こんにちは。
皆さんご無沙汰しております。
5月の上旬、連休はあったのですが、ブログを書くところまで手が回りませんでした・・・。
休みもあったので時間もあったはずなんですが、時間はあったらあったでついつい無駄に使ってしまうのでしょうか。
実は時間に追われていた方が仕事は進むんじゃないか、と思う事があります。
さて、先日大学から伊藤先生に当院に来ていただいて心臓超音波検査の勉強会を開催しました。
勝手に「エコー姫路」と銘打ちましたが、エコーハワイ、というアメリカのエコーの大きな研究会があります。
大学にいる時、先輩方が「エコーハワイ、行ってくるわ!留守番よろしくな!」と楽しそうに病棟業務を押しつけ、いや、依頼して出張に出られておりました。
で、後で聞くところによるとエコーの勉強会は午前中ぐらいで午後は海に浮いている人が多い、とのこと。
当時は学会にしちゃ、先輩みょーに楽しそうに行くな~、と思っておりました。
ま、ハワイでやるという段階でもはや確信犯といったところでしょ。
でも恐るべき事にエコーハワイの主催は American Society of Echocardiography (アメリカ心エコー図学会) ですので、完全に公式な研究会です。
ムー、「よく遊び、よく学ぶ」という素晴らしい遊び心のある学会は羨ましいよな~って思いますよね。
ま、先日は日本のカテの学会 (CVIT2025) も北海道で開催されておりました。
北海道、ニセコは知りませんが札幌で十分。お魚、美味しかった・・・。
またやってくれないかな~。
こういう遊び心がある学会は大好きです。
さてエコーハワイとは規模が異なるエコー姫路、を開催しました。
実は当院カテーテルやTAVI 等のカテーテル関連の専門医は複数名いるのですが、エコーの専門家はおりません。
でも、エコーって循環器内科にとっては無くてはならないもの。
以前は(それほどカテーテルが多くなかったし雑務も無かった・・) エコー室にフラリと寄って技師さんと一緒に議論をする時間もありました。
所見用紙を見てドライな関係よりは、私自身技師さんと議論したり患者さんの他の情報を合わせて一緒に考えたりする方が好きです。
勿論、今はその技師さん達も経験を積み、私よりもエコーはとても上手ですので、私の出る幕はなく、技師さんの中で議論をしているようです。
でも心臓超音波検査の世界も発展はしていますので、大動脈弁をカテーテルで治療したり、心房中隔に穴が空いて脳梗塞などを起こすのであれば、その穴に栓をカテーテルでするような新しい治療も出てきました。
治療が発展していきますと検査もそれに追いついていかなければなりません。
新しい知識を catch up していく必要があります。
今や循環器といっても心臓の血管・足の血管・弁膜症や構造的心疾患・不整脈・心筋症・・・と多岐にわたり、必要に迫られて専門性は高くなっています。
(私個人は循環器一般は知ってる中で、一つ強みがある位が良いと思います。)
てな感じで今回から元々知り合いであった大学の伊藤先生に来てもらって、技師さんのプレゼンテーションを聞いてもらいながら議論や日常臨床での疑問点に答えてもらう勉強会をすることになりました。
同じ事をしていることも職人の世界では大切な事ではありますが、他の人に見てもらって評価をしてもらったり新しい知識や指導を受けたりすることは実力を上げるためには必要不可欠です。
あと、心エコーも深い専門技術を必要とします。
やはり非専門医が議論するより質の高い技師さん達が必要とする議論ができるので招聘させて頂きました。
ま、とはいっても伊藤先生、こんな感じの優しいお兄さん(もう我々はおじさん?) です。
当院の技師さんがプレゼンテーションした画像・サマリーの表現などを的確に指導してくださいました。
時々、私も門外漢で疑問に思っている事を聞いてもしっかり答えてくれました。
あっという間の2時間強の時間が終わりました。
プレゼンした技師さんも充実した良い意味でちょっと疲れた顔をしておりました。
この刺激が日常の仕事に役立つと良いですね。
勿論、頑張った後は御褒美がないといけません。
私も元々、大阪の堺の人間で姫路に来て食べ物が美味しい!と思った人間ですので、伊藤先生と一緒に飲みに行っていました。
大学や学会会場では素面で会うのですが(当たり前)、良い意味でお酒が入ると色々な話を聞くことができますし、「こんな事、聞いたら悪いかな~」って思う事も聞くことができます。
ま、飲み会に誘うのも以前と比べますと気を遣うこともありますし、苦手にしている人がいても良いと思います。
ただ、お酒が飲めなくとも美味しいご飯を食べていれば良いですし、そこでしか見せない顔や話は意外と価値があるようにも思えます。
何を話したかは詳細には覚えていませんが、楽しく美味しい食事を一緒にさせてもらう事ができました。
ね、二人とも完全に off の顔になっちゃっているでしょ。
さて、このエコー姫路、年に2回程度技師さんの試験のために開催されています。
伊藤先生、来月もハワイに負けない暑い、ではなく熱い議論をしようぜ。
私もその日は久しぶりに学術的な薫りを味わったからか少しテンション上がって寝付きが悪かったです。
やっぱり医師も科学者。
このような議論はスポーツと同じで良いものですね。