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愛と情熱の脳神経外科BLOG
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2019.01.29

お客様の中に

「お客様の中に、お医者様はみえませんか?」の放送、聞いたことがお有りだと思います。
公共の交通機関で、急病人が出た時に放送されるアレです。

僕はレストランで食事をしていて1回、ホテルのロビーでアルコールを嗜んでいるときに1回、新幹線で2回、放送に遭遇したことがあります。

もちろんすぐに応じるのですが、大抵は大騒ぎすることではありません。
救急車を呼んで、患者さんの脈拍や呼吸を見つつ、寄り添ってあげればいいのです。
新幹線を止めたこともありません。危機的状況でなければ、次の駅に救急車を待機させ、状況と疾患のある程度の印象を救急隊に申し送ればそれで終了です。

書けば簡単ですが、呼ばれた時は患者さんがどういう状態なのか全く予備知識もないわけですから、「どうしよう?」と思うのは当然です。

「聴診器も薬も持たずに救急患者を診るのは絶対嫌だ」という医者もいるのですが、僕は若い頃、「目の前で呼吸が止まられても、心臓が止まられても、平然と対処できるものを医者というのだ」と言われて育ったせいで、とりあえず駆けつけてしまう方です。聴診器が無くても脈はとれますし、呼吸も胸に耳を当てればある程度聞こえます。心肺蘇生手技も、道具を必要としない方法はいくらでもありますし、最近はAEDも各所に配置されています。

そして救急車が去ると、ちょっとした役得もありますよ。
レストランとホテルのロビーでは、お会計がサービスになりました。

ただ、新幹線はグリーン車の代金返還などはありません。名古屋から横浜まで、ずっと立ちっぱなしで患者さんに寄り添っていても、きっちり代金は徴収されます。車掌さんに「ありがとうございました」と言われたら終わりです。
別に報酬目当てで診たわけではありませんが、なんかこう、もうちょっとあってもいいんじゃないの?って思いますよね。高いですよグリーン車代。

ああ、そういえば、自転車で転倒し頭から血を流している青年を助け起こし、自分の車で病院まで運んだこともありました。当直の先生が脳外科ではなかったので、CTもきちんと横で確認し、異常がないことを助言して帰ろうとしたら、車の座席に血がべっとりなんていうことも…。いやー、あれは泣きました。

そうは言いつつも、医師は国家資格であり、国家から国民の生命を守ることを義務付けられている役職なわけで、また呼ばれたら名乗り出てしまうのだろうな、と思う今日この頃です。

先日京都に行ってまいりました。

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