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ピックアップ Pickup / Column

楠山Dr

良い秋がくれば良いのですが…

こんにちは。
皆さん、お元気でしょうか。
あっという間に9月になりました。
秋は台風の時期と聞いていましたが、今回の台風は皆さん大丈夫でしたでしょうか。

ニュースを見ておりますと九州の方は大変であったとのこと。
被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます、としか言葉が無いと同時に人間のちっぽけさも感じた週末でした。

以前、本ブログでお話しましたように私は秋が好きです。
食べ物は美味しくなりますし、秋の朝のキリッとした空気の冷たさが好きなんです。
秋雨も雰囲気があるのが好きでしたが、何か最近の雨を見ていると、ちょっとこないで欲しいな…と思ったりしています。
文学で出てきた秋雨とは気候が変わってしまって雰囲気のある秋雨にならないように思います。
おそらく、清少納言は「趣なし」とざっくり切って捨ててくるかもしれません。

さて秋は皆さんにとってどんな季節でしょうか。
食欲の秋、読書の秋、芸術の秋・・・色々ありますね。
今、私にとっては勉学の秋になっています。

当院は内科や循環器内科の専門医研修施設なんです。
別にだからどうって事は無いのですが、やはりこの世界は資格世界なので、大切です。
で、ウチの若い先生方も専門医試験を目指して頑張ってくれているのですが・・・

実はその試験、単なる試験じゃ無いんですよ。
勿論筆記試験もあるのですが、患者さんを診療して退院した時に書くサマリー(まとめ)を書かないといけないのです!
勿論、私が試験を受けたときもサマリーはあったのですが、今はそれを一度院内で添削する必要があります。

今、各学年の先生方4人ぐらいがサマリーを書いて持ってきてくれます。
(
病院が違う先生はメールできます。「ある種」便利ですね。)
最近、締め切りが徐々に近づいてきているのでしょうか。
段々みんなのペースが上がってきているんですね。

宿題もためてしまうとよく分からなくなりますし、折角頑張って書いてきたサマリーですから、しっかり見てしっかり朱筆を入れてあげたいと思うものです。
ただ最初はたどたどしいサマリーであったのが、やりとりをしていくと言い回しや論理展開などが徐々に良くなってくるんですよね。
そういうのを見せてもらうのはやっていて良かったな、と思う事です。

あとその他の役得としては、色々な症例を見せてもらう事で私の方が勉強になるということでしょうか。
どうしてもキャリアを重ねていくと自分の専門の患者さんを診ることが多くなります。
サマリーを読ませてもらっていると、彼らの経験も自分の勉強になるものです。
そういう意味では勉強させてもらっているのかもしれないですね。

私も内科認定医試験(古い!) を受験するときにサマリーを提出しましたが、書き方、話の持っていきかた、書式等非常に勉強になりました。
結局はやってみると良いことはあるものです。

ただ・・・みんなからのサマリーが集中すると締め切り前の小説家の気分になっちゃうんですけどね。

そうそう。
研修医の先生方のサマリーも研修医だからって手抜きをしたら失礼なので、全力を以て朱筆を入れることにしています。
噂では、初めて返却されたときはビックリして絶句していた人もいましたね。
叱られているウチが華です。
「なにくそ!」と思って闘いにきて欲しいですね。

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