ページトップへ

当院へのアクセス 079-272-8555
三栄会のご紹介
文字サイズ
検索
079-272-8555
アクセス
1日25時間働く循環器内科部長BLOG
Top > 1日25時間働く循環器内科部長BLOG > 忖度
2020.06.23

忖度

 こんにちは。皆さんお元気でしょうか?少しずつ社会も動き出してきました。皆さんの生活も元に戻ってきた部分はありますか?少しでも日常を取り戻すことができるとホッとします。
 当院の外来もガランとしておりましたが、最近少し外来を歩いていても人は増えてきたかな、と思います。病院ですのでコロナであろうがなかろうが病気であれば来ていただきたいと思います。今日、萩倉先生が「アメリカでは心筋梗塞は大きく減ったけど、突然死が増えたそうですね」と言っていました。
 なかなか突然死の原因ってはっきりさせるのは難しいのですが、成人の最大の心停止は急性心筋梗塞症による致死性不整脈(AEDいるヤツです!) とされています。コロナ感染を恐れて、もしくは医療が対応できなくて命に関わる医療を受けないのでは本末転倒です。

 もしかしたら先のアメリカの話は心筋梗塞を発症した人が我慢して(もしくは医療を受けられず)、致死性不整脈を合併して命を落としてしまった、という状況を意味しているようにも思えます。ニューヨークがよく報道されていましたが、確かにあの状況では通常の医療を行う事が出来ません。

 日本も確かに限界もあるでしょうが、胸痛に関しては優先度の高い症状です。お電話いただければと思います。そうそう日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)のホームページにも市民の皆さんへの3分程度の動画がありましたよ。御興味あればご覧下さい。

 さて、今日は「忖度」です。忖度というと政治の世界のお話と思うでしょ。余り良いイメージはないかもしれません。「白い巨塔」的イメージとしては・・・教授室で・・・

「うーん、楠山君。彼は長くこの組織に居すぎたのかな・・・。」
「は!了解いたしました・・・」

 って感じで、数日後にはその「彼」の亡骸がどこかの海に浮いている感じでしょうか。
エラい人のやりたいことを推し量って、悪いことを行動する、っていうのは最近の意味だそうですよ。ネットによると。

 さて、今日は私が忖度して貰ったお話です。

 私も何のかんの言っても会社員ですので、ストレスも溜まることもあればプレッシャーもあります。一日にイヤなことも複数個ありますと鬱々した気分になりますよね。でも他人に不満をぶちまければ良いというものでもないし、この年になるとちょっと格好悪いな、と思いません?嬉しかったことは他人を誉めることになるので言えるのですが、自分からはなかなか言い出せず溜め込んじゃうタイプです。

 今まで批判はあるでしょうが、外来でも患者さん・御家族に表情を見せたかったので、マスクは基本的にはしない人間でした。でも流石にこのコロナ禍です。医療従事者の端くれなのでやってみると意外と便利!不満に思ったことでも表情に出にくくなりますね(^_^)。

 多分、マスクをしながらもそんな顔をしていたのでしょう。給湯室で「ブスっ」とコーヒーを淹れていてある人と一緒になったとき、挨拶するとふと問いかけるような眼をしてくれました。もしかしたら私の勝手な誤解かもしれませんが、何か私の話す内容や表情から「何か抱え込んでいるな」と感じてくれたのでしょうか。仕事がありましたので、その後時間ができたときに声をかけてみると、やっぱり話を聞いてくれました。
 最初は本題に入ることができず、しょーもない話をしていたのですが、少し話しているとちょっとずつ心がほぐれてきたのでしょうか、漸く本当の心の中のわだかまりをはき出すことができました。

 勿論、問題は解決しているわけではないのですが、話してみると少し心が軽くなったように思えました。人と話すことで状況を客観視できるのかもしれないですね。
 何人か時々私に声をかけて下さる優しい方がいます。皆さん眼が魅力的ですよね。心の中をのぞけるんじゃないの?と思ってしまいます。そのような同僚がいることを感謝しないといけません。

 そうやって声をかけてくれる方はきっと優しくて観察力に優れている人だと思います。私も相手の表情を見ていますが、口には出していないけど表情で考えていることが分かることもあります。前回のブログでも書きましたように、非言語のコミュニケーションが大きいんです。

 そう考えるとこれも「忖度」じゃないでしょうか?言葉に出さなくとも私の表情を見て私の心を慮ってくれている。この忖度は有難いですよね。その優しい方は「誰にでもできないですよ」と仰っていました。日頃から仲良くさせて貰って、人間関係ができているからこそ「いつもの調子じゃないな、どうしたんだろ」って思ってくれたんでしょう。

 特に「ツラいな」って思っているときは、そのような適切な距離感の優しさは心にしみます。そういう意味では私はラッキーで人間関係に恵まれているのだと思います。今度はその「優しい忖度」を必要な人にしてあげる番ですね。
 世界は人種差別やコロナ禍で我々人類の余裕がなくなってきている今日この頃です。こんな感じでコロナウイルスのように優しさが伝染してくれれば良いのですが。

 さてもうすぐ月曜日になります。そろそろ一眠りして今週も頑張りますか。皆さんもいってらっしゃい。

地域の先生方へ(紹介手順)