かぶる部分があります。
頑張ってくれているので、そろそろ私が昔されたように視線でプレッシャーをかけていこうと思います。

別にいじめているわけではありません。
研修医の間は指導医が責任はきっちり取りますので、私がプレッシャーかけた状態で頑張ってもらった方が良いと思います。
だって3年目で独り立ちしたときに初めてプレッシャーを感じるのは大変な思いをしますので。

勿論、ちゃんとできる研修医で無いとプレッシャーはかけません。
サポーティブにしているとちゃんとできるようですので、次の段階に進むだけです。
どんな状況でもできるようにならないと。
私も2年目の後半になってくると独り立ちしたい気分と指導医が居るから安心、という二律背反した感情を感じていました。

そろそろ視線で厳しくしていこうかな、と思います。
私ぐらいのプレッシャーは跳ね返してもらわないとね。年度も後半に入ってきましたから。
皆さんの職場でも新人の皆さんは次の段階になる時期でしょうか。頑張ってくださいね。

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