こんにちは。冬なんですけど今日は太陽の光が気持ちよいですね。
皆さんは風邪ひいていませんか?
私、今年はお陰様で今のところ、何とかなっています。
ただ、急に年末近くから寒さと同時に当科も忙しくなってきて・・・。
今年の実感としては以前と比べると重症患者さんが増えた印象です。
急に寒くなったときは要注意です。
実は心疾患をお持ちの方は風邪だけでも心不全が悪くなる事があります。
風邪で何故、心不全・・なんてお考えになる方もいらっしゃるでしょうがホントです。
心臓って全身へ血液を送っているポンプですので、行き先(全身臓器)で問題が起こればポンプもトラブルが起こるのは当たり前ですよね。
そんなこんなで重症患者さんが増えてくると、当然カテーテルも難しくなります。
カテーテルの「難しさ」といいましても2種類はあると思うんですよ。
皆さんお分かりになります?
ここまで書いてきて分かる人がいるとすれば心臓カテーテル検査をやっている方だけですよね。
この話題はココで止めます。
兎も角、ややこしいカテーテルが増えてきますとやはり楠山も少し疲れることがあります。
そんな時にある会社から出張のお話を頂きまして・・・これ幸いと姫路から逃げ出すこととしました。
一応、遵法精神に富んだ模範的社会人を目指しておりますので、先方に
おやつはいくらまでですか?
バナナはおやつに入らないのか?
と重要な2点を伺いますと、以前は500円であったが、最近の物価高のために800円までOK(切ない・・)、バナナはその会社の規定によるとおやつには入らないと非常に真摯な回答を頂きまして、ワクワク、イソイソと遠足、いや出張の用意をしてお出かけとなりました。
姫路駅から新幹線に乗って出発です。
ちょっと疲れていたのでしょうか。
新神戸まで記憶があるのですが、そこから気を失っておりました。
ふと気付けば風景からすると既に名古屋を過ぎておりました。
車窓を見ていると富士山が見えてきました。
完全に「お上りさん」状態ですが、写真を撮ってみました。
残念ながら雲がかぶっていましたけどこれはこれで悪くないかな~。
そんなこんなで東京に着きました。
大阪育ちの姫路在住歴19年です。
大阪の地下街は人の合間を縫って抜かしてセカセカ歩くのが普通でしたが、最近はできなくなって姫路の街が好きになっちゃったんです。
東京は・・やっぱり人が多い!
東京駅も工事していて以前のイメージと変わってしまいました。
さて街にはそれぞれイメージがあるのですが、私にとっては東京って「街が大きすぎて」イメージが湧かないんですよね。
東京が悪いわけではないですよ。
元々皇居や新宿御苑、神社仏閣などもあり緑の使い方がとても素敵だと思うのですが、街に切れ目がないように感じるんです。
ほら、姫路と加古川って街の切れ目が何となくあるじゃないですか。
東京ってずーっと街でいつの間にか新宿、と感じます。
その日呼ばれたのは「麻布台ヒルズ」です。
何か不思議な感じがしました。
街の中に街がある感じでしょうか。
だって、オフィスビルもあればホテルもあるし、お店やレストランもあれば、ギャラリー・美術館も、まあ私には手が出ないでしょうが住居もある・・。
正に街が1つになったような感じですね。
やっぱり規模が大きすぎるから街を1つにギュッとまとめたのでしょうか。
今回、そんな所を見に行くのも楽しみにしておりました。
車を降りてみると大きなオフィスビルのような感じです。
建物の前には素敵な緑地もあります。
天井が高いのはやっぱり贅沢だよな~、って思いながらオフィスに上げていただきました。
その遠足、いや出張の目的はその会社の製品に関する皆さんとの議論です。
その会社は電動歯磨きから血管造影機器まで造っている会社です。
私も思うのですが、顧客 (私の場合は患者さん・御家族) の反応や考えを聞くことは非常に重要です。
本社の方と忌憚ない議論をしておくことは、その後の製品開発にも取り入れられることもあるはずですので、私はこのような機会は大切にしています。
私はその会社の製品のヒアリングを受け、その後、私が関係している製品の皆さん (3つの分野かな) と忌憚ない現状と議論をさせて頂きました。
先方の皆さんは世界企業の日本本社にいらっしゃる方ですので非常に優秀な方々ですし、沢山の情報をお持ちです。
本社で製品に関して色々見せて頂いた後、フランクな議論をするためにカンファレンスルームに・・・と案内されたのですが、どうです?この写真。
カンファレンスルームと言えば、普通は病院内の白い部屋、というイメージであったのですが、どう考えても私の知っているカンファレンスルームではなかったです・・。
しかも飲み物まで出てきますと不思議な感じですよね。
夜景を見ながら飲み物 (お茶ではない・・) を頂きながら様々な観点から真剣な議論ができたように思えます。
こんな時は良いことも悪いことも率直にお話しするようにしています。
勿論、それはこれまでの信頼関係があるからですけど。
だって初めて会った人に歯に物着せぬ発言は流石に楠山もできませんので。
夕食の時間がきたのを教えて頂いて、終了。
あっという間の2時間でした。
その後は一緒にお食事をさせて頂き、東京で独りぼっちは寂しいのでバーを御紹介頂いて楽しい転地療養は終了です。
でも、少し年を取ったのか、疲れが出ちゃったのかホテルまで帰ったらそのまま寝ちゃってたんですよね。
その会社の方はその後にラーメンを食べに行った・・という噂を聞きました。
スゴいですよね。
でも何故か飲んだ後のラーメンって美味しいんでしょうね。
そんなこんなで翌朝はちゃんと起きて朝食を食べて東京を後にしました。
お昼過ぎに帰ってきたのですが病院に着いたら残酷にも現実が待ち受けていました。
あっという間に転地療養は終了し日常が始まっていました。
あれって夢だったんですかね?
平家物語の冒頭ではないですが、正に「春の夜の夢の如し」。
楽しい転地療養でした。
最近病院に引きこもっていたのでお陰で気分転換、視野狭窄が治ったように思います。
また頑張らないとね!
次の転地療養を目指して頑張ります!