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ツカザキヘルスラボ

緑内障ってなに?~症状と治療法について~

みなさんこんにちは!ツカザキ広報編集部です!
今回はツカザキ病院 眼科 涌田医師による「緑内障ってなに?~症状と治療法について~」を動画でご紹介いたします。
※動画には音楽・音声が入っております。再生場所や音量にお気をつけください。Wi-Fi環境での閲覧を推奨します。

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こんにちは。ツカザキ病院 眼科の涌田 寛之です。緑内障という病気の難しさを日々実感しながら診療にあたっております。

緑内障ってなに?

緑内障とは視野が欠けてくる病気で、一度欠けた視野は元には戻りません。
40歳以上の20人に1人が緑内障になると言われています。この割合は年齢と共に増加していき、70歳以上だと10人に1人となります。さらに上の年齢になると割合がもっと高くなるだろうと言われています。

 

白内障との違いは?

白内障は視界が全体的にぼやけていくのに対して、緑内障は視界の一部からぼやけていくということが違いになります。

緑内障の症状が出る箇所

片目をつぶって真っすぐ見たときの鼻側からぼやけていきます。逆の眼でも同様です。反対の眼で見えているところがぼやけていくため、緑内障を自覚するのは難しいのではないかと思います。

 

緑内障になるとどう見えるのか

実際の見え方(初期症状)

まずは緑内障の初期症状についてご説明いたします。

画像が2つありますが、それぞれ右眼と左眼の画像で真ん中の赤い丸を中心に見ている状態です。
どちらの画像もぼやけて見えるところがあると思いますが、両眼で見ると……(下図)

ぼやけているところが隠れてしまいます。

症状が進行すると…(中期以降)

左眼は中央部分が見えていますが、その周辺部がかなりぼやけている状態です。
右眼も上の方がぼやけていますが、左眼と比べてある程度見えている状態です。
このような見え方ならすぐに気づくのではないかと思われるかもしれませんが、両眼で見ると……(下図)

実際にはかなり見えていることになります。
しかし、左眼はもう元には戻らない症状が出ています。

これが緑内障の怖いところです。

 

どうしてすぐに症状に気づけないのか

緑内障の症状にすぐ気づけない理由は4つあります。

1つ目は両目で補い合っているからです。
両眼で見ているため、片方の欠けている視界をもう片方の目が補っているため、気づきにくくなっています。

2つ目は頭(脳)で認識されていないからです。
実際に視界が欠けていても、頭の中では『ぼやけている』と認識されていないことになります。

3つ目は眼を常に動かして見ているからです。
眼が動くと、欠けている部分が動いてぼやけて見えなかったところが見えるようになるため気づきにくいということになります。

4つ目は視野の欠け方が黒く抜けるのではなくぼやけるからです。
真っ黒になっていたらすぐに気づけると思うのですが、実際にはぼやーっとしているだけで、中々気づきにくいです。

 

緑内障の治療について

治療には目薬・レーザー・手術の3つあります。
まずは目薬やレーザーの治療から始めていきますが、それでも眼圧※がコントロールできない場合は手術を行います。
※眼球内部の圧力のこと。眼球内部にある房水という液体が一定の圧力で循環しているため、丸い形状を保っています。

緑内障の手術というのはたくさんありますが、すべてに共通して言えることは眼圧を下げる手術ということで、かすみをとる手術ではないということです。
どの手術が患者さんにとって適切なのかは、緑内障の病気のタイプによって大きく変わります。検査をすることで最も合う手術をご提案しております。

治療の目薬の本数が減っていたり、目薬無しで眼圧が大幅に下がったりすることが手術の目的になります。

緑内障の治療目標

緑内障の治療目標は、一生涯にわたって失明させないことだと考えています。
平均年齢が伸びていく時代において、『70・80歳まで目が見えればよかった』から『80・90、そして100歳まで眼が見えるようにする』という目標に変わってきています。

早いうちに緑内障を見つけて治療していくことが大切になってきます。

 

まとめ

・緑内障とは視界の一部がぼやける病気

・症状はまっすぐ見た際の鼻側から出る

・視野が欠けている箇所を両眼で補い合っているため症状に気づきにくい

・手術ではかすみは取れず進行を遅らせることが目的

症状が気になる方は、まずはお近くのかかりつけ医にご相談ください。

 

参考:公益社団法人 日本眼科医会 ”緑内障といわれた方へ―日常生活と心構え―”
   https://www.gankaikai.or.jp/health/56/index.html

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