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脳梗塞

脳梗塞

脳梗塞は脳血管が詰まることによって血液が流れなくなることで、脳細胞が死んでしまう病気です。脳梗塞治療では1分でも早く血管を再開通させることが、後遺症を少なくするために最も大切なことです。血管を塞いでいる血栓を溶かして、血液が再び流れるようにするのが、tPA静注療法です。発症から4.5時間以内の急性期脳梗塞に対するtPA静注療法は、現在標準的な治療として広く行われています。しかし、tPA静注療法は再開通率が低いこと(約30~40%)や適応時間が短いことが問題であり、その適応患者も限られています。

そこでtPA静注療法によって症状の改善が認められない場合や治療の適応外の症例に対して、カテーテルを用いた脳血管内治療が行われるようになり、最近では血栓回収デバイスによる血栓回収療法が注目されるようになってきました。 脳梗塞の血管内治療の多くは、発症後6時間以内の患者さんが対象となります。患者さんの状態によっては発症後24時間でもカテーテル治療を行った方が良い場合があります。カテーテルを足の血管から挿入して、頭の中の脳血管へ進め、血管を塞いでいる血栓を回収し、閉塞した脳血管を再開通させます。

手術方法

直径が3mm程度の太さの、全長150cm前後のカテーテルを、主に足の付け根から血管の中に挿入して行います。詰まっている血栓を、カテーテルを用いて吸引したり、金網の筒のようになっている血栓除去デバイス(ステント)を用いて、回収除去したりすることで再び脳血流を開通させることを目的とします。

右中大脳動脈が閉塞しています。

血栓回収デバイスを用いて血栓を摘出し、右中大脳動脈は再開通しました。

回収された血栓です。

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