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DPCデータによる病院指標

令和2年度 ツカザキ 病院指標
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 80 92 76 81 247 528 959 1824 1260 267
2020年度退院患者の平均年齢は69.3歳、60歳以上の患者割合が全入院患者の79.6%を占めています。内訳として男性は67.7歳(57.8%)、女性71.6歳(42.2%)でした。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 18 12.28 13.00 5.56 79.72
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし
0400801499×012 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病ありA-DROP スコア2
060380xxxxx00x ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 定義副傷病なし
高齢化が進み、複数の疾患を抱える患者さんが増え、細分化された診療体制だけではなく、総合的かつ全人的な診療が必要なケースが増加しています。当院の総合内科では、他の診療科とも密に連携を取りながら、統合的に全身管理を行うことを目標に、外来をはじめ、救急外来や入院など、幅広い知識を元に医療を提供しています。昨年度実績からも、比較的高齢の患者さんが多く、尿路感染症から誤嚥性肺炎まで、幅広く診療にあたっていることがわかります。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 65 4.15 4.86 0.00 68.68
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 39 4.77 7.23 0.00 65.72
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 28 13.14 16.19 3.57 74.18
060035xx99x6xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 15 3.07 4.51 0.00 72.07
060150xx02xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 15 5.47 9.76 0.00 43.20
外科で扱っている症例は大きく分けると、消化器系および乳腺などの各種がん、良性疾患に対する診療および手術を行っています。当院では手術を行う際により侵襲性の低い”腹腔鏡下”での手術を第一に選択しており、開腹での手術と比べて術後、早期に退院することができます。患者個人の全身状態や生活環境を考慮し、最適な治療方針を当科全体で検討しております。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 134 35.04 25.09 46.27 83.18
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 84 25.37 23.36 0.00 75.88
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 28 31.71 21.03 3.57 70.93
160700xx97xx0x 鎖骨・肩甲骨の骨折 手術あり 定義副傷病なし 28 4.00 6.19 0.00 55.93
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 25 13.52 15.03 8.00 73.36
整形外科では、患者数が年々増加しており、地域密着型医療機関として、中播磨地区、西播磨地区の患者さんを広く受け入れています。入院の約36%は救急搬送後の入院で、近隣地域で発生した交通外傷など、緊急性の高い患者さんを多く受け入れ、高度な医療技術を必要とする外傷等の治療に取り組んで地域医療、救急医療に貢献しています。高齢の患者さんでは、合併症がある患者さんも多くおられ、高い知識と経験、技術が求められますが、他の診療科とも連携を取りながらチームで診療にあたり、安全な医療の提供につとめています。また、当院では、在宅復帰を目的とする《地域包括ケア病棟》を開設しており、主治医、看護師、専従リハビリスタッフ、在宅復帰支援担当者が協力してスムーズな在宅復帰を目標に、患者さんのリハビリや在宅復帰支援に関する相談・準備を行っています。全体的に患者数は増加傾向にあり、上記疾患においてもその利用率は高く、今後も需要の増加が見込まれます。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 66 12.77 9.68 7.58 75.41
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 55 12.87 8.18 27.27 68.65
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 43 8.77 7.48 2.33 63.65
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 34 2.85 3.04 0.00 65.74
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 31 26.00 18.86 41.94 68.13
脳神経外科では前年度同様、外傷性くも膜下出血、硬膜下血腫、脳挫傷等の頭部外傷に伴う頭蓋内血腫による入院数が最も多い結果でした。高齢者の転倒による受傷が多く、それを示唆するように平均年齢も高くなっています。その中でも多い疾病が慢性硬膜下血腫となります。慢性硬膜下血腫とは頭部外傷等の後、数週間~数ヶ月かけて脳を覆っている硬膜と脳との間にじわじわと血が貯まってくる病気です。症状が出ていたり、血腫が増大している場合は手術が必要となってきます。次いで入院患者数の順番ではてんかん、未破裂脳動脈瘤、外傷を伴わない頭蓋内血腫となっています。4番目に多い未破裂脳動脈瘤の入院症例はDSA(脳血管撮影)検査を目的とした2~3日の短期入院です。DSA検査により頭蓋内の血管の状態を詳細に調べることができ、検査結果を踏まえて手術の内容を決定します。また上記にはありませんが、脊柱管狭窄症の入院症例・手術症例も多く、患者さんごとの病態に合わせて適切な手術をしています。頭蓋内血腫、脳梗塞に対しては早期からリハビリテーションの介入を行い、急性期の治療後は回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟へ転棟していただき、スタッフ間で連携しながら患者さんの退院支援を行っています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 22 13.59 8.15 22.73 67.82
