
みなさんこんにちは!ツカザキ広報編集部です!(*’ω’*)
今回はツカザキ病院 泌尿器科 主任部長の小林医師による「尿路結石のお話し」を動画でご紹介いたします。
※動画には音楽・音声が入っております。再生場所や音量にお気をつけください。Wi-Fi環境での閲覧を推奨します。
動画を見ることができない方のために、動画の内容を文章で読んでいただけるよう下記に記載しています。
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みなさんこんにちは。ツカザキ病院 泌尿器科の小林と申します。
本日は救急にかかわる泌尿器科の疾患についてお話しをさせていただきます。
主に泌尿器科で取り扱う救急疾患としては、外因性外傷・尿道の損傷・交通事故による陰嚢の損傷があります。また内部で発生するものとしては、小児科でよくある精巣が捻転(よじれる)する疾患もあります。
今回お話しさせていただく「尿路の結石」は、救急搬送されて病院に来られるケースが最も多い救急疾患だと思います。

尿路の結石は、一度でも患ったことのある方であればどういうものかよくご存じだと思います。突発的な痛みであったり血尿が出るということで来院されます。
痛みに関しては、夜間に突発的な右および左の腰の痛みが突然襲ってきて、夜間ということもあり不安感が出て救急要請されて来院される方が多いかなと思います。
尿路の結石はいろんなポイントに発生することが知られています。
泌尿器科で取り扱っている臓器は、腎臓(おしっこを作っている臓器)・そこから尿を流していく尿管の部分・それを蓄える下腹部の膀胱の部分・膀胱に溜まった尿を排出する尿道の部分です。どこにでも尿路の結石は引っかかって症状を引き起こします。

特に腎臓から膀胱に至る過程の尿管のところで結石が引っかかった場合、尿が妨げられて腎臓はいつまでも尿を作り続けますので上部の尿管で圧が加わります。そうすることが痛みの引き金にもなりますし、石が引っかかると疝痛(せんつう)といって尿管がバタバタ暴れるということが痛みの刺激の一因と考えられています。
古典的には尿路の結石も、腎臓から尿管・膀胱に至るまでの上部と膀胱から尿道を介して出る下部に分類されますが、1900年代以前までは膀胱の結石が多かったといわれています。
結石ができる原因については、いろいろな研究がなされています。しかしながら、決定的な要因はひとつにとどまらず 複合的な原因で起こっているケースが多いと思われます。
ひとつは食生活が関与する部分がありますので、その部分に関しては外来で再発予防のために注意点等を促すように心がけています。
など、今後注意していただく指導を行っています。
その他、特殊な結石もありますが尿酸結石であったりヒスチン結石など内服治療が有効な結石もあります。それぞれの病態に合った投薬などのご相談をさせていただいています。
尿路の結石は痛みを伴うということにおいて非常に患者さんの苦痛・負担を強いる病態ではありますが、必ずしも積極的な治療が必要になるというわけではなく、自然排出されるケースも多くあります。
大きくない石であれば痛みさえ折り合いがつけば自然に出るのを待つという対応で様子観察いただく場合も少なくありません。ただ、大きなサイズの結石でありますといつまで待っても自然に排出するという期待は、望みが薄いので何かしらの手を加える手術的な操作が必要になるケースがあります。
代表的な治療法としては、体外から衝撃波を当てて石を破砕する体外衝撃波(ESWL)といった装置を用いて結石の破砕を行います。

ベッドの上に横になっていただき、患者さんは右ないし左の腰の部分をベッドの穴が空いている部分に当てます。

ベッドの位置を動かして管球と呼ばれる放射線が照射される位置に結石の位置・照準を合わせます。そうすることで結石の位置決めが終わります。

そして衝撃波を発射する装置を腰に押し当てて、そこから衝撃波が放出されます。

断面で表示しますと、レントゲンで結石の場所を確認しながら衝撃が最も効果を発揮するポイントに患者さんの位置を合わせていき、外から衝撃波が発生する装置が当たります。

一番望ましいのは結石の位置がしっかり定まり衝撃波がピンポイントに石に当たることですが、手術中の呼吸の変動であったり石の位置自体も多少ズレたりしますので周囲の臓器への影響が出ることがあります。
それ以外の方法としては入院を伴う全身麻酔下に行う内視鏡の手術になります。
内視鏡の手術は、カメラを尿の出口から尿がでる流れを逆流するように上部に向かってカメラを進めていき、目視下に結石を確認しレーザーで破砕する治療です。
確実性の面においては後者の内視鏡治療の方が優れていますが、入院も必要ですし全身麻酔を受けないといけないという制約があります。
経尿道的内視鏡手術は1950年頃に軟性膀胱鏡という膀胱内部に入るカメラが開発され、内部を観察する治療の発達がありました。
今行っているものは、やわらかいカメラを尿管まで誘導し先端からレーザー(ホルミウムヤグレーザー)を石に押し当てて細かく粉砕する治療です。

割れた破片の中でも比較的大きな破片に関してはパスケットという石を回収する道具を用いて、尿管・膀胱・尿道を経て体外に排出することが可能です。

やわらかいカメラは腎臓内部の小部屋の奥深くまで到達することが可能ですので、カメラで観察できる石は基本的には治療の対象になります。
一部分、腎臓の内部でも進んでから屈曲し折れ曲がった下の部分を観察しないといけないポイントになった場合は、軟性鏡はなかなか到達しにくい場所でもあるので、そういった難しい石に関しては深層にダイレクトに入れるカメラを用いて治療を行ったりもします。

当院で行っている結石の治療に関してお話しすると、体外衝撃波で治療を受けられている方が年間おおよそ60名くらい、入院して手術で結石を取り除かれる方が100名くらいおられます。
それぞれの治療の良い点・悪い点、得意な点・不得意な点はありますが、どちらも結石を除去するのに有効な手段だと思われます。
体外衝撃波の治療は入院が不要で外来で行える手術ですので、レントゲンで結石の位置を確認しながら石の破砕が行えます。
ただ、石が堅かったり大きかったりすると1回では破砕が終了できない場合もありますので、3度目・4度目の通院や長いと10回くらい同じような治療を受けていただくこともあります。
夜間に発生する廃物には結石以外にも血管の病気であったり膵臓などの病気が潜んでいる可能性もありますが、
尿管結石の可能性もありますので病院を受診していただくのが一番良いかなと思います。
・突発的な痛み・廃物・血尿・吐き気が生じたら病院へ
・結石は大きさ次第で自然排出されるケースもある
・尿路結石は複合的な原因で発症する
・大きな結石は手術的操作が必要 ~体外衝撃波(ESWL)・経尿道的尿管結石破砕術(内視鏡)~
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