暑い日が続きますね。いかがお過ごしでしょうか。
さて、久しぶりのブログ更新になります。
先月末にCVIT っていうカテーテル治療をテーマにした学会がありました。
1年に1回の全国規模の学会で今年は北海道での開催でした。
当科 萩倉先生が発表し、萩倉先生と一緒に臨床研究した看護師さん2名が発表でした。
北海道旅行、いえ、その発表を見に北海道に行ってきました。
(こう書くと私は物見遊山に出かけたように思われますよね。「事実」です。一応、学会での仕事はあったんですけど)
ただ、夏休みや学会のために病院を離れる前には何故か色々な事が勃発します。
何か神様でも見てるんじゃないか?と思うのですが、今回も例に漏れず前日はギリギリまでの残業でした。
でも姫路を離れますと完全にこっちのものです。
伊丹への空港バスの中では既に旅情を感じていましたから(^_^)。
空港って不思議ですよね。
時間待ちの喫茶店でお昼ご飯としてチーズケーキ(?!) を食べていたのですが、新幹線で時間待ちしているよりも大人な気分になりますよね。
そんなこんなで飛行機が離陸して北海道に出発です。
この飛行機、多分循環器内科医がたくさんいるんだろうな~、医者いませんか~ってアナウンスがかかったら何人も手が上がるんだろな・・と思っていると北海道に到着です。
飛行機を降りて感じたのが涼しい!
あの湿気がある暑さじゃ無いんですよね。
それだけで嬉しくなってしまいました。
電車で札幌に着いてホテルにチェックインしたら、まずは同窓会です。
この話はまた後日。
さて翌日9時にはまともな顔をして学会に出席し、少し仕事をして、お昼ご飯を食べたらまずは萩倉先生の発表です。
英語での発表も難なくこなし、翌日は看護師さんの発表です。
勿論、前夜祭としてみんなで夕ご飯を食べに行くわけです。
以前と比べると私もおじさんになりましたので若い方とご飯を食べに行くことも少なくなりましたし(もう行っても喜ばれん(>_<))、更に丁度コロナ流行で飲み会の習慣も無くなってしまいました。
ま、誘われれば時間が合えば行きますし、理由があれば誘うことはありますけどね。
飲み会は嫌いではありません。
学会なんかで久しぶりにそうやってご飯を食べに行くと、仕事中には出てこないような話題も出てきます。
そういうときってその人の職場と違った顔を見ることができます。
僕はそういうのが好きですね。
そうすると仕事に帰った時に前よりもその人が少しだけ身近になったような気がします。
昔、怖かった先輩も飲み会ではとても良い方で、仕事場を離れて時間を過ごすからこそ見える所ってあるんだな、と思ったものです。
看護師さん発表の日、実は私が会場に一番乗りしてしまいました。
演者の顔がよく見える席を取って待っていると2人がきました。
流石に少し緊張している顔です。
まずは1人目。
演題に立った時の顔はとても凜々しくありません?
前日にお話を聞くと4年目であるとのこと。
こういう発表の機会って縁なんですよね。
仕事でもそうですが、「やってみない?」と声をかけられたときに「やります!」と言う人が得するんです。
勿論、仕事をしながらデータを集めて解析したり、スライドを作ったりするので本人も大変ですが、その苦労が10分の発表に詰まっているんですよね。
ちゃんと綺麗に発表して質問にも答えて帰ってきました。
発表後、みんなでお茶を飲みに行きました。
どうです?この写真。
緊張が解けてとても素敵な笑顔になっているでしょ?
次に発表する看護師さんの緊張した顔と比べてみると、人が悪いですが心の中で笑っちゃいました。
次にこちらの看護師さんはアワードセッションでの発表です。
このセッションはだいたい発表申し込みの抄録で高得点であった演題がくる所です。
そこでの発表ですから既に素晴らしい。
他施設の発表も日常臨床の中に課題をそれぞれ見つけて発表をされており、医師である私にとっても非常に勉強になりました。
質問も深い質問もありましたが、自分で堂々と答えてくれました。
発表が終わってしまえば、後はお楽しみの時間です。
やはり私達は医学を専門とする科学者ですので、サッポロビール園に行きまして、ビールの発酵をテーマにした細菌学の研修を行いました。
やはり資料館があったのですが、御存知のように伝統ある会社ですので、見応えがありましたよ。
プライドを持って仕事をするって大切な事ですね。
大麦とホップでビールはできるようで、ホップの香りがしない・・とかいう後輩もおりましたが(僕は意外と臭かった・・)、研修も終わり後はその細菌達が頑張って作ったビールを試飲して研修は終了です。
ジンギスカンも美味しかったですが、やっぱり作りたてのビールは美味しいですね。
多分、学会での発表が終わった解放感、安心感も大きかったのかもしれないですが、みんなといろんな事を笑って話せた時間でした。
あ、子供に戻ってメロンソーダにデザートのアイスを入れて悦に入ってるアホもおりますね。
帰りに学会参加が良い刺激になったとか、やりたいことが見えてきた、と話してくれた方々がいました。
日常から離れて外の空気を吸って他の施設の発表を見聞することで、自分の仕事を病院内、ではなく大きな視点で見て、カテーテルで頑張っていこうと思ってくれたようです。
その言葉で私の学会出張の目的は十分達成です。
発表の機会を作ってくれた萩倉先生に感謝しないといけないですね。
さて、問題はここからです。
学会という夢の国から現実に帰ってきたときにどうしてもそのモチベーションの維持が難しい事があります。
仕事をしながら自分の仕事として研鑽を積んでいく必要があるので、ちょっと頑張りが必要です。
私も結構甘い人間なので、「帰ったらコレしよう!アレ変えなきゃ」と思うのですが、日常に流されてできていないことがよくあります。
折角彼女たちがそう思ってくれたのですから私は見守る、いえ日常の忙しさに流されて忘れてしまわないように時々声をかけながら注視することとします。
頑張ってもらいましょ。
「普通の努力をした人は普通、普通より良くなろうと思ったら他人よりも努力しないとね。」
この言葉、高校生の時にいつも通る道の豆腐屋さんのおばさんに言われたことです。
これは真実ですね。
チャンスは巡ってきたときに自分で掴まないとどこかへ行ってしまいます。
まずはやってみよう、って気持ちが大切ですね。
帰ってきたら・・めちゃくちゃ忙しかった・・神様はやっぱり見ていたのでしょうか・・・?