050161xx97x1xx 解離性大動脈瘤 その他の手術あり 手術・処置等21あり 14 28.71 29.23 14.29 65.50
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 10 14.00 11.56 10.00 77.30
050080xx0111xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等11あり 手術・処置等21あり
050170xx9720xx 閉塞性動脈疾患 その他の手術あり 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし
当院の心臓血管外科では、中播磨だけでなく西播磨医療圏の医療機関からも緊急手術の必要がある患者さんの紹介を広く受け入れています。
令和2年度実績の主なものとしては、末期腎不全のシャント手術加療が最も多く、次いで解離性大動脈瘤、非破裂性大動脈瘤に対して手術を実施した症例が多くなっています。ステントグラフトによる治療では、手術による切開部を小さくすることで身体にかかる負担を少なくすることが早期退院にも繋がり、平均在院日数の短縮を図っております。また循環器内科との連携は不可欠であり、万全の体制を整え、狭心症・弁膜症・閉塞性動脈疾患の手術加療にも随時対応している状況です。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 246 2.10 4.95 0.00 72.99
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり片眼 113 4.35 8.97 0.00 55.30
020150xx97xxxx 斜視(外傷性・癒着性を除く。) 手術あり 89 1.70 3.15 0.00 20.91
020220xx97xxx0 緑内障 その他の手術あり片眼 80 2.09 5.79 0.00 70.43
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 54 2.83 6.49 0.00 71.15
当院では白内障に対する”水晶体再建術”を最も多く行いました。入院での治療だけでなく硝子体疾患、緑内障などほぼすべての領域にわたって日帰り手術を行っており、記載されている以上に症例数があります。詳しくは当院の眼科ホームページの症例数をご参照ください。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060×2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 140 20.07 15.64 8.57 70.55
010060×2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病1あり発症前Rankin Scale 0、1又は2 42 26.95 17.35 21.43 78.38
010060×2990400 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 3、4又は5 39 32.36 19.18 20.51 76.77
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 23 36.70 18.86 21.74 72.04
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 17 15.35 7.48 11.76 71.06
脳神経内科では、脳血管障害、神経免疫疾患、神経変性疾患を中心に診療しています。中でも脳卒中の急性期病変、脳梗塞の入院症例が上位を占めていますが、神経免疫疾患、てんかんに関しても多くの治療実績があります。また、脳神経外科と協力しながら、中播磨・西播磨圏域を中心として積極的に救急車を受け入れております。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 56 9.16 7.13 0.00 75.02
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 53 7.98 5.67 1.89 62.43
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 44 1.98 2.54 2.27 73.48
110420xx02xx0x 水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等 定義副傷病なし 22 3.82 4.13 0.00 69.45
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 17 7.94 8.52 0.00 78.35
令和2年度は、膀胱悪性腫瘍に対する診断・治療目的に入院される患者さんが多く、次いで上部尿路疾患に対して結石除去術を実施する症例が続く結果となりました。前述の悪性腫瘍疾患治療は、ここ数年増加傾向にあり、全国がん登録の件数と増加傾向が比例します。また、前立腺、腎臓の悪性腫瘍に対する手術も増加傾向にあり、精巣癌・陰茎癌などに対する手術加療も実施いたしました。悪性疾患に対する検査・治療が徐々に増加している状況です。
上部尿路結石疾患に対する治療も実施しており、上記には含まれませんが、体外衝撃波結石破砕装置を使用し、外来での結石治療が可能です。
在院日数は短縮傾向、平均年齢は上昇傾向が見受けられます。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 195 3.10 4.44 1.03 70.03
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 169 2.11 3.07 0.59 68.17
