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2022.08.10

もしも地元で災害があったら?~まちの減災ナースからのお話 その1~

はじめまして。ツカザキ病院に勤務している「まちの減災ナース」です。

姫路・西播磨地区の皆さんと一緒に災害に強いまちづくりを目指していけたらと思い、本年度から「減災」について定期的なコラムを発信していきます。

今回のコラムは、その1「災害を少なくする自助・共助」についてです。

 

9月1日は何の日?

皆さんは9月1日が何の日かご存じでしょうか。
1923年9月1日に、神奈川・東京・房総地域においてM7.9の大地震が発生しました。

この時に約14万人の死者と行方不明者が報告されています。
そうです、これが関東大震災です。
この発生した日、9月1日を、台風や豪雨・地震などの災害について認識を深め、対処する心構えを準備しようという主旨で、防災啓発を目的に「防災の日」が制定されました。2)

わたしは防災の日に、「非常持ち出し袋」の点検や非常食の賞味期限の点検をするように心掛けています。
非常持ち出し袋は防災リュックとも呼ばれており、水道やガスなどのライフラインが使えなくなった状況で数日間自足するために必要な物品などを入れておくものです。

また、わたしは1月17日と3月11日に非常食を食べるようにしています。

 

まちの減災ナースって何?

さて、皆さんは「まちの減災ナース」をご存じでしょうか?

 

上の図にあるように、まちの減災ナースは地元での災害に備えて事前に準備を行います。
そして、有事の際には被災していない自治体から派遣される災害支援ナースの到着を待たずに、防災の知識を生かして迅速に対応することが出来ます。

 

減災って何?

実は辞書にはない言葉で、阪神淡路大震災後から使われるようになりました。
内閣府から発行されている「減災のてびき」1では災害によって被る被害を最小限におさえるために、あらかじめ行う取り組みを示します。
この取り組みによって、できるだけ被害を小さくするしくみです。2)

ただ、この「減災」は誰かが取り組んでくれるものではなく、皆さん自身で取り組む必要があります。

 

自助・共助・公助って何?

災害は、自然災害(自然現象)と人為災害(人が起こした事故など)の2つに分類されます。なかでも、大地震や豪雨などの自然現象で起こる自然災害は、人の力ではくい止めることができません。

しかし、災害による被害は、わたしたちの日ごろの努力によって減らすことが可能です。
行政による「公助」はいうまでもありませんが、いざ災害が起こると、行政の支援がくるのに少なくとも半日以上はかかってしまいます。
自分自身を守る「自助」や地域や身近な人どうしが助け合う「共助」こそが「減災」の大きな力となります。

災害が起こった時に、1番無事でなければならないのは【自分】です。
自分が元気でなければ、身のまわりの人を助けることもできません。
「自助」があっての「共助」です。1

災害が起こってからでは間に合いません。
普段できていないことを災害時に行うことも当然できません。
平時から、「自分でできること」「家族でできること」「ご近所など身近な人と力を合わせてできること」など、この防災の日に考えてみませんか。

 

備えってどれくらい必要なの?

普段の生活以外に、なかなか災害時の備えを準備しておくのは難しいと思いますが、災害や紛争時におる人道支援の必須基準が書かれたスフィアハンドブック3というものがあります。

ここに書かれているものは最低限の基準ですので、その時の状況に応じて必要なものを備えておかれると安心です。
たとえば、1日に必要な食事や水はどのくらいでしょうか。

これを見ると、普段食事や水を何気なく生活している中で、わたしたちはこんなに使っているのか…と考えさせられますね。
しかし、この基準通りにする必要はありません。
この機会に、1度考えてみてください。

もしも、長期間断水したら…
もしも、長期間停電したら…

その【もしも】を考えることから、【減災】に対する考え方が変わってくると思います。

 

最後に

最後に、奥田和子さんの「働く人の災害食」(神戸からの伝言)という本から、忘れてはいけない震災からの学びを、皆さんと共有したいと思います。

次回は、その2「あなたのお宅やご近所は安全ですか?」についてです。
今回のコラムが、みなさんの平時の安心につながりますように。

 

引用・参考文献
1) 内閣府(防災担当):減災のてびき-今すぐできる7つの備え-,平成21年3月.
2)災害被害を軽減する国民運動:防災応報ページ,内閣府,
https://www.bousai.go.jp/kyoiku/keigen/index.html ,022.7.23.
3)スフィアハンドブック:人道憲章と人道支援における最低基準,第4版,日本語版,2019.
4)奥田和子:働く人の災害職-神戸からの伝言-,編集工房ノア,2008,6.10.
5)内閣府(防災担当):みんなで減災-あなたにもできる減災-,平成21年.
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