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1日25時間働く循環器内科部長BLOG
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2020.07.15

時間は収縮と伸長する?

 こんにちは。皆さんお元気でしょうか?とんでもない雨が降っていますね。今日(日曜日)は薄く晴れ間が覗いています。このまま落ち着いてくれれば良いのですが・・・。患者さんが「畑とかには梅雨は必要なんだけど、こんなひどい雨は困るんだけどな」と仰っていました。物事には程度があるって事でしょうね。

 私個人の話になって恐縮ですが(ブログ自身が個人的な話か)、この1週間は非常に忙しくしておりました。この時期は循環器内科も少し落ち着いてきて医局でコーヒー飲みながら溜まっていた仕事を済ませたり、逃げていた仕事に立ち向かうはずなのです。

 今週は予定を見ても忙しいな、と元々思っておりました。皆さんは予定を作るときにどうされていますか?私は「できる仕事は今やる」がモットーですので、空いているところがあれば、予定を入れていくことが多いです。だって1週間後には来週の仕事が来ますもん。勿論、カテーテルが予定されている日はある程度の余裕を持つようにしますけどね。

 そんなこんなで1週間が始まるわけですが、この水曜日と金曜日はちょっと苦しかったですね。カテーテル検査・手術はある程度予定や見通しを立てて組まれています。ただ、そこに緊急の方が入ってくるとどうなるでしょうか?

 そうです!予定は脆くも瓦解します!以前と比べると検査室も1つ→3つになっていますので、同時に進めていくとはできますが、SFかホラー映画みたいに人間を分割するわけにはいかないですよね。私が二人いても看護師さんは困ると思います、多分。

 ちょっと時計を見て焦ったりするのですが、もうどうしようもありません。焦ってミスをしては反対に時間がかかります。私は「焦らず急げ」を座右の銘にしております。ただただ集中してやるのみです。
 そうすると1時間ってあっと言う間に経ってしまうんですよね。水曜日、金曜日の緊急の方にしても「来た、見た、勝った」ではなく、結構手数がかかる手術になってしまいました。同僚の先生と「さっさ」と進めたつもりですが、あっと言う間の2時間です。

 その後、検査室の掃除をして予定されていた方をお迎えするわけです。「お待たせしました。ごめんなさい」の一言に尽きるわけですが、待っている方は時間を長く感じますよね。遅れるときは病棟から皆さんへお知らせしますし、絶食をしている方にはひどい場合は「虫押さえ(意味御存知ですよね?先日意味が通らなくて困りました)」をお出しする場合もあります。
 手術とか試験の待ち時間ってクリスマスを待つのと違って少しツラいですよね。

 検査室で「お待たせしました。申し訳ないです」と申しますと、「私も初めての時は緊急だったから仕方ないわよ」と言って下さる方もあり、更に頭が下がります。患者さん・スタッフの協力もあり全部手術が終わってみると8時とかになっているんですよね。あっと言う間の一日です。

 そうそう。時間が止まることもありますよ。先日、9年間一緒に働いていた看護師さんが結婚して姫路を離れるために退職するとのこと。優秀な看護師さんで当直でも彼女が出勤していれば安心できる看護師さんでした。
 思い出話を少ししましたが、彼女が入職したときの1年目の時の印象が残っているんですよね。お互い9歳年を取ったはずなんです。その間に私はシミもできてしまいましたし、彼女は元々しっかりしていましたが、大人の落ち着きもそこに加えていました。
 でもやっぱり頭の中の印象は初めて会ったときのことを覚えているんです。一緒に働いたり生活すると言うことは、そこに時間と思い出を積み上げていくものなのかもしれないですね。

 あと、時間が止まると言えば・・・。あまり書きたくないですが、目の前で起こる急変でしょうか。私の場合の急変は「自分が想像していない状況での心停止」です。例えば、急性心筋梗塞症による致死性不整脈は成人心停止の最も多い原因です。
 しかし心筋梗塞の方が全て心停止に至るわけではなく、日常臨床でも年に数回出会う程度です。でも「コロコロ」と救急外来からカテーテル検査室に患者さんとベッドで移送しているときにいきなり止まったらどうします?

 私達が使っているベッドは心電図が付いていますので、すぐに電気ショックが必要な不整脈なのは分かるのですが、頭が「心臓止まった」って理解して行動するまでの時間は、客観的に測ると数秒でしょうが、非常に長く感じます。
 
 だって「今から血管見て悪いところ治しましょうね~」ってお話ししていたらいきなり患者さん、何も言わなくなるんですよ。金縛りみたいな状況が溶けた瞬間、「Vf!(心室細動です)」っと言って除細動(電気ショック)して、「コロコロ」押していたベッドが「Go! Go! Go! Go!・・・!」と言いながら「ドドドド・・」とカテ室になだれ込むわけです。

そう、映画で何かが落ちていくとき、色んな登場人物の「あっ!」っていうのを見せながらゆっくり落ちていく場面がありますよね。正にあんな感じです。で、「チャリーン」って床に落ちたら、いきなり時間の流れが奔流となって迸って速く流れ出す感じです。あれ、時間が間延びしていた分を時間の流れが取り戻しているのかもしれないですね。

今は、中学生・高校生の皆さんは定期試験の時期でしょうか。試験を待つ時間は長いですよね。でも、夏休みは短い。今年は特に短いとのこと。40歳代のおじさんになったら時間はもっと速く過ぎていきます。研修医の時は先輩が言っていても「何言ってるんですか?」って全然相手にしていませんでした。最近漸く分かってきました。同じ1年でも段々速くなってきているように思います。

 ま、人間含めて変わる物も変わらない物もありますね。

 ホント、人間が感じる時間の流れって不思議ですね。今度機会があったらアインシュタイン先生に聞いてみないといけないですね。なんか「フン!」て鼻で笑われそうなのですが、凡人楠山には分からないことです。

 今日はちょっとまだ疲れているようなので、仕事せずに自由に「ぼけー」っと時間の流れを楽しもうと思います。皆さんも良い休日を。
 道端で紫陽花を見つけました。ホントに漢字の通りですよね。

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