ピックアップ Pickup / Column

こんにちは。お元気でしょうか？
朝晩寒くなってきましたね。
ちょっと当院も歓迎すべき事ではないですが、活気を帯びてきました。
寒暖の差が激しいときは血圧も変わりますし、それが血管のストレスになっているようです。
気をつけましょうね。

さてそんな病院内ですっとんぱったんしているある日、夕方に姫路を脱出して大阪にやってきました。
別に飲みにきているわけではないですよ。
研究会でお話をするために行ったんです。

医者の研究会といいますと同じ専門分野の医者が集まって、あーでもない、こーでもないと議論を闘わせている、と思われている方が多いと思います。
勿論、専門分野を深めていくためには1人の医者ではとうてい無理ですので、多くの仲間達と一緒に勉強して深めていきます。
とても大切な事です。

でも井の中の蛙、大海を知らず、って言葉があるように時として専門分野が違う人間との議論は気分転換にもなりますし、自分の分野を客観的に俯瞰するには非常に良い機会であると思います。

以前もお話ししたかもしれませんが、私の専門分野はカテーテル治療、確かに仕事としてはそうですが、実は動脈硬化に興味を持っています。
これでも内科医ですので手術だけではなく何回も手術を受けなくても良いように高血圧・高脂血症・糖尿病などへの理解は大切です。

更に動脈硬化は心臓にできると狭心症・心筋梗塞ですが、頭ですと脳梗塞、腎臓は腎不全、足だと下肢閉塞性動脈硬化症です。
ほら、病名は違っても動脈硬化は一緒ですよね。
こういう感じですので、機会あって他の科の先生方と勉強会をする機会を時々頂くようになりました。

今回は脳神経外科の先生とコラボして勉強会をしましょう！とお誘いを頂いたわけです。
その誘ってくださった先生のお名前は永田先生。
最初、「？、どこかで聞いたような名前だな～」と思って伺ってみると、ツカザキで一緒に働いていた先生ではないですか！

一緒に働いていた先生からのお誘いを断るなんて、言語道断、人倫にもとる行為です。
特に私達、医師という人種は個人主義の部分はどうしても社会人の中でも強い業種です。
声をかけられたからには行かないとダメです。
昔、一緒に働いていた先生からのオファーです。
勿論、２つ返事で受けました。

人間、久しぶりに会う時って緊張しません？
同窓会とかで昔と変わっていたらどうしよ、僕も良い意味ではなく「変わったな～」と思われたらどうしよう・・と不安になります。

ただ、永田先生は単に一緒に働いていたというよりは、ちゃんと仕事をして夜になってトボトボと医局に戻ってくると何故かその人もいる、という感じです。
「お互い大変だよね～」という感じで謂わば、戦友に思えた先生です。

多分忙しく働いていたのでしょうが、彼は笑顔で大変そうな顔を見せない明るい先生でした。
私も一緒に話していると疲れが癒やされておりました。

それ故にドキドキしながら新幹線に乗り会場に乗り込んだ、いや、到着したのです。
丁度先生も到着されたのか玄関ホールで会いました。

久しぶりに会っても「この人、変わったな」か「この人、変わっていないな」というのは瞬時に分かりますよね。
5年以上は空いているはずですが、すぐ以前の永田先生と変わっていないのはすぐ分かりました。臨床家です。

勉強会開始までの30分はあっという間に近況報告で終わってしまいました。
実質的に彼は新しく科を立ち上げているところのようです。
立ち上げ、会社と一緒である物を運営する、とは全く異なります。
我々の世界でも立ち上げに関われる人は全員ではありませんし、自分の力を試すチャンスでもあります。

永田先生のお話を伺っていると人間の根幹は変わっていないのですが、大きくなられたように思いました。
まあ、臨床に対する熱い気持ちは変えようが無いよね。

私も分野が違う先生との勉強会はスライドを変えます。
今回は高血圧と頭の話を少し勉強したことを入れてお話しさせて頂きました。
両方の興味がある所で議論した方が両方とも面白いですもんね。

講演もあっという間に終わり一緒にお食事です。
彼は変わっているけど変わっていない。
意味、分かって頂けますでしょうか？進化していますね。
もう一度一緒に働くことができれば、今度は以前よりも面白くなりそうですね。

以前も東京の方で進化している人をブログで書きましたが、私の周りには進化していく人が多いですね。
私も彼らを失望させないように頑張らないといけないですね。

永田先生、楽しかったです。
先生の益々の御活躍と御健勝を祈っています。
また会える日を楽しみにしています。

あ～、知識も気持ちも inspire された。
楽しい週末でした。