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1日25時間働く循環器内科部長BLOG
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2020.05.08

遭遇と邂逅

 こんにちは。皆さんお元気でしょうか?このゴールデンウィーク、一度雨が降りましたが(5月4日現在)、とても暖かい気持ちよい天気ですね。お昼は少し汗ばむぐらいの陽気です。
 なかなか外に出ることは叶いませんが、家の窓からとても綺麗な新緑を見つけました。毎日見ているはずですが、「Stay Home」と言うことになりますと、今まで気が付かなかった事も目に入るときがありますね。

 写真は楓です。いかがでしょう。よく秋に綺麗に紅葉したモミジは眼を引くと思いますが、この緑の葉も太陽の光を反射して結構綺麗ですよ。元々大阪で働いているときは電車通勤でしたが、姫路で働くようになってからはすっかり車通勤です。自動車のスピードと歩くスピードは全く違いますし見える風景も違うように思います。ですから休みの日は最近できるだけ自分の足で歩くようにしています。

 さて5月に入ってきました。皆さん、いかがでしょうか。特に就職や入学をされた1年目の方々は特に生活リズムを掴むのに苦労していませんか?当院も1年目の方をお迎えしました。今で漸く1ヶ月目、まだ右も左も分かりませんよね。初めての給料は出たはずです。私も嬉しかったことを覚えています。確か両親とご飯を食べに言ったような気がします、皆さんは何に使ったんでしょうね(^_^)。

 さて看護部にも30名余りの入職者が居りますが、今年は特に楽しみにしていたことがありました。実はその内の一人を知っていたんです。別に血縁ではないのですよ。世の中って狭いですよ。今日はそのお話を。

 明日の朝ご飯を買おうといつもの店とは違うあるコンビニF (全国チェーン、緑色) に入りました。入口で「いらっしゃいませ」と気持ちよい声をかけてくれたチャーミングな店員さんが居りました。つい私も「ニコッ」と微笑み返して、ちょっと気分良くなって朝食を取ってレジに並びました。
 やっぱり楠山も人間ですので、そちらのレジに並びます。レジを打って貰っていると、その女性「ツカザキの先生ですよね、心臓の」って言うんです。

 この時、私の心の中では「いかん!遭遇した!」と思うわけです。以前お話ししたように私は顔を覚えるのが苦手です。どう考えても私の患者ではあり得ないので、御家族か?! と身構えてしまいました。
 だって、「循環器疾患には生活習慣が大切です!」って病状説明で蘊蓄(うんちく) 垂れているのに、調理パン・ヨーグルト・ドトールのコーヒーではちょっと・・・。悲惨な思い出としては医局内非常食用のカップ麺・スナック菓子を買い物かごに入れて歩いていると、「先生!」と呼ばれて、狭心症で治療した患者さんと御家族に「遭遇」し、買い物かごの中を反射的に身体の後に隠したこともあります。

 イオンの売り場って通路に入ると逃げ場無いんですよね・・・。できるだけ避けるようにはしているのですが・・・。

 ともかく、買い物中に声をかけられるのは緊張します。上の段落のようなことを一瞬にして頭の中で考え、マジマジと顔を見ても思い出せず、「誰?」って思っていると、素敵な笑顔を見せて「夏休みの国家試験対策授業、行ったんですよ、ツカザキから内定貰えました!」って言ってくれたんです。

 実は当院、夏休みに当院に就職を予定して下さる看護学生さんに国家試験対策授業をして微力ながらお手伝いをしています。その時に覚えてくれていたみたいです。授業分からなかった・・・って悪い印象でなければ良いのですが。

 何故か私も緊張してかすれた声で「試験、頑張ってね」と言って、彼女が包んでくれた優しさと品物を持ってお店から温かい気持ちで出てきました。

 物を売ってくれれば、仕事はした、ということになるのでしょうが、同じ仕事でも人の心に残る仕事と残らない、もしくは悪い印象を与える仕事もあります。それを変えるのはちょっとした「たった一言」です。
 とても優しい女性だし、当院の看護師になってくれるなら嬉しいな、と嬉しい気持ちになりました。

 実はもう一度、彼女がお店にいるときにその店を使ったのですが(ストーカーではない!💢)、忙しそうにお仕事していたので、会話はできませんでした。

 医師国家試験の発表は毎年緊張しながら迎えます。私が6年生の時に医局長(当時医局の人事部長みたいな先生) から言われたのは「医師国家試験、合格しないと話は始まらないから頑張ってな!」、この言葉、聞いたときは「ふーん」としか思えなかったのですが、廊下に出てから恐ろしくなったのを覚えています。
 そこから必死に勉強したような気がします。

 こんな理由で今年は看護師国家試験結果も気になっておりました。看護部長に言ったら「?」って変な顔されそうだし、実は彼女の名前も覚えていないので、困っておりました。丁度、人事の方と仲良くしておりましたので、発表の時期に「今年はどうだった?」と聞き、「ほぼ大丈夫」と聞いても安心できない。
 人事発令の公示を見ても名前が分からないから、わかんない・・。結局、当病棟の主任が新人教育を担当しておりましたので、「コンビニでバイトしていた人~?」とかで聞いて貰いました。

 残念ながら5階には配属されなかったとのこと(^_^)。看護部の配慮でしょうか?! でも、気になって彼女に挨拶?見学?には行きましたよ。確かにコンビニで見た彼女でした。当たり前ですが、まだ慣れていないからでしょうか?看護師のユニフォームに身を包んだ彼女はコンビニで見た笑顔よりやや緊張していましたが、漸く「邂逅」を果たしました。
 今回は「遭遇」ではなく「邂逅」ですよね。

 彼女も覚えてくれていたみたいです。これから看護師さんも点滴や採血、血圧、患者さんの回診、事務仕事、処置の介助、急変時の対応などなど、勉強して実地で学んで貰うことは山ほど有ります。最初が肝心です。学生時代の勉強が役に立たないように見えて、ビックリすることもあると思います。医療業界、最初は大変だと思います。どの職種も多かれ少なかれ有るでしょうが、学生の勉強と実地の較差が比較的大きい業界かもしれません。

 患者さんという他人の命を扱うので、この仕事は厳しくて当然です。でもやりがいもあり一生をかけるには十分価値ある仕事と思います。君達には優しい先輩が多いでしょうから、おじさんは厳しいことも言わないとね。
 ま、今君達の前で偉そうにしている先輩方も1年目の時はそうだったんです。大丈夫、ベストを尽くしていれば何とかなります。

 コロナウイルスの為に歓迎会などをしてあげることができず残念ですが、みんなそれぞれ頑張って早く自立して自信を付けて欲しいですね。

 そうそう最近、2年目の子達も少ししっかりしてきたように思います。だって最近、私を怖がらなくなりました。別にはやりのパワハラはしていませんよ。ただ、自分より下でも仕事であればプロとして扱い、プロとしての仕事を期待しているだけです。

 しっかり私の目を見て報告したり、私のしょーもない話にもつきあってくれる。成長しましたね。1年目という後輩もできたことですし、彼らにも更なる飛躍を期待したいと思います。

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