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1日25時間働く循環器内科部長BLOG
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2020.09.28

病院の舞台裏

 こんにちは。今日はとても良い天気ですね。秋らしく青空が高いです。これからは食べ物が美味しくなってくる時期ですね。魚や野菜、果物・・どれをとっても楽しみな時期です。でも最近のニュースでサンマがとても高かった、ということを聞きました。脂ののった焼いたサンマに大根おろし・・・正に秋の風景です。今年はその風景はとても贅沢な事になるのでしょうか?

 さて、涼しくなってきますと当科もちょっと忙しくなってきます。カテーテル検査を受ける方、心不全で入院される方、研修医の先生から話を聞いていると救急って格好いい、という意見も良く聞きます。かく言う私もそう思っておりました。学生時代、最後は心臓血管外科・麻酔科・循環器内科で進路を迷ったような気がします。結局、救急対応がある科の中で迷っているのです。

 私が学生時代はマイケル・クライトン作の「ER」をNHKで見ていました。御存知でしょうか?救急外来のドラマでした。シーズン1の研修医のカーター君みたいになりたいな~、って枕を抱きながら夜見ていました。「ER」って医学監修がしっかりしていて現実に即した状況が繰り広げられているので、循環器救急を夢見る純真な?医学生には勉強になったものです。
 さて、こういう話になると皆さんも想像が付くでしょうが、テレビと現実は違いますよね。でもその時はそんなことは思わないわけです。シカゴかボストンだったかな。格好良く仕事をした後は、颯爽と病院から出て行って、夜は綺麗なレストランで愛を囁く、ことは滅多に無いのです(あ、理想を持って輝いている方、申し訳ない。ある1つの現実です。1つの)。
 現実は「ボク、失敗しないから!」と言って、その後、院長室にメロンと請求書が届くわけでも無いのです!

 先日は朝の回診をして研修医の先生と病棟で議論した後、患者さんの急な対応をしながら午前に予定されていたカテーテルを行い、入院してきた患者さんに「こんにちは」と挨拶して午後のカテーテルをこなしながら書類作成をする、という文章にするとこんなもんか、と思えるのですが、結構頭の中が「わー」となるような状況にはまり込んでおりました。

 時間は矢の如く過ぎていき、時計を見る余裕ができたときには既に14時30分です。次の手術のカテ室の順番待ちで少し時間があきました。
 腹が減っては戦はできませんし、ロクな事を考えませんし、注意力は落ちます。機嫌もやや悪くなります。医療従事者の血糖推移と能力って研究テーマになりませんかね。

 研修医時代の指導医は私に「食べれる時に食べる、寝れるときに寝る、やれるときにやる!」と教え込んでくれました。この隙間時間を逃してはいかんと売店で、「私、売れ残りです」と言っているフランクフルトとカップ焼きそば、オランジーナを買って、給湯室でお湯を入れ、3分を待ちながら、立ったままジュースを飲んで、フランクフルトに齧り付く、というマナーと礼儀も上品さも栄養学的にも全く以てなっていない昼食を摂っておりました。

 給湯室って意外と人が通ります。だいたいの人は「給湯室で立ち食いをして・・・」と被害妄想かもしれませんが、少し批判的にチラッと見て通り過ぎていきます。
 ところが、藤田先生は違いました。実は私の主治医でもあるのですが(!)、フランクフルトと焼きそばを見ても、「僕はアメリカンドッグが好きですね」と笑顔で話しかけてくれました。なぜか二人で話をしているといつもよく分からないけど、楽しい時間になります。
ま、それを見ている研修医は少し引き気味ですが、何故かは分かりません。

 だいたい、こんな日は何かをしていても電話がかかってきて、独りになれる空いた時間がありません。勿論笑うことができないですし、余裕が無くなると電話の声も少し尖ってきます。でも人間って面白いもので、ふと笑うことができると苦しい状況も少し楽になりますし、思っていたより問題が小さいことに気付くこともありますよね。

 しんどい状況で少しでも笑わせてくれる人が近くにいるのは有難いことですね。ちょっと今日は病院の舞台裏をお見せしました。これまた現実でもあります。
 あー、ドラマみたいな格好いい医者、たまには演じてみたいですね・・・(*^o^*)。

 その日の夕食は研修医とラーメン屋さんでした。流石に翌日胃もたれがしたのは年のせいでしょうか・・・。

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