ピックアップ Pickup / Column

こんにちは。暑い日が続きますね。
お元気でしょうか。今日は肌寒い日でした。
ふと半袖で出ると曇っている日でしたので雨、風が冷たかったですね。
もうすぐ７月です。もう１年の半分が終わってしまいました。

最近、社会も徐々にコロナ前の状況に戻りつつあります。
先日もお話ししたようにWebで面談してもなかなか空気感と言いますか、会話のリズムが難しい事があり、直接会った方がコミュニケーションを取りやすい、とブログで書かせて頂いたように思います。

先日、私の出身大学・医局の同窓会が久しぶりに行われました。
大学院を出て姫路に来たときは失礼ながら仕事を頑張っていたら良いか、と思っておりました。
別に同窓会なんて何も思わなかったのですが、最近はウチで研修して大阪に帰っている先生もいますので、どうなっているか見てこようかな、ということで参加してきました。

会場は大学近くのホテルでしたので天王寺です。
天王寺もどんどん変わっていきますね。
昔の名残は勿論いろんな所に残っているのですが、私が研修医・大学院生をしていたときよりもお洒落になっているような気がしました。

ま、そりゃそうですよね。
日本一高いあべのハルカスができるぐらいですから。
正直、日本一高い高層ビルが我々の母校の近くにできると聞いてビックリしたものです。

さて、そんなことを思いながら土曜日の午後に行ってみました。
ちょっと遅れてこっそり会場に入ってみると何人か知っている顔が見えました。
同窓会の事務的なことや新しく循環器内科や呼吸器内科を選んだ先生方の挨拶や講演を聴いた後は立食パーティーとなりました。

立食パーティーは御飯を食べることが目的ではありません。
勿論、美味しそうな料理は並んでいましたが、今まで会えなかった先輩方に挨拶をしたり、立ち話でちょっと仕事の話をしたりすることが目的です。

昨年まで当院で働いていた先生の消息を現在の上司の先生から聞いてちょっとホッとしたり、歩いていると「おー、楠山」と先輩に呼び止められたりしてビールをついで戴いたり・・・。

宴もたけなわ、ある先生とお話ししていると向こうから以前当院で働いていた田村先生が来てくれました。
遠くから見て面影は残っているのですが、やはり大きくなりましたね。

いえいえ、彼、田村先生は人間的に大きくなったので、バンケットを歩いてきても若い先生方の中を歩いてきても存在感を感じました。
対して私は単に中年太りで物理的に大きくなっただけです(>_<)。

おそらく直接田村先生と3年は会っていないと思います。
彼は循環器の中でも不整脈を専門に決めて勉強をしています。
話を聞いているとそろそろ留学するとのこと。
研修医の時とは全く違って自分の進む道を自分で決めて自分の足で進んでいる逞しさを感じました。

私は残念ながら留学する機会が無く、一臨床医をしていますが、彼から留学の話を聞く日が楽しみですし、不整脈治療は当院でも絶対的に必要と実感する今日この頃。
留学後は大学で勉強してきたことを体現する日々が続くでしょうが、一緒にまた働きたい先生になっていたことは非常に嬉しかったです。

一緒に写真を撮ったのですが、ふと昔同じように写真を撮ったことを思い出しました。
スマホの中を探していると見つかりました。
学会に一緒に行って寿司を一緒に食べたときの写真です。

なんと2人とも若いときの写真は今から7年前だそうです！
3日会わなかったら人は成長している(刮目して見よ！) という言葉もあるぐらいです。
7年もすれば変わる人は変わりますよね。

人間は変わる生物です。
良い方にも悪い方にも。
勿論、田村先生は見ての通り人間として大きくなっています。
では私自身は7年間で何が変わったんでしょう。
そしてもう7年したら私はどうなっているんだろう。

結局一次会はいろんな人と話していたらビールはしこたま飲めましたが御飯は全く食べることができず(>_<)。
立食パーティーの目的に沿った結果でありましたが、ちょっとしんどいな、と思いながら、夜の車窓に映る自分の顔を見て思いに耽った夜でありました。

彼は後日メールをくれて、研修医時代を思い出し、自然と気持ちが引き締まり・・・と書いていました。
実は田村先生、僕もあの日、僕の先輩に何人か会って久しぶりに背筋が伸びた気がしたよ。
先生が感じている気持ちと同じ気持ちでした。
有難いのは愛情を持って厳しく育ててくれる先輩だよね。
これまた少し時代に逆行する楠山でした。

ま、たまには昔を思い出すのは良いことです。
昔の自分があるから今の自分があるのですから。
そういう意味では同窓会は自分を見つめ直す鏡の役割なんでしょうか？