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ピックアップ Pickup / Column

楠山Dr

人に教えること

こんばんは。楠山です。
今日は土曜日の夜です。
少し夕食にお酒を頂きましたので飲酒ブログとさせて頂きます。
ちょっと酔っ払いの戯言と思って気軽に読んで下さいね。

先日当院で日本救急医学会よりICLS コースが開催されました。
ICLS
って急変時の対応を勉強する1日のワークショップです。
1
年に1回当院で開催させていただいています。

自分も職業に就いたときには血管造影を上手くできるようになりたい、と思っていて蘇生講習会や教育に大きな興味を持っていたとは言えなかったと思います。
そのような医者が何故今ではコースを開催しているかといわれるとちょっと返答に困ってしまいます。
せいぜい「御縁があったから」という答えになるでしょうか。
でも御縁といっても別にたいしたものではないのです。

今は蘇生講習会も様々なテーマがあり、たくさん行われていますが、勤務のこともありますので大体は週末に講習会が開かれます。
皆さん(受講生もインストラクターも)わざわざ自分の休みを使って来てくれています。
実は今だからいえますが、私も自分から講習会に出たのでは無いのです。
まだ医師7年目ぐらいであったかと思います。
その時代は少し臨床医として自立して判断できるようになってくる時期です。
毎日患者さんを診ていると毎日新しいことを経験して楽しい充実した臨床医生活をしていました。

丁度病院でも ICLS を始めた時期であったかと思います。
みんなに誘われて行ってみたんです。それが最初です。
その時に他院の先生と仲良くなりまして、心臓にある程度特化した蘇生講習会にも誘われました。

まー、楠山の考え方って「ま、イヤでは始まらないからやってみよか」です。
その講習会の受講もしました。
実はその時は受講だけで終わり日常生活に戻っておりました。
蘇生講習会の事は忘れていたのです。

しかし1年ぐらい経ったある日、その誘って下さった先生が「インストラクターの勉強をしませんか?」と仰ったんです。
週末を使うそうなので、ビックリしたのですが、折角チャンスを頂けたのだから、ということで先生について行ってみました。

受講することと、インストラクションすることって全然違うんですよね。
その連れて行ってもらったコースは「大切な事は妥協せず持って帰ってもらうけど、受講生が良かったと思えるようなコースにインストラクターが工夫すること」ということが、とても新鮮に思えました。

当時は医師としてはまだ修行中ですし(今も修行中ですよ、勿論)、教えてもらう立場でありながら研修医の先生方を教えることもやっていました。
丁度、人を教える事に試行錯誤している時期でもあったため、いつの間にかインストラクターの養成コースに入っていました。

最初はどうやって人の興味を引くか、とか結局自分の言いたいことだけで無く、相手の聞きたいことを考えてお話しするとか、いろんな方に教えるコツというよりは職場でのコミュニケーションの方法を教えてもらったように思います。
週末の休みは少なくなってしまいましたが、私の人生にとって意味のある出会いであったと思います。
丁度出会ったときが良い時期だったのでしょう。

何のかんの言いながら10年ぐらいインストラクターをしていたでしょうか。
コロナ騒ぎがあり、参加する回数が減ってしまい、インストラクターとして参加しているときに、いつもであれば、「教科書の○ページにありますように」とよどみなく言えていたのが、言えなくなって教科書を探してしまったんですよね。

インストラクションもカテーテルもスポーツもピアノも一緒で毎日していないと身体が忘れてしまいます。
受講生の皆さんも週末使って受講費を払って来ていらっしゃいます。
引き際は大切です。
残念でしたが、皆さんに迷惑をかける前にそちらのコースのインストラクターは辞退させて頂きました。

ああ、思い出話をしてしまいました。
今回当院で開催したコースに関しては1年に1回は病院でするべきコースです。
それに受講することも大切ですが、受講を1回するとインストラクターとして参加して頂けます。

最初から上手に教えることはできませんので、経験あるインストラクターが付いていますが、教えることも難しさを感じて欲しいと思ってお世話させて頂いています。

その日も時々会場を徘徊、いえ巡回しながら皆さんを見ておりました。
初めてインストラクターとして参加する人、緊張していましたよ~。
当たり前です。多分最初ですからどうするかも分からず来た人もいると思います。
事前学習、コミュニケーションの取り方、トラブル時の対応…蘇生教育のコースですが、色々なことが勉強できるんですよね。
それに気付いてもらえたら参加した意味があります。

ワークショップに関してインストラクター側から書かれることは少ないので、ちょっと今回はインストラクター側から書いてみました。

他人に教えるには100%ではなく、120%そのことを理解しておかないとダメだよ。
See One(
見てみて), Do One(やってみて), Teach One(教える). それで漸く習得したことになるんだよ。

私が尊敬している先生が仰った言葉です。確かに真実。
当院内でも医師だけでは無く、色々な職種が教えているのを見ます。
勿論、教わる側も全力で勉強する必要はあり大変ですが、教える方も自分の能力を試されていると思うと結構大変ですよね。

先日のコースで受講生・インストラクター、両方の皆さんが、それぞれ何か持って帰ってもらえれば嬉しいですね。
お疲れ様でした。

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