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FUS(MRIガイド下集束超音波療法)とは

FUS(MRIガイド下集束超音波療法)とは

FUSとは、本態性振戦やパーキンソン病による手のふるえでお困りの方を対象とする治療です。
頭蓋骨を透過する超音波を多方向から1点集中照射し、ふるえの原因となる脳内の部位を熱凝固することで、ふるえを改善させる治療です。
頭を切らずに治療することができ、身体への負担も少なく低侵襲な治療です。

 

治療の対象者

・手のふるえで字がうまくかけない
・食事の時に、お箸やコップをうまく持てない、うまく口に運べない。
・手がふるえてスマホやパソコン操作ができない
・着替える時に、手がふるえてボタン操作ができない

このようなふるえの症状でお悩みの方で薬物治療の効果が低い方。
※SDR(頭蓋骨密度比)が低いと、超音波が通りにくく、治療ができないことがあります。




 

FUS治療の特徴

皮膚を切らず、頭蓋骨に穴を開けることなく治療を行うことができます。

超音波をしっかり頭の中まで到達させるため、全剃毛する必要があります。

局所麻酔(意識がはっきりしている状態)で治療を行います。

まずは低エネルギーで超音波照射を行い、最適の治療部位を確認します。

医師と会話しながら治療を進めることができるので、症状を治療中に逐一確認することができ、最適な治療部位かを確認することができます。

最終、設定したターゲットを高エネルギーで超音波照射し、ふるえを軽減させます。

治療は1回だけで、何度も治療する必要はありません。

 

治療効果について

ふるえの改善は治療中から感じることができます。

 

手のふるえの症状でお困りの方へ

数年前までは、ふるえに対する治療は基本的にお薬しか方法がありませんでした。
お薬が効く人もおられますが、お薬が効かない人もいました。
そんなとき、私達医療者側からできることはほとんどありませんでした。
患者さんには、諦めてもらうしかありませんでした。
しかし、FUSという治療ができるようになりました。
この治療により、一度は諦めていた、ふるえで困っている方々の助けになれるかもしれません。
ご本人・ご家族・お知り合いの方、もしお困りの方おられましたら、まずはご相談ください。

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