ピックアップ Pickup / Column

皆さん、新年明けましておめでとうございます。
良い年をお迎えになられたでしょうか？
意外とこの業界、年末休みは当直・待機などでなかなか完全にフリーというのは難しい業界です。
実は余り年末年始に休むという習慣がないのかもしれません。
今年は家族と共に新年を迎えることができました。

小売業や飲食業では正月はお休みするという方向に向かっているようですね。
何もなくなってしまいますと、私の経験では独身男性医師なんかは、下宿していると冷蔵庫にはビールとおつまみ、ジュースぐらいしかなく餓死の危険性が訪れます。
病院で看護師さんが持ってきてくれたおせち料理を少し頂いて糊口をしのいだり(←この使い方おかしいですね)、医局にある食料品で生命維持をしたりします。

最近では正月・ゴールデンウィーク、ちゃんと飲食店が普通に営業してくださることに感謝しておりました。
ただ自分たちの立場からの考えだけでなく、皆さんも休んでいただかないといけないので、今年ぐらいの我々が餓死しない程度に皆さん休むが良いのでしょうね。

年末年始、お仕事している業界は意外と多いですよ。
交通機関・ライフライン・医療業界・警察や消防・救急・営業しているコンビニさん・・・あ、あとゴーン氏が逃走したので、東京地検特捜部と裁判所の皆さん、お疲れ様です。

年始のブログだからって何か型にはまったことを書かないといけないわけでもないですが、今日は「時間」のお話。

時間って不思議じゃないですか？
楽しい時間や集中している時間はあっと言う間に過ぎるし、苦しい時間はとても長く、永く感じます。
私も中年の域に達してきました。
ふと思うのですが、最近時間の流れが徐々に加速しているように思います。

若いときには色々な先輩から
「時間を大切にしなさい。年を重ねると時間はすぐ経ってしまうから」と言われてきました。
私自身は貧乏性なのか、祖母が私に教えた「早起きは三文の得」、「働かざる者食うべからず」が染みついていたのか、空き時間ができるのが嫌いで、学生時代からバイトやクラブを入れておりました。
余り自宅にいた記憶がありません。

毎日忙しくさせていただいて色々な経験をさせてもらっていたら、時間は早く過ぎるように感じるはずですが、学生時代よりも今の方が時の流れは速いように感じます。
何故でしょうね。

若いときより明らかに仕事が多くなったわけでもなさそうですが、若いときと比べると自分だけのことを考えていたら良い、という感じではなくなったからでしょうか。
それとも自分にある時間が徐々に少なくなってきていることを本能的に感じているのでしょうか。
正直、最近カテ(カテーテル)だけ考えていた時代は楽だったな～、って思うこともあります。

人間って不思議な物です。
今日テーマにした「時間」もそうです。
限られていると分かっていれば、人は「それ」を大切にするのですが、限られていると分かっていないと人は怠惰に流れて「それ」を無駄にします。

でも、時間は限りありますよね。
人って一般論では分かっているのに自分の問題となるとそれを実行できていないこと、よくあります。
私も休日で意識が回復すると昼過ぎになっていると「無駄な休日過ごしちゃったな・・」って悲しくなります。

先日ある小説を読んでいますと「テンパス・フジット」という言葉を見つけました。
勿論括弧書きで、日本語で「光陰矢の如し」とありました。
ふと気になって調べてみるとラテン語のようですね。
”Tempus Fugit”、英語ではTime Flies (訳としては「時間は飛んでいく」かな) だそうです。

ちょっとラテン語や日本語の方が格好良いですね。
そう思って家を歩いていますと、ある人から頂いた時計に ”Tempus Fugit” とあるではないですか。
今までその時計の前を何回も歩いていましたが、全然気付かなかったのです。
もしかしたらこれは私への神様からのアドバイスなのかもしれませんね。

さて今年も始まりました。
自分の中ではいくつかの課題とやるべき事が出てきています。
全部できるかは分かりませんが、今年も何か新しいことを始めて見たいと思います。

今年のおみくじは「吉」。コメントに
「道理を知るだけではそれほど難しくない、実行に移すことが難しい。今、素早い決断と行動力が必要である。逆風の中でも着実に計画をすすめていけば運気は開ける」
と書いてありました。

私も弱い人間なのでつい回避したい気持ちがわき上がることがあります。
でも今年は「やるべき仕事」は逃げずにさっさと頑張ります！
私は神様は自分の心に中にいると思っております。
自分が納得できるような１年にしたいですね。

皆さんも充実した実り多き1年でありますように。