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2020.02.18

やったぜ!山本先生!

 おはようございます。今日は寒いですね。日曜日の昼下がりにブログを書いています。冬らしいドヨーンとした空です。最近は季節間が薄れてきましたが、自分の中には季節の風景があります。私に取っての冬は正にそんな感じです。
 昨日、日本心血管インターベンション治療学会の近畿地方会がありました。そこで、当科で3ヶ月間研修をしてくれていた山本先生が研修医セッションで発表をしてくれました。
 当科の萩倉先生が思いついてくれたネタですが、専門的に話し出すとキリが無いので、わかりやすく言いますと、カテーテルで動脈を穿刺して確保しますが、研修医の先生に何処までチャレンジさせてどのように手技を教えていくか、という検討です。

 私もカテーテルの初めての穿刺は覚えています。大学病院で1年目最初の3ヶ月目ぐらいでした。役にも立たないのにカテーテル検査室にいて先輩達がやっていることを見ていたりちょっと手伝ったり(邪魔したり?) していました。ある日、カテ室の一番上の怖い先輩が「楠山、手袋はけよ」と言って下さいました。ちょっと嬉しいながらも怖々清潔になって先輩の横に立つと、先輩が「スッ」と患者さんの横の位置をどいて、耳元で「これまで君、見てただろ、刺してみろよ」と仰いました。
 実はカテ室にいたのを見てくれていたんでしょうね。チャンスをくれたわけです。嬉しくて、一生懸命今まで見ていた手技をまねしたつもりだったのですが・・・

 カテーテルの基本の足の付け根の動脈(大腿動脈)を刺したつもりが、隣の静脈に入りました・・・・。「叱られる!(>_<)」と思いましたが、その先輩「おう!静脈からの検査も一緒にしようと思ってたんや!」と何事もなかったかのように物事を纏めて下さいました。
 更に耳元で「動脈はその外や。やってみ」と更にチャンスをくれたんですね。そこからは緊張もあり、よく分からない間に「初めてのお使い」ならぬ私の「初めてのカテ」は終わりました。
 先輩と圧迫止血して大部分が冷汗の汗だくで「すいません、ありがとうございました」と言いますとその先輩「緊張したやろ。でもこの緊張感、忘れたらアカンで」と教えて下さいました。

 そうです。実は手技の習得って実臨床に出てから学ぶことが殆どなんです。勿論、学生時代の講義・実習はその基礎になる物です。でも、医者になってからの教育って実際の患者さんでの修練になります。これはなかなか難しい。
 させなければ、研修医は独り立ちできない。でも患者さんに不利益があっては更にいけない。難しいのはこのバランスなんです。私自身は各先生の性格、熱意、知識、人間性などをみて「医学に真摯に向かい合っているからこの先生の責任なら僕は取れるかな」と思えないとなかなか、私の患者に手技をさせるわけにいかないのです。
 私も先輩方にチャンスを頂いてここまで医者をやってこれたわけですから。

 さて、そのカテーテルの穿刺を何回まで研修医の先生方に頑張って貰うのが適切かという、指導医側も研修医側も実は知りたい、正に研修医教育に即したテーマを萩倉先生、思いつきまして、継続して進めて研修医に発表させてくれています。その発表でした。

 研究って面白い物で、色々な人の意見を聞くと良い物が出来ることもあります。科内で議論しているときに河相先生が解析方法を提案してくれて更に質が上がっていました。
 勿論、内容が良くても発表が悪ければ、人の心に響く発表にはなりません。山本先生、以前から落ち着いた・常識ある人間と思っておりました。発表前に「頑張ってね」と声をかけると次演者席で緊張しながらも、引きつった笑いを浮かべてくれました。後ろ姿から緊張感がにじみ出てますでしょ。

 こちらもドキドキしながら発表を聞いていました。少し口調が速い、と思いましたが緊張を外に見せない立派な発表でした。質問も4つぐらい来ましたが、最初の3つは難なくしっかり堂々と回答してくれました。最後の質問は「あっ!」と思い、「萩倉先生は?」と左側に振りかえるけど萩倉先生の影が見えない!「共同演者の・・」と答えようと腰を浮かせた瞬間、山本先生上手く質問に答えて逃げ切りました。
 実は萩倉先生、右に首を回せば2列ぐらい後ろで座っていまして・・・。後で聞きますと、萩倉先生も「おっ」と思われたみたいです。多分、後ろから見たら2つの頭が上下に「ぴょこぴょこ」モグラたたきみたいに動いていたことでしょう。

 いつもの如く発表が終わればメシです。13時からの発表だったので「昼、まだでしょ?」と聞きますと山本先生、学会だけでなく色々と緊張していたみたいで「昨日夜から食べていません」と言うでは無いですか!先輩として欠食児童は放置できません。

 会場近くのレストランに入り、まずは慰労会が始まりました。
 昼のビールって何であんなに速く回るんでしょうか?美味しい料理を頂きながら、色々な話ができました。ウチの研修医の先生方の生態とか当院での研修の正直な感想とか。

 あっと言う間に2時間弱が過ぎ、学会会場に帰ってみると萩倉先生が「名前がある!」と大きな声で言うじゃ無いですか。見てみると研修医セッション最優秀演題に山本先生の名前が堂々と大きくあるじゃないですか!

 3人とも信じられず、少しの時間立ち尽くしていましたね。我に返って記念撮影をして騒いでおりました。多分、周囲からは変な人と思われたかもしれません。嬉しかったですね。 よく夜に医局で萩倉先生や山本先生・盧先生がエクセルかファイルメーカーに向き合っている姿は時々見ていましたので。結果はどうあれその努力はする事が大切ですが、形になると嬉しいですよね。
 CVIT地方会、ちゃんと優秀演題の表彰式があるんです。「ウチの」1年目の研修医の先生が舞台上で表彰されているのを見て、とても誇らしい気分になれました。萩倉先生と山本先生、ありがとうございます!表彰式での山本先生の御挨拶もとても常識ある素晴らしかった。

 さて山本先生、これってスゴいことなんだよ!今後は君の履歴書に「第34回日本心血管インターベンション治療学会近畿地方会 研修医セッション最優秀演題受賞」って書けるんだよ!
 研修医時代の受賞はインパクトあるぜ。正に「禍福はあざなえる縄のごとし」だよね。良いことあって良かったね。きっとこれからも良いことあるよ。

 当科で研修医の先生の受賞は2つめです。実は僕はなーんもしていないんです。表には出ませんが、指導する側も結構大変なんですよね。今回は萩倉先生、前回は河野先生、指導お疲れ様でした。またこんな実績ができると良いですね。

 夜は相変わらず同期での飲み会がありました・・。その日、私は昼・夕と飲み会でありました。学会でしかないことです。これは又後日お楽しみに。またもや以前の Vin 樹亭の登場です!

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