ページトップへ

当院へのアクセス 079-272-8555
三栄会のご紹介
文字サイズ
検索
079-272-8555
アクセス
1日25時間働く循環器内科部長BLOG
Top > 1日25時間働く循環器内科部長BLOG > 新年度が始まりました
2020.04.13

新年度が始まりました

 こんばんは。いかがお過ごしでしょうか?4月に入りましたが寒さを感じますね。寒暖の差が大きな時こそ意外と心血管系の事故が起こります。近頃、コロナウイルスのせいで社会が大きく変わってしまいました。こんな時こそ病気になると大変です。
とは言え、この騒動のせいで色々ありますが当科も24時間で心臓・大血管疾患に対する対応はこれまで通りできます。不幸にもそうなっちゃったら「すぐに」御連絡いただきたいのですが、温かくしてストレスの多い時期ですので、規則正しい生活を送ってできるだけツカザキに来ないようにして頂きたいですね。

 さて、新年度が始まりまた新職員がやってきました。今年は歓迎会とかで明るく迎えてあげることができないのが少し申し訳ないです。先日、ある大学でのトラブルが報道されていました(もう一つの関西の大学はちょっと違うように思いますが)。

 あれは送別会であったようですが、私としてはとても彼らの気持ちは分かるんだけどなー。ただ医療従事者というプロ故に一般市民の皆さんよりも知識を持っているはずですので、「グッ」と我慢して無用なリスクを避けるという決断にいたってほしかったですね。
医療従事者が使い物にならなくなったら、大変ですよ。蘇生医学でも自分が安全でなければ救助してはいけないんですよ。他人を助ける前に自分の身を守る、この業界では非常に重要なことです。

 さてそのちょっと淋しいこの春に当科にも研修医の先生が配属されてきました。どの仕事でもそうですが、最初は非常に大切です。私も仕事のやり方、考え方は最初半年で指導医の先生達に教えて頂いた様に思います。それは20年たっても変えることができません。
 学生時代は国家試験を合格するための勉強をされてきていますので、臨床現場に即した考え方に変わってもらおうとするとかなりのパワーが必要です。時として研修医側のプライドも崩れます。私は崩れました。だって、実臨床って試験みたいに「選択肢bが正解です!」なんてことないですもん。

 臨床実習前にあるOSCE (診察の試験です) はある程度わかりやすい患者さん像があると思います。でも実臨床では色んな事が起こりますし、患者さんの言うことも千差万別です。
有名なのは、みぞおちが痛くて消化器内科で精査した後に急性心筋梗塞って分かって紹介されることもありますし、私自身も胸痛という症状で救急外来で診察していたらいきなり横向いて吐血されて「お医者さん呼んで下さい!」って言っちゃったこともあります。

 みんなに「先生、医者でしょ!」ってツッコまれましたけどね・・。僕が言いたかったのは消化器内科の先生のつもりだったんだけどな。
 そんなこんなで研修医の一部は学生時代のお医者さん像が1ヶ月程度で崩壊し、最初は大変な思いをします。回診するのも時間はかかりますし、処方や検査のオーダーをだすのも一苦労、次の検査をいつにしようか頭を悩ませ、採血するのは難しい・・・。なんでみんな簡単そうにしてるのに・・・(>o<)。

 ね、大変ですよね。でも大丈夫。今では飄々と病棟で徘徊している楠山も1年目の時はそんなもんでした。見かけによらず負けん気が強かったですし、腕の悪い医者にはなりたくない、という恐怖感で頑張っておりました。ね、今のところ、一応なんとか医者としてやっております。

 研修開始から約1週間が過ぎました。昨日ついに記念すべき「当直デビュー」を松下先生果たされました。病院って昼間見る風景と夜見る風景は全く異なります。風景だけではなく、循環器内科での診療に関することも考え方も変わりますし、夜を知っているからこそ、昼の業務を知ることができます。
 いかがでしょう?夜の病院の風景ってちょっと違いませんか?私の当直デビューではちょっと怖かったのを覚えています。

 あと私が覚えているのは「食べれるときに食べる、寝れるときに寝る」というポリシーでしょうか。18時に夕食を食べてそれぞれ書類仕事をしようね、といいながら時々救急対応をしたりしておりました。

 でももう一つ松下先生に見て貰いたいものがあったんです。準夜帯・深夜帯の看護師さんの動きなんですね。何時にラウンドして何時ぐらいが少し落ち着くのか、とかを知らないと医者が「裸の王様」になることがあるんです。私はオーケストラで学びましたが、色んな役割の方がいて一つの舞台はできあがりますし、病院も色々な職種の方のお陰で我々医師が医療行為を行うことができるのです。残念ながら稀に「俺が偉い」ってはき違える人もいます。
これは最初のうちに「しっかり」と教えてあげないといけないことです。

 採血検査の詳しいことも知らないと検査を効率的に使う事が出来ません。ですので、昨夜は検査室をいきなり訪問し検査技師さんとも血液検査の正しい出し方なんかを議論しておりました。
 極めつきはやっぱり深夜の救急外来が終わった後の時間でしょうか。夜の船のブリッジのような昼間にはないスタッフ同士の距離感があります。患者さんが帰った後に色んなお話をしたりしてコミュニケーションを図ったり。

 そうです。研修医のプログラムにはないけれど、仕事をする上では非常に重要な事を実地で学んで頂きました。それにつきあった私は中年になりましたので今日はちょっと眠たいですね。
 そんなこんなで、松下先生の「当直デビュー」は無事終わりました。この当直が先生にとって記憶に残る一夜になれば良いですね。

 このブログを読んで下さっている方も新人・新入生の方はいらっしゃると思います。新しいことは緊張することもありますが、世界が広がるチャンスです。特に仕事は最初のクセが大切ですので、厳しく教えて貰って下さいね。自分にも厳しくしておいた方が後々楽ですよ。
 今日はちょっと荒れ模様ですね。この雨でコロナウイルスも流れてしまったら良いのですが。皆さん、お身体には気をつけて下さいね。

地域の先生方へ(紹介手順)