おはようございます。
最近はお昼は少し寒さも和らぎますね。
昨日はともすれば少し汗ばんでしまう陽気でした。
さて私は先日4?回目の誕生日を迎えておりました。
とは言っても、もうこの年になると自分で誕生日を何かしようとする気は無くなっているんですね。
結局、その日はいつものように7時30分ぐらいから回診して、あの長い待ち時間で悪名高い「楠山外来」を行い15時。
その後、カテーテル検査室に呼ばれて手術に付き合い、いつの間にか夜・・・。
更に、引き続き患者さんが来られて、緊急カテーテルで病状説明終われば既に23時・・・。
病院駐車場で腕時計見たら23時45分・・・。
正にこのブログの表題のように25時間働けますか?って感じです(リ●インのCM思い出しますが、御存知ですか?)。
何か神様は私に特別な誕生日プレゼントを下さったのか・・厄払いに来なさい!というお告げか・・・。
車に乗って携帯の留守電に家族から「誕生日おめでとう!」と入っていたのがせめてもの慰めでしょうか。
さて、私は超凡人なのでこうやって1日1日過ぎていきますが、時を超えることができる人もいます。
どなたか分かりますか?
え、「時をかける少女」じゃないですよ。
私思いますに、バッハ、ベートーヴェン、ブラームスなど(全て”B”です。分かります?)、勿論音楽の世界だけでなくどの分野でも天才と呼ばれる人は時を超えることができると思うのです。
大学生時代はオーケストラでチェロを弾いておりました。
6年間医学部チェロ科に在籍しておりましたので、ステージには何回も上がってきましたが、本番の時には時々何故か演奏をしていくと作曲者がいるような気がしたことがあります。
別にブラームスの姿が見える!なんてホラー番組ではなく、彼がホールの中にいるような気配を感じていました。
特にその時は良い評価を頂くことが多いですね。
作曲者として喜んでくれてたから我々に微笑んで気配を感じさせてくれた、と思いたいですね。
さて彼らはどこにいるかというと結局は楽譜の中に刻み込まれているのです。
音楽は手術と同じく「一期一会」ですので弾く度に演奏は違うのですが、演奏の度にこの世に復活しているように思いませんか?
実は私、チェロはある理由で卒業して、ピアノレッスンに不定期で通っています。
私が今、使っている楽譜は実は義理の母が使っていた楽譜なんです。
家具・道具・本なんかのアンティークな物って落ち着きませんか?
使っていく間に出てくる色合いなんかが好きです。
色を見ていても良いですし、なんとなく温かみを感じます。
写真のようにちょっと黄ばんだ楽譜でレッスンの古い書き込みがあると先生と「どれどれ」と見てみたり、今の楽譜との違いを見てみたり、結構楽しめるものだと思います。
しかもよく考えたら世界中で、私のような下手の横好きレベル→アマチュア→プロ→世界でも一流と各レベルでコンサートが開かれていますから時間だけでなく、空間さえも天才は超越できるようになるのでしょう。
翻って、私の場合で考えるとやはり患者さんとの出会いでしょうか。
病気でないと私とは会えないわけですが、患者さんや御家族が治療を終わってお別れするときに「楠山と出会って良かったな」と思って頂ける様な良い仕事をしていきたいですね。
退院後に患者さんがいつもなら自覚していた症状が出なくなったことを実感されたり、御家族が患者さんの症状がなくなった時に、退院後は忘れていたけれど、ふと患者さんの心の中で主治医として思い出してもらえるのであれば、医師としての幸せですよね。
ん・・・?思い出すは他にもありますね・・・。
また症状が再発して「ツカザキ、行こうかな・・」と思ったときもですね。
うーん、そっちは少し困りますが・・。
そうならないことを祈っています。
三寒四温とこの時期はいうようです。
寒暖の差が大きいときには私達の科が忙しくなるときです。
今、早出で来ましたが、当直の心臓血管外科の先生がいない・・・・。まさか・・。
どうぞ皆さんも体調には十分気をつけて下さいね。
結局、その後手術室から拡大鏡の箱を抱えた少し疲れた心臓血管外科医と会いました・・・(午前6時50分)