Q.斜視ってどんな病気なのですか?
A. 物を見ようとする時に、片目は正面を向いていても、もう片目が違う方向を向いてしまっている状態です。
Q.どんな見え方をしているのですか?
A. ずれた状態ではものが二つに見えますが、幼い時からずれていたり、
慣れてしまうと、片目の情報を無視して二つと感じない人もいます。
Q.斜視の種類とそれぞれの説明をお願いします。
A.
ずれの頻度
いつもずれている恒常性斜視と時々ずれる間欠性斜視があります。
ずれの方向
片目が見たいものを見ている時にもう片方の目が
- 内側にずれる内斜視と外側にずれる外斜視
- 上にずれる上斜視と下にずれる下斜視
- 傾きが左右でずれる回旋斜視
などがあります。
Q.斜視ってどんな検査をするのですか?
A. 眼が全方向に動くかどうか、動きが悪い場合はその原因となる全身や脳、神経、筋肉の病気が無いかを調べます。また、遠視や目の病気がないか調べます。ずれの向きと大きさ(角度)、両眼で立体的に見る力を調べます。
Q.斜視手術は術後視力低下などの危険性は無いのでしょうか?
A. 斜視手術によって視力は変わりません。
Q.手術したら完全に治り、再発の可能性はないのでしょうか?
A. 斜視の原因はいろいろであり、お子さんの斜視は原因の分かっていないものがほとんどです。手術は実際に目を動かす筋肉のバランスを変えてずれを減らすもので、完全に治すという治療ではありません。手術後に斜視の戻りは多くの方に見られますが、手術前より良い状態となります。
Q.斜視の手術って術後痛くないのですか?
A. 手術当日は重い感じの痛みがありますが、痛み止めで治まります。翌日以降は痛みと言うより、ごろごろする異物感がありますが1週間程度で改善します。
Q.術後すぐ退院できるのでしょうか?
A. 当院ではほとんどの斜視手術を全身麻酔で行っています。入院当日に手術を行い、翌日退院していだける事がほとんどです。