ピックアップ Pickup / Column

こんにちは。少し秋らしい高い空になってきましたね。
いかがお過ごしでしょうか。
今週末は出張が連結してしまって、宝塚でカテーテルの勉強をしてから、東京に講演を聴きに行っておりました。

元々は土曜日だけの予定であったのですが、日曜日は東京で勉強しませんか？と誘われて、「日曜日は家でゴロゴロしたいんだけどな～」と思ったのですが、ま、声をかけてもらえる間が華、という言葉もありますので行ってきました。

土曜日はちゃんと午前中から真面目に手術を見せてもらい、お昼に役割も頂いておりましたので、発表をさせてもらいました。
その後もう少し勉強して、東京へ直行となります。
新大阪駅に着いてホーム上でボケーッと新幹線を待っていると、いきなり「ツカザキの楠山先生ですよね？」と声をかけられました。

姫路駅のホームであればまだ分かります。
でも新大阪駅でまさか声をかけられるとは全く以て想像しておらず、思考が停止してしまいました・・・。
「いかん、またもや遭遇してしまった」と頭の中はいっぱいになります(ブログ 2020年5月「遭遇と邂逅」をご参照ください・・・)。

前回は邂逅ですが、今回は遭遇です。
ショックから立ち直って、声をかけてくれた女性の顔を見て、自分の記憶と必死に突き合わせますが、合いません。
「あー、この人、分かってないな～」と思ってくれたのか、「以前ツカザキで働いていた○○ですよ」とヒント、いや答えを言ってくれました。

言われてみれば！と漸く分かりました。
新卒の時に一緒に働いていたことがある看護師さんでした。
院外で会うと全然イメージが変わりますよね。
名前を聞くとスーッと目の前の顔が変わって院内で一緒に働いていたユニフォーム姿の彼女を思い出しました。

初めて会ったのは社会人1年生の時でしたが、雰囲気が落ち着いて大人っぽくお洒落になっておりました。
この時期はとても伸びが大きな時でもありますしちょっと見なかっただけで彼女の成長を感じることができました。

たった数分の立ち話程度ですが、近況を聞き彼女は彼女の乗り場へ歩いて行きました。
東京まで3時間の移動です。
移動中は休憩時間ですからお茶を飲んだり、小説や雑誌を読んだりすることもあれば、気分が乗ればこのブログやスライドを作ったりします。
でも今回は車窓を見ながら昔のことを色々と思い出すことができました。

彼女と何の縁かは分かりませんがこんな所で出会うなんてビックリですよね。
でも何よりも彼女が背広姿にも関わらず私に気付いてくれて声をかけてくれたのは嬉しかったですね。
だって、もし嫌われていたら声かけずに迂回されているはずですもん。

でもこの遭遇が10分前で無くて良かったですよ。
実はその前に私、飲み物を飲んでいたんです。
新大阪駅のホーム下って沢山美味しい物がありますよね。
丁度喉が渇いていたので、何か飲もうかな～と思っていたのです。
で、周りを見回して見ると、美味しそうに「イチゴミルク」とジューススタンドに大きく看板が下がっているじゃないですか。

お店の人は優しそうな女性の方2人、でも中年男性が1人で背広着て「イチゴミルクLを1つ」というのは結構勇気が必要です。
酔っ払っていたら若いときは男2人で夜の喫茶店で「ケーキパフェください」と言えたのですが・・・。

理性ある皆さんには「別に欲しい物、頼めば良いじゃないですか」と言われそうですが
「イチゴミルク」ですよ。
可愛い飲み物を連れがいるのであればまだしも、おじさん1人で真面目に買うのに逡巡しておりました。

で、案の定、お店の人にも真面目な顔をして注文を受けて頂きました。
でも飲んだら甘いだけではなく、少し酸っぱさもあって美味しかったですよ。

その姿の時に彼女に声をかけられなくてホントに良かった。
背広姿で「イチゴミルク」をおずおずとお願いしている場面はちょっとね。

ま、これからどこで何と出会うかは分かりませんね。
祖母や両親からも言われておりましたが、どこで誰に会っても恥ずかしくない格好でいること、これは確かに真実ですね。

では、皆さんごきげんよう～。