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1日25時間働く循環器内科部長BLOG
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2021.10.27

情けなきもの

 皆さん急に寒くなってきましたね。先日のブログを書いたときには昼間は汗ばむ陽気だったのに、今日(10/17)はとても冷える朝でしたね。家の中も窓を開けて空気の入れ換えをやっていたのですが、家の中を風が急いで通り過ぎていく感じでした。あっという間に空気は入れ替わったのですが・・・寒い中で震えておりました。

 さて、先日は当直明けのご飯の話でしたが今日は先日体験した清少納言がいらっしゃったら「趣無い・・・」と言いそうなお話を一つ。食事前の方は少し時間をおいてから読んで頂きたいのです。

 いいですね?いきますよ・・・。
 先日、色々と忙しい日がありましてなかなか休憩を取ることができなかった日でした。検査と手術の間にお手洗いに行こうとトイレに駆け込んだ循環器内科医がおりました。皆さん、手術中に突然催した場合、どうでしょうか?

 そう、御想像の通りある程度までは普通の手技をしていくことができるのですが、ある段階を越えると集中力が少し他の方向に向いてしまう場合もあることは御理解頂けると思います。
 手技に大切なことは自分のコンディションを良い状態でやっていくことです。ということで患者さん入れ替えをしてもらっている間に済ませてくるわけです。学生時代から人を待たせるのが嫌いで、待ち合わせの30分前に着いてしまって疲れてしまうこともしばしばでした。

 焦って個室に入り、「さて・・」と思い目を横にやってみると・・・ない!トイレットペーパーが哀しくも筒だけの状態になって嗤っているではないですか。誰かも分からず顔の分からぬ人に対する怒りを感じてしまいました。

 全く趣のない・・・と職員トイレでしたので怒りは身内に向かいますので、そりゃー強くなりますわな。タンクの上にピラミッドのように並んでいましたので、最近柔軟性が無くなった中年の身体を無理して新しいトイレットペーパーを取って装着しました。

 さてこのように事無きを得ましたが、問題とすべきはこの恐ろしい事故が起こった原因を調べ対策を練ることです。これは正に医療安全の考え方の基本になるものです。まず、最悪の状況を考えると予備のトイレットペーパーが無い!という状況です。

 これは正におぞましい状況です。術者はトイレから脱出することができず個室から「シクシク」とホラー映画もビックリのすすり泣きが漏れ、内線PHS に気付いて便座で救出を待つ。
 しかもカテ室の進行は遅れる。最悪、正に最悪です。今回はここまではいきませんでしたが、このままではいつか最悪の状況が起こってしまいます。

 トイレットペーパーは2つかけることができるし(今回2つとも売り切れ(–#)。これは小学校でも習っているはずですが、次の人のことを思って物事を考えるというような企業風土を作るしか無いとプンプンしながらカテ室に帰りました。

 その2日後・・・。カテ室です。今日は件数も多いし頑張らなきゃ!と思って帽子を・・と思って見るとやはり空き箱です。先日のトイレ事件と相まって朝から哀しい気分になりました。
 最後の帽子を取るとき、スタッフに「これ、最後だから新しいのヨロシクね」と言うのですが、どうやらみんながそう思っているわけではないようです。

 私達の業界は補給が滞る、機器不良に気付かない、というのは非常に大きなミスとされています。ま、何事も無くいけば問題にはならないのですが、何故か急変時に「○○、頂戴!」って叫ぶと、後ろの方で「無い!倉庫へ取りに行って!」なんて声が聞こえると悲惨です。

 そういう意味でも機器チェック・物品補給は若い方の仕事ですし、とても厳しく叱責を受けます。それは別に憎いわけでもパワハラでも無く、最大の被害を想定して仕事の流儀として叩き込んでいるわけです。今でも身体にその癖は染みついています。

 あれが緊急時に起こると全てのリズムが狂っていきます。不思議と欲しいときに無い、というマーフィーの法則(御存知?) は健在です。でもこれは下手すりゃ患者さんの危機に関わります。
 実は私、点滴を入れに行くとき、針を3本持っていきます。別に2回失敗しよう、って思っているわけじゃ無いです。何故か、1本だけだと失敗してナースステーションまで取りに帰って、間が悪いんです。でも予備を持っていくと1回で上手くいくんですよね。看護師さんに聞いても同じ意見ですから、真実なんだと思います。

 確か、「G」は1匹居ると30匹いるとのこと。ちょっと当分楠山はこの種の件に関しては企業文化を変えるまで頑張っていこうと思います。そう、どれだけうるさい中年と言われようとも!

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