お疲れ様です。楠山です。
先週は寒かったですね。
皆さん体調は大丈夫であったでしょうか?
こちらはカテ室に立てこもっていることが多く、家に帰ったときぐらいしか寒さを感じなかったですね。
さてそんな事をしていてもイベントはあり、再び東京出張がありました。
さすがに毎月ですと少し飽きてくるのですが、今回はお話の内容が非常に興味深かったので弾性靴下をはいて新幹線に乗り込みました。
浮腫むと足もダルくなりますし、コレでも循環器内科の端くれですので、肺塞栓で運ばれたら少し恥ずかしいですから・・・。
今回は雪が降っていませんでしたが、いつもの如く新幹線内での意識消失を呈して東京にいつの間にか到着しておりました。
今回は脂質異常症のお話でした。
私自身よくカテーテルはしておりますが、内科医でもありますので、血管を工事するだけではなく、動脈硬化を抑制するという意味では高血圧・高脂血症・糖尿病やたばこ・肥満(これは私も気をつけないと) 等に関してはある程度はお話しできないといけません。
今更講義を受けても・・なんて思われるかもしれませんが、自分とは異なった観点から考察されているのを聞くと非常に面白いですし、新しい情報もあったり、有り体な言葉ですが勉強になります。
スライドの参考文献なんかをメモをとっておいて読んでみると結構勉強になりますよ。
さてその勉強会が終わって会場を見回してもさすがに東京ですので知り合いもおらず、そそくさとホテルに帰ってきました。
ホテルのエントランスに入ると、とても天井も高く雰囲気の良いホテルだな・・と思ってフロントに行きますと、大きな絵が至る所にあるのです。
そのホテル、老舗のグループなんですが、新しく建てたようですね。
テーマは芸術って感じかな。と思いながらチェックインして部屋に上がりますと・・
客室のエレベーターホールも壁一面が「絵」なのです。
私は子供の頃から絵が下手で、小学校の図画工作の時間が苦手でした。
(ついでに評価も悪かった(>_<))
今でも綺麗な絵を描くことができる方は無条件で尊敬しています。
そんなヤツが抽象画・・といっても言葉の使い方が合っているのかわかんないのですが、線を使って意味のなさそうな模様があるから抽象画かな・・と思っておりますと廊下の様々な所に似た絵が描いてあります。
一人の作家なのかな?と思ってよく近づいて見ますと抽象画ではなく、地図なんですね。
確かに地図もこうやって色を塗ってみると芸術になりますよね。
先程お話ししたように私、絵心は皆無な人間ですが、見て綺麗かどうかぐらいは分かります。
ただ、エレベーターホールの絵の前の兜に関しては海外の方には物珍しく見てもらえるかもしれないですが、センスとしてはちょっと前衛的に感じますね。(皮肉ではありません・・・)
ま、私のセンスですのでアテにはなりませんけどね。
またコメントがあれば教えてもらえると幸いです。
でも地図を芸術にしようかな、と考える所はとても斬新ですよね。
私はちょっぴり保守的なところもありますので、そういう考え方はできませんが、日常使っている道具を芸術にすることができるっていうのはスゴいことだと思います。
今では私でも地図が芸術になるのは分かるのですが、最初にデザインを考えた人はオリジナリティと言う意味ではスゴいですよね。
コロンブスの卵って言葉がありますが、正にそれです。
私達の業界では色々と小難しそうな研究ばっかりやっていると思われがちですが、意外と単純な臨床的な疑問とか自分たちは「当たり前じゃん」って思っている事が証明されてないことに気付くことがあります。
それを自分で気付くのではなく、誰かが論文にしているのを見て「悔しい・・」と思う事が多いのですが・・。
視野が広かったり、当たり前の事に疑問や興味を持ったりすることができる人がそのような新しい観点を見つける事ができるのかもしれないですね。
結構科学ってそういう一面がありますね。
芸術も科学も似ている部分があるのかもしれません。
もしかしたらどの分野でも一緒かもしれません。
ちょっと物事から一歩引いて見てみること、時間と心の余裕が無いと意外と難しいですが、できるようになりたいものです。
もうすぐ春です。
良いことありますように。