050050xx9920xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし 122 2.09 3.26 0.82 71.83
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 70 2.01 5.43 0.00 74.13
050130xx9900xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 58 10.76 17.23 8.62 78.98
循環器内科の入院症例数では狭心症に対するカテーテル検査・手術が上位3位を占めました。
皆さん御存知のようにカテーテルは手首・肘・足の付け根から2-3mm 程度の管を心臓や足の血管まで挿入し造影剤で血管を描出する検査、ステントや風船で血管を広げてくる手術をするときに使用します。
最近では狭心症における手術適応は中等度の病変では機能的虚血を証明することも必要とされております。3番目の項目が主に機能的虚血を評価した入院であります。狭心症に関しては日常生活の質を左右しうる疾患でもあり心筋に血流が足りない場合は治療が必要な疾患でもあります。狭いところを何でも広げるのではなく、手術の必要性を十分考慮した診療を行っております。
同じ虚血性心疾患でも急性心筋梗塞症 (急性冠症候群を含む) は致命的にもなり得る緊急性のある疾患です。アメリカ心臓病学会のガイドラインにおいても病院到着からバルーン拡張までに要する時間 (Door to Balloon time) は90分以内を推奨しています。2020年度当院では救急車で来院以外の症例を含めて 平均87.8分、最短は 34分でした。時間短縮にはそれぞれの職種に応じた専門性と素早さが要求されます。引き続き心血管緊急治療に関して研鑽を続けて参ります。
心不全パンデミックと言われている今日この頃ですが、心不全入院も引き続き当科では多い疾患となっております。心不全は御高齢の方に多い疾患であり、平均年齢も他の入院と比較して高くなっていますが、昨年実績と比較してみると平均で1.2歳若くなっており、疾患の若年齢化が示唆されます。心不全に関しては多職種(医師・看護師・薬剤師・検査技師・リハビリ・栄養科・ソーシャルワーカー)を含めたカンファレンスを週1回行って情報共有を行って効果的な診療・指導を心がけております。
当科では入院早期からの心臓リハビリテーションの導入を行っており、早期離床・ADLの拡大は退院後の患者さんの生活の質に直結すると考えております。
いずれの疾患においても全国の平均入院期間より短い期間で退院して頂いております。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 58 12.07 9.53 1.72 76.57
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 22 3.59 2.66 0.00 76.32
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 19 8.58 7.74 0.00 66.00
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 18 8.72 8.11 0.00 76.44
060035xx03xxxx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 11 9.82 6.85 0.00 74.91
消化器内科では、地域密着型医療機関として、主に上部・下部消化管、肝・胆・膵の消化器疾患全般に対する診療を行っています。年々患者数は増加傾向にあり、中播磨、西播磨地域から広く患者さんを受け入れています。緊急が全体の約60%を占め、地域医療、救急医療に貢献しています。消化器疾患の診断と治療を、体に負担の少ない内視鏡で実施しており、胃や大腸、食道の悪性腫瘍、ポリープや腺腫等の良性腫瘍の早期発見、早期治療に努めています。内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術に関しては、外来でも実施しています。消化管に発生した出血性潰瘍による吐血、下血等の消化管出血に対しては、内視鏡的に止血治療も実施しています。止血が困難である場合等には、放射線科、外科と連携を取り、チームで治療にあたっています。また、胆管の結石や腫瘍を内視鏡で取り除いたり、胆汁等の詰まりを取るためにチューブを挿入することもあります。高齢の患者さんには、基礎疾患も多くあり、慎重に経過を観察する必要があるケースもありますが、患者さんに最善の治療を提供できるよう努めています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 18 13 14 1 8
大腸癌 13 21 19 14 20 1 8
乳癌 1 8
肺癌 1 8
肝癌 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
UICC病期分類では、がんの大きさ(広がり)、リンパ節転移の有無、他臓器への転移の3つの基準でがんの分類とステージ判定を行います。ステージが大きくなるほどがんが進行している状態となります。当院では上部・下部内視鏡検査等、各種検査を積極的に行っており、がんの早期発見に努めておりますのでステージⅠ、Ⅱの患者さんの割方が高いです。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症
中等症 17 20.29 77.29
重症
超重症
不明
誤嚥性肺炎等を除く市中肺炎患者に対し、肺炎の重症度分類であるA-DROPを用いて重症度別で患者数を算出しています。重症度が高くなるほど平均年齢が高く、入院日数が長いことがうかがえます。当院では、中等症の肺炎を多く受け入れています。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 483 31.06 75.05 22.15
その他
当院では脳神経外科、脳神経内科ともに脳梗塞を治療しており、9割の患者さんが発症から3日以内に治療を受けられています。発症から4.5時間以内の超急性期脳梗塞にはt-PA(血栓溶解療法)という薬剤を静脈内に投与し、閉塞した血栓を溶解させ途絶した脳血流を再開させる治療を行っています。t-PA療法対象外の患者さんには血管内に血栓回収用デバイスを挿入し詰まっている血栓を回収し閉塞した血管を再開通させる経皮的脳血栓回収術も積極的に行っています。急性期治療が終了した後、症状に応じて更なるリハビリ加療を継続して行っています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 56 0.84 2.91 0.00 65.71
