こんにちは。改めて明けましておめでとうございます。
本年ももし余った時間がありましたら本ブログにお付き合いいただけると幸いです。
今日(1月9日)は寒いですね。
患者さんのお話によると日中でも3℃であったとか。
姫路でここまで冷えるのは珍しいのではないでしょうか。
私自身は大阪の堺の出身です。
堺と比べますとやはり少し姫路の方が寒いように思います。
そうそう、実は私が大学院を卒業決定して姫路に転勤してきたのは1月1日付けの人事でした。
結局年末に引っ越しをしてきたのですが、あの日も寒かったですね。
「何で1月人事なの?」と思いながら、引っ越し屋さんより前に家に着いていないといけないので早めに家を出て姫路に向かいました。
その日もとても寒い日で駅に着くと数センチ雪が積もっていたんですよ。
私は雪に慣れていないので、「銀世界の姫路城も綺麗だな」なんて悠長なことを言っていたのですが、駅前にタクシーが1台も無く列ができています。
雪の朝ってなんであんなに静かなんでしょうね。
ギュルギュルとチェーンを巻いたバスが時々走っていたので、コンビニでおにぎりを2つ買って、ダイヤバラバラのバスに乗って何とか家に着くことができました。
しかし・・・皆さん想像がつくでしょうか。
まず、電気は来ていたけどエアコンが無い!
ガスは来ていないからお湯は沸かせない。
勿論、引っ越し前なので家具はない。
やばい!やばいです!
更に予定の時間になってもインターホンは鳴らず、その代わり携帯は鳴り、
「雪で遅れているんですよ。かなり遅れそうです!」という無情な電話が来る。
最初は大丈夫大丈夫、と言い聞かせながら待っていましたが、荷物は来ず、コートを布団代わりにしてくるまっていましたが寒さは下からわき上がってきます。
なんか、雪山で遭難する感じってこんな感じ?!って思い、食べたら少しはマシかな、とコンビニのおにぎりを開けてみると寒さで固くなっていて、ひもじさは3倍になりました。
それでもまだ待ち人(引っ越し屋さん)は来ず、身体は冷え切り代謝が落ちていくのがわかりました、多分。
頭の片隅に「転勤の循環器内科医、姫路市の屋内で凍死!引っ越し屋さん、間に合わず」なんて3面記事の見出しが躍り始めたときに「ピンポーン」って来ました。
凍り付いた顔の私を見て、「まずエアコン、つけますね!」と言ってくれて助かったと思いました。
エアコン・電気・水道・ガス、私達の日常に当たり前にある物の有り難さっていつもは理解していないんですよね。
大切な物ほど失ったときに気付くのでしょうか。
今、窓際でパソコンを使っていたら足から寒くなってきたので、「ウー」って言いながらお風呂に入ってきました。
湯船で考えていたのですが、昨年から今年にかけて、世界中で「コロナ」という単語を聞かなかった日は無かったと思います。
医学は科学の一分野(数学・物理学ほど数学的美しさは無いですね)ですし、科学は文化・文明の中にあります。
コロナウイルスは医学の中の登場人物の一人に過ぎないのですが、今や文化・経済・政治・環境・働き方などの社会・コミュニケーションまで変えようとしています。
先日のブログでも書いたように「まだ生物かどうかさえ確定していない存在」如きにです。
私は循環器内科医ですが、やはりコロナの影をヒタヒタと感じていますし、今までできていたことができなくなっている現状も感じます。
患者さんでも「病院行くのが怖くって・・」という声も聞きます。
確かに相手が目に見えないから恐怖感があるのもわかりますが、治療を中断してしまって大きな病気になると今の状況ではもっと酷いことになってしまいます。
検査も大切ですが身体を触る診察を非常に重視して、身体所見で何回か助けられた医者としては正直不満ですが、オンライン診療や処方箋もメールなんかで送られて宅配されるシステムなんかも進んでいけば良いのに、と思います。
破壊の後の創造、ルネッサンス(これって昔の復活だっけ?古くてもそこに新しい物がくっついたら新しい形の再生ですよね) という形で、コロナの一件で新しい時代が来る、と前向きな方向に考えて、厳しい状況を一緒に乗り越えていきたいですね。
急に寒くなりました。
お風呂から寒い脱衣所や早朝の散歩だ!って寒い中に出ないでくださいね。
今年は良い年でありますように。
今回の写真は大晦日の病院付近の風景とあるお菓子屋さんで見たお菓子の家です。
お菓子の家、素敵ですね!
今年はおみくじは大吉でした。良いことありますように。
【病院付近の風景】
【お菓子の家】