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2021.03.30

結局、腰痛の原因って?

こんにちは!ツカザキ病院整形外科の松村です。

最近はあったかくなったり、寒くなったりしてなかなか体調管理も大変だと思いますが、こういう時は要注意です!気温差でやはり血圧も上がったり、下がったりしますし、実はぎっくり腰も増えると言われております!人間は暑いときは汗をかき、血管を拡張させて熱を外に逃がします。逆に寒いときは体を震わせたり、血管を収縮させて体を温めようとします。こういった体温調節は自立神経が行なっておりますが、寒暖差でこの自立神経のバランスが乱れます。これにより血流が悪くなり、筋肉が硬直しぎっくり腰を起こしてしまう可能性が高くなります。

ぎっくり腰って?
「そもそもぎっくり腰で何なんですか?」とここで思う方もおられるかと思います。
ぎっくり腰は正式名称は「急性腰痛症」とされております。また「ぎっくり」という言葉の意味はなんとなくお分かりになると思いますが、辞書によりますと「ふいを突かれて動揺する様」とされております。

原因は?
ぎっくり腰になったことがある方はお分かりだとは思いますが、荷物を持ち上げようとした際に急にふいを突かれて腰を痛めてしまったりしますよね。それが急性腰痛症、通称ぎっくり腰なんですね。ぎっくり腰の原因は、主に腰の関節やその周りの筋肉や靭帯にあると考えられていますが、レントゲンやCTなどの画像検査でははっきりとせず、実際のところのほとんどの場合原因がわかりません。
こんなに医学が進歩してきても、わからないことがたくさんあります。
ぎっくり腰になった際はおそらく動けない方が多いと思います。その際はブロック注射や内服薬で対処して、2、3日安静にするしかありません。

慢性的な腰痛
次に、ぎっくり腰のように急激に発症するのではなく、慢性的な腰痛に悩まされている方もおられると思います。この慢性腰痛は腰の痛みが3ヶ月以上続く、あるいは良くなったり悪くなったりする状態とされています。慢性腰痛症の原因には脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどがありますが、実はこの慢性腰痛症に関してもなんと85%が原因不明とされています!!
整形外科に受診しても先生に「骨は特に問題ないので、様子みましょう!」と言われた方がおそらくこれに該当します。

痛みのメカニズム
この慢性腰痛の原因になんと、心理的なストレスが関与している!というのが「腰痛診療ガイドライン」にも記載されております。
ここからは少し難しいですが、痛みの感じるメカニズムについて説明します。
腰の痛みの信号が脳に伝わると、それを抑えるシステムが神経線維を伝って作動します。この神経線維はセロトニンやノルアドレナリンと呼ばれる神経伝達物質を放出することで、普段は痛みを抑制します。しかしストレスがかかった状態ではセロトニンが不足するので痛みを抑制することができなくなるのです!!このセロトニンは前回の骨粗鬆症のお話の際にも少しだけお話しましたが、日光を浴びると分泌されます。特に朝に日光を浴びると効果的とされていますので、朝はしっかりカーテンを開けて起きるようにしましょう!

生活へのストレスはないか?
つまり整形外科で「骨は特に問題ないので、様子みましょう!」と言われた経験がある方は日常生活にストレスがないかを考えてみてください。今は特にコロナ禍で誰しもがストレスを抱えていると思います。少しでもストレス対策として、セロトニンを分泌させるために太陽の下で適度な運動を行うようにしましょう!

本日は、腰痛の原因について説明しました。
結局、はっきりとした原因は画像ではわからないことが多いのですが、やはりまずは検査を受けて異常がないかを確かめる必要があります。
整形外科的には椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症という病気が隠れていたり、その他の内科疾患が隠れている可能性がありますので、自分で判断せずに受診するようにしてください!
ではまた!

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