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 49 1.02 1.98 0.00 65.94
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 21 2.71 11.00 4.76 72.76
K6335 鼠径ヘルニア手術 16 0.81 2.81 0.00 77.06
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 15 2.33 12.13 6.67 74.00
当科では”腹腔鏡下胆嚢摘出術”の件数が最も多くなっています。前年度と比べ、結腸がんに対する”結腸切除術(開腹・腹腔鏡下)”は約2倍となっています。腹腔鏡手術は従来の開腹手術に比べ、術後の回復が早いため、良性・悪性の疾患を問わず積極的に腹腔鏡下手術を行い、術後の在院日数の短縮に努めています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) 131 1.13 25.38 0.76 74.98
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 110 1.75 26.89 40.00 81.05
K0811 人工骨頭挿入術(肩,股) 63 2.19 35.92 28.57 80.76
K0463 骨折観血的手術(鎖骨,膝蓋骨,手(舟状骨を除く),足,指(手,足)その他) 38 1.11 6.82 2.63 61.71
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) 31 1.58 9.61 16.13 64.16
当院では、主に骨折、外傷性疾患、人工関節手術、関節鏡下手術について、整形外科領域全般を、保存療法から高度な手術まで幅広く実施しています。下腿の骨折に関しては、高齢の患者さんが多いことが特徴で、慎重に経過を診る必要があるような、合併症を有する高齢者の手術にも、他科と連携を取り、チームで診療にあたっています。外傷や関節の疾患などで地域医療を支えています。骨折観血的手術は、ギプス等では治癒が困難な複雑な骨折や重症の骨折、関節周辺を骨折した場合に実施する手術です。高齢者の大腿骨骨折手術では、寝たきりを防ぐため、できるだけ早期に手術治療を実施し、術前、術後からリハビリテーションを開始しています。機能回復や生活の質(QOL)の向上、早期退院、早期社会復帰を目指し、365日継続したリハビリテーションを実施しています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 61 1.02 10.08 6.56 79.52
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓切除) 47 3.38 27.77 12.77 71.47
K178-4 経皮的脳血栓回収術 43 0.14 40.23 46.51 77.88
K1781 脳血管内手術(1箇所) 39 1.69 25.82 23.08 67.59
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方又は後側方固定) 29 6.28 52.45 27.59 76.66
前年度同様、入院症例でも多い慢性硬膜下血腫に対する穿頭ドレナージ術が最も多く高齢者に多い手術となりました。慢性硬膜下血腫の手術は緊急手術となる場合が多く平均術前日数が短くなっています。次に多い脊椎領域の手術では脊柱管狭窄症、頚椎症性脊髄症等に対して脊椎固定術・椎弓切除術・椎弓形成術。腰椎椎間板ヘルニアに対して椎間板摘出術など実施し脊椎手術全体では167症例実施しました。経皮的血栓回収術はt-PA(血栓溶解療法)によって改善が認められない場合や治療の適応外症例に対して血管内に血栓回収用デバイスを挿入し詰まっている血栓を回収し閉塞した血管を再開通させるものです。当院では脳血管内治療の専門医が在籍し積極的に救急症例を受け入れているので、くも膜下出血や脳動脈瘤に対するコイル塞栓術、上記にはありませんが頸動脈狭窄症に対する経皮的頸動脈ステント留置術等の脳血管内手術を多く手掛け令和2年度は155症例実施しました。また、頭蓋底腫瘍、悪性脳腫瘍等の難易度の高い高度な手術も関連大学と連携をとりながら行っています。患者さんの状態によって適切な手術を選択し、脳外領域全般に渡り数多くの手術を実施しています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 16 0.81 15.31 31.25 68.94
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回)
K5551 弁置換術(1弁)
K560-22ニ オープン型ステントグラフト内挿術(上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術)(その他のもの)
K6082 動脈塞栓除去術(その他のもの(観血的なもの))
令和2年度は末期腎不全の透析導入・維持透析患者のシャントによる手術治療が最も多く、シャントトラブル等近隣病院からの依頼にも積極的に対応しております。次いで弁置換術、オープンステントグラフトによる手術を含めた治療が多く、いずれも時間を問わず対応している現状です。また、閉塞性動脈疾患も循環器内科と連携しながら検査後、血管内・外科的手術治療を行い、県外からの対応も行っています。また連合弁膜症による複数弁の手術、様々な併施手術治療等、チーム医療に特化した対応にて努めております。
尚、令和2年度は例年と比較して新規入院患者が減少したうえ、複数の手術を同じ入院期間中に実施しておりましたので、今回の報告上では手術件数が減少したように見えるものの、実際には例年同様の実績がございます。詳細は当科のホームページをご覧ください。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 292 0.00 1.10 0.00 72.11
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 210 0.01 2.47 0.00 63.91
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) 70 0.00 2.30 0.00 66.99
