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2021.05.01

【前編】高血圧を学んで正しく予防

みなさんこんにちは!ツカザキ広報編集部です!(*’ω’*)
血圧を測ったら上の血圧が140mmHg以上だった!それでも大丈夫だと思われていませんか?

今回はツカザキ病院 循環器内科 主任部長 楠山貴教医師による、
高血圧について動画でご紹介いたします。

※動画には音楽・音声が入っております。再生場所や音量にお気をつけください。wifi環境での閲覧を推奨します。

 

高血圧を学んで正しく予防

動画を見ることができない方のために、動画の内容を文章で読んでいただけるよう内容を解説しています。

 

高血圧はなぜ治療が必要?

実は高血圧は循環器の病気ではなく、内科で広く見られている病気です。

日本で高血圧の症状がある方は4000万人以上と言われています。人口の1/3以上を占めるとても一般的な病気になってきました。高血圧のお薬を飲んでいる方もたくさんおられると思います。

なぜ心臓の血管を治療することを生業としている循環器内科で高血圧の治療が必要なのか。
循環器内科医の仕事は、血行再建という心臓の血管を広げることでもありますが、予防も大切にしています。
最近は予防医学といわもいわれます。

虚血性心疾患を始めとする動脈硬化病変に関しては、高血圧、高脂血症、肥満、耐糖能異常(糖尿病)、喫煙というのが非常に大きな要因とされていました。

血行再建が重要なのではなく、高血圧をはじめとする病気を治療する(病気のリスクを下げる)ことで病院に通わなくて済むことに繋がります。

ではなぜ高血圧、高脂血症、肥満、糖尿病、喫煙という冠危険因子(心臓の血管の危険因子になるもの)を治療しなければいけないのでしょうか。
2001年の論文(上図)には、心疾患のリスクは冠危険因子が全くない方を1とすると、1つあるだけで5倍、2つで10倍、3つ以上あると30倍以上とされています。

冠危険因子をたくさん持っていると、心疾患つまり、心筋梗塞や狭心症が起こりやすいということが言われています。

高血圧や高脂血症をひとつずつ治療することで、この階段を下りる(リスクを下げる)ということが非常に重要です。

 

高血圧は心不全に関係がある⁉

心不全とは学会で、根治が望めない進行性かつ致死性の疾患であると言われています。
これは非常に正直なところで、心不全の重症度ステージが図のようにA・B・C・Dと4段階に分かれています。

 

実はそのステージAはまだ心不全ではなく、器質的心疾患のないリスクステージにあたります。
つまり、狭心症でも心筋梗塞でも不整脈でもありません。でもその中に高血圧があります。
しかしその時は、循環器内科を受診しているわけではありません。

高血圧や高脂血症・肥満といった健康診断で引っ掛かるくらいの段階が、すでに心不全の入口に立っているのです。
ですから、その入り口に立った段階で、高血圧を治療することが非常に重要となります。

 

治療の大切さ

厚生労働省によるデータでは、収縮期血圧(上の血圧)をたった2mmHg低下させるだけで、

・脳卒中による死亡   1万人減少し、
・循環器疾患全体の死亡 2万人減少する。
「健康日本21」厚生労働省より

と、書かれています。

これはあくまで疫学という統計データをもとにした学問ですが、ただ上の血圧を2mmHg下げるだけでそれだけの死亡が減るというのは、高血圧が動脈硬化の原因になってしまうということがよくわかります。

 

高血圧治療率(高血圧者の中で降圧剤を服用している割合)   

高血圧治療ガイドライン2019  日本高血圧学会 高血圧治療ガイドライン作成委員会編

 

日本高血圧学会が5年に1度ガイドラインを出しています。(上図)
その中でも高血圧の薬は飲んでいるが、驚くことに日本でも高血圧にもかかわらず、未治療の患者さんは1/3存在しています。

そういう意味では、皆さんにもっと高血圧に興味を持っていただかないといけないです。

 

高血圧管理率(降圧剤を服用している者の中で収縮期140mmHg未満かつ拡張期90mmHg未満の割合 )

高血圧治療ガイドライン2019  日本高血圧学会 高血圧治療ガイドライン作成委員会編

 

さらに高血圧治療をしていても、適切に治療が進んでいる管理率に関しましては、2014年のガイドラインでは適切な治療は3・4割でありました。

“たった”3・4割です。

しかしながら5年経つと少しは改善して、適切な治療は4割~5割の方が受けている(血圧が良好である)と言われましたが、まだ半分以下!
血圧をしっかり下げると、死亡・心不全が減るという論文もありますので、治療目標に対して我々医療従事者も患者さんも、もう少し高血圧について勉強していかないといけない。
というのが今の日本の高血圧治療の現状です。

 

 

 前編まとめ

彼(てき)を知り、己を知れば百戦危うからず

これは荘子の言葉でありますが、我々は何を知れば良いのでしょうか。

彼(てき)というのは、

・高血圧
・高脂血症
・糖尿病の怖さ
・治療の必要性
でありますし、疾患それぞれの治療目標が大切です。めくらめっぽうにお薬を飲んでいいわけではありません。

己(おのれ)というのは、

・自分の状態
・生活習慣
・自分の病気を知っておく
病気を複数持っている場合もありますので、しっかり把握しておくことが大切です。
そして、自分のお薬をどんなものを服用しているのかというのは、お薬手帳と一緒に知っておいた方がいいかもしれません。

 

いかがでしたか?今回のポイントをまとめると…

 

・冠危険因子をたくさん持っていると心筋梗塞、狭心症が起こりやすい

・高血圧を始めとする病気をひとつずつ治療する

・心不全は、狭心症・心筋梗塞・不整脈に関係なく高血圧が原因で起こりうる

・健診で引っ掛かる段階で、心不全の入口!この段階で治療をはじめる

・上の血圧を2mmHg下げるだけで、死亡が減る

・高血圧は動脈硬化に関係する

 

次回は、ツカザキ病院の「楠山外来の現状」についてお話したいと思います。

 

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