K2683 緑内障手術(濾過手術) 46 0.00 1.20 0.00 70.07
K2682 緑内障手術(流出路再建術) 39 0.00 1.21 0.00 69.72
当院では白内障に対して手術を行った症例が最も多いです。上記の疾患に対して、入院での手術だけでなく日帰り手術での対応も行っておりますので、昨年度よりも入院患者数は少ないのですが、日帰り手術を希望される患者さんが多くなっています。詳しくは当院の眼科ホームページ上の症例数をご参照ください。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 54 1.43 6.76 0.00 74.98
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 44 1.07 3.43 0.00 61.11
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 39 0.23 8.54 2.56 69.10
K775 経皮的腎(腎盂)瘻造設術 12 0.33 18.92 8.33 76.25
K841-22 経尿道的レーザー前立腺切除術(その他) 12 1.25 5.08 0.00 76.58
令和2年度、泌尿器科で最も多く実施された手術は、経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)で、54件実施されました。次いで、上部尿路結石に対してレーザーを用いた尿路結石砕石術(TUL)は、44件実施されています。また低侵襲手術である腹腔鏡による腎臓癌に対する手術が前年度より増加しています。全体的に在院日数は短縮傾向、平均年齢は上昇傾向が見受けられます。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 103 0.55 2.34 0.97 69.70
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 93 0.59 5.40 0.00 73.81
K5481 経皮的冠動脈形成術(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテル) 51 0.88 5.18 7.84 73.78
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 45 0.11 13.98 6.67 71.51
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 36 0.64 7.89 2.78 70.97
手術に関しては虚血性心疾患に関する治療が多くなっております。ここに示します上位5位の手術はステント留置でありますが、最近では小血管・ステント再狭窄に関しては薬剤コーティッドバルーンを使用することもあります。また当院では維持透析をされている患者さんも多く、複雑な手術となることが多い高度石灰化病変に対してはロータブレーター(HP参照下さい)を使用した血行再建も行っており、昨年比で20件増加しました。
また動脈硬化は全身疾患で、もはや循環器内科は心臓だけを診ている診療科ではありません。下肢閉塞性動脈硬化症も動脈硬化疾患の中で大きな位置を占めております。近隣の先生方からの紹介もあり、潰瘍(皮膚の一部に傷ができて皮下組織が露出してしまう)や壊疽(血流障害で足が腐ってしまう)などを合併すると創傷処置も必要となりますので、心臓血管外科・看護師・リハビリと協力して治療を進めて参ります。
循環器疾患はカテーテル治療のみでは完結しません。心臓血管外科との連携は積極的な治療を行うためにも非常に重要です。心臓血管外科とは週1回のカンファレンスを通じて症例検討を行いシームレスな治療を受けて頂けるよう、365日24時間体制で心臓血管外科・循環器内科医は常駐しております。また緊急性であることが多い心血管治療に昼夜問わず手術ができる体制を整えております。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 40 1.10 16.83 5.00 77.33
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 25 0.52 7.28 0.00 74.88
K654 内視鏡的消化管止血術 23 0.13 16.78 0.00 68.74
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 18 0.00 7.72 0.00 76.44
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 18 1.56 1.78 0.00 76.50
消化器内科では、中播磨、西播磨地域を中心に広く患者さんを受け入れており、消化器疾患全般に幅広く対応しています。大腸、胃の早期悪性腫瘍に対しては内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)、内視鏡的粘膜切除術(EMR)を実施し、早期発見、早期治療に努めています。内視鏡的手術件数は年々増加しており、ポリープ、腺腫等の腫瘍に対する内視鏡的手術等、今後、需要の増加が見込まれます。内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術は、外来でも実施しています。総胆管結石や胆管炎、胆管癌に対しては、内視鏡による結石除去、ドレナージ術やステント留置術等を実施しています。胃・大腸粘膜下層剥離術も積極的に行っており、年々増加傾向にあります。患者さんの体に負担が少ない内視鏡治療を実施することで、入院期間も短くなり、退院後早期に社会復帰が望めます。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 29 0.54
異なる
この指標では、播種性血管内凝固症候群、敗血症、真菌症、手術・処置の合併症の症例数を算出し、退院患者に対する発生率を、最も医療資源を投入した傷病名が入院の契機となった傷病名と同一か異なるかに分別して集計しました。【同一】である場合には、入院治療が必要となった疾患(播種性血管内凝固症候群、敗血症、真菌症、手術・処置の合併症)に対して、主に治療を実施したことを示します。【異なる】場合には、入院の契機となった疾患ではなく、既に発症している、もしくは、入院後に発症した疾患(播種性血管内凝固症候群、敗血症、真菌症、手術・処置の合併症)に対して、主たる治療を実施したことを示します。
更新履歴
地域の先生方へ(紹